ブシロードがIPO、株価はスマホゲーム次第か

7月29日にブシロードが東証マザーズ市場に上場します。トレーディングカードの会社として知られる同社ですが、IPOに至るまでの急成長を果たしたのはスマホゲーム「パンドリ!ガールズバンドパーティ!」の成功があればこそ。また新日本プロレスを傘下に持っており、ユニークな企業でもあります。

2019年注目のIPO企業の1社となるブシロードですが、IPO後の株価はスマホゲームで成長を果たしただけに、スマホゲームの行方次第と考えられます。

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ブシロードのIPOが発表

2019年も堅調にIPO社数が増加しています。ただし全体的に見ると小粒のIPOが多い印象です。さすがにIPOのネタも尽きてきたか・・・、と思わないでもありませんが、6月24日にトレーディングカードで知られるブシロードのIPOが発表されました。

トレーディングカードの会社のIPOは珍しいよね、ということで久しぶりにIPO銘柄を掘り下げてみます。

業績はスマホゲームの成長を背景に拡大中

ブシロードの足元3期の業績は下記のように推移しています。

2016年7月期 売上高149億円、経常利益8.0億円、当期純利益3.8億円
2017年7月期 売上高227億円、経常利益3.2億円、当期純利益▲0.2億円
2018年7月期 売上高288億円、経常利益29億円、当期純利益18億円
2019年7月期(Q3) 売上高235億円、経常利益25億円、当期純利益14億円

300億円近い売り上げで概ね経常利益率10%で25億円オーバー。立派な業績です。

2017年7月期→2018年7月期に大きく業績を伸ばしていますが、その部分が同社飛躍の謎を解くカギです。コレがなければ恐らくIPOに至っていないのでは?

目論見書を見ると、2017年3月に配信を開始したモバイル向けオンラインゲーム「パンドリ!ガールズバンドパーティ!」が同社成長を支えています。共同運営先のCraft Eggとの取引金額が2017年7月期9億円が、2018年7月期に32億円にまで増加しているのがその証拠(36ページ)。


・ブシロードの主要取引先(目論見書より)

個人的にはブシロード=トレーディングカードの会社、というイメージだったのですが、現在はスマホゲームの会社、という状態。

個人的なイメージは横に置いておき数字の状況からは、ゲーム会社のIPO案件、という観点で見るべき案件でしょう。

子会社で新日本プロレスが存在、黒字で尚且つ成長中

同社の成長はスマホゲームの成長に支えられている訳ですが、同社は新日本プロレスの親会社として知られる存在でもあります。

スポーツ事業として開示されている数字の殆どが新日本プロレスの数字と考えられますが、2018年7月期は売上高50億円、セグメント利益7.7億円。2019年7月期Q3(累計)は売上高40億円、セグメント利益5.1億円。

新日本プロレスは同社に確実に黒字をもたらしています。新日本プロレス単体でのIPO話もその昔あって、いや取引先関係のこと考えると無理でしょ・・・、と思った記憶があります。コンプライアンスがうるさいこのご時世、単独でのIPOは正直厳しいと思いますが、上場会社子会社としてならどうにか・・・、という感じかもしれません。

ブシロードの株価の行方はスマホゲーム次第!

スマホゲームで急成長を果たしたブシロードですが、IPO後のブシロードの株価の行方はスマホゲーム次第です。

ゲームが当たるかどうかなんて外部には分かりませんし、正直内部の人間にも分かりません。やってみなけりゃ分からない世界のゲーム業界、だから夢があるといえますが、正直読めない。。。

関連記事:ゲーム業界の現状、衰退が言われても打ち上げ花火と淘汰の繰り返し

ちなみにスマホゲームの会社、ここ最近は多くの会社で業績が伸び悩んでいます。さすがにスマホゲームも一巡したか・・・、と思わないでもありませんが、大手を除くとここ約10年でIPOしたスマホ系のゲームの会社は成長が踊り場にあります。

ブシロード株への投資を考えるなら、他のモバイルゲームの会社は苦労しているケースが多い、という点は認識すべきと考えます。

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想定株価@1,840円で時価総額は288億円

ブシロードの想定株価は@1,840円となっており、IPO後のポスト時価総額は288億円です。

300億円近い時価総額のIPOであり、注目のIPO銘柄となります。当期純利益20億円とすれば、予想PER15倍で時価総額300億円。

スマホゲームの会社だと、エイチーム<3662>15倍、マーベラス<7844>16倍、アエリア<3758>13倍が類似の予想PER。

ただしミクシィ<2121>53倍、KLab<3656>48倍という例もあります。

予想PERから見ると、2019年7月期の当期純利益の開示は6月24日時点では出ていませんが、投資家から見て妥当な株価設定になっているという印象です。


・6月上旬時点のゲーム業界の株価の強弱、アエリア株が伸びている

関連記事:gumiが2019年4月期赤字決算の中で計上の11億円のソフトウエア仮勘定どう見るか?

まとめ

ブシロードのIPOは、やはりゲームは当たると大きいなぁ、というのが実感できます。mixiがモンスターストライクで一気にゲーム会社として脱皮して急成長を果たした訳ですが、あそこまで極端でなくとも、ゲームには一発逆転の夢があります。

その点、ブシロードはカードの会社という商売ネタがありつつ、また新日本プロレスも傘下にありゲーム部門がブレイクすることで、IPOに至ったというIPOストーリーです。

ただしモバイルゲームの急成長でIPOにまで至っており、今後の成長もゲーム次第という側面は否定できません。新日本プロレスを傘下に持つなど、非常にユニークな企業でもあるブシロード、とはいえ数字的な部分ではスマホゲームの会社、という面をクールに認識した上で株価の行方を考えるべきではないでしょうか。

・ブシロードの主幹事はSMBC日興証券です。SMBC日興証券は大手証券会社ながら、IPO株の一部を抽選で割り振っています。三井住友銀行グループのSMBC日興証券は毎年数多くのIPO案件の取り扱いがあり、IPO投資には欠かす事のできない証券会社です。大手証券で敷居が高いと感じている方も多いようですが、通常のネット証券と同様に口座開設でき、IPO株の申し込みもできますよ。これを機会に口座開設されてはいかがでしょうか?

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