グノシー(Gunosy)が4/28にIPO、株価は期待感で買える価格か?

15.3.27東京証券取引所-min

 グノシー(Gunosy)が4月28日に東京マザーズ市場へ株式上場(IPO)。その株価は理論的には計算困難。もうグノシーという会社の株を、期待感で買えるかどうかの世界。果たしてグノシーは、将来への期待感で株が買われる展開となるのでしょうか?

 グノシーが東京証券取引所マザーズ市場から上場承認、上場日は4月28日の予定。グノシーと言えば、以前はよくテレビCMが流れいて、ご存知の方も多いのでは?そんなグノシー、有名な会社だし当サイトのIPO株価分析の第1号としてはピッタリ?そんな訳でグノシーの公開株価について分析してみました。

更新履歴:2015年4月20日、4月30日更新

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グノシーのIPO予想株価1,520円で時価総額358億円

 グノシーの上場時の株価は当然まだ分かりませんが、会社や証券会社(野村証券)が予想している株価は目論見書を見ると1,520円

 この1,520円という株価が高いのか?それとも安いのか?ココを考えるのが、スタート地点としては一番ですね。

 そして1,520円という株価で計算した、グノシーの株式時価総額は約358億円(上場前の株数)。15/5期予想で売上高30億円程の会社が時価総額300億円オーバーです、これはスゴイ。

グノシーのIPO予想株価は理論的には説明がつかない価格

 株価を考えるときには、一般的にはPER(1株当たり当期利益)やPBR(1株当たり純資産)を利用します。

 当サイトがこれまで行ってきた上場株の分析は、チャートから見た株価分析で、実は相当特殊例。一方、上場前の会社の分析の場合はPERやPBRといった理論値を利用して株価の計算や分析を行うのが一般的(上場前の会社は株価チャートが作れないので、そもそもいつもの分析は 無理です)。
 いつも上場株の株価分析は特殊な方法でやっているので、IPO銘柄の株価はオーソドックスに一般的な方法でやってみます。

 まずはグノシーのIPO予想株価のPERとPBRは下記となります。

・PER→5,241倍
・PBR→46.7倍

※PERは将来性を期待して15/5期予想数字(売上高3,004百万円・経常利益5百万円・当期純利益5百万円)を利用
※PERは15/11中間期の純資産を利用

 そして2015年3月26日時点での東証1部上場銘柄の平均のPERとPBRは下記。

・PER→18.42倍
・PBR→1.53倍

 グノシーのPERとPBR、東証1部銘柄平均のPER・PBRと比較すると、もうお話にならないくらいに、数字が離れています。高すぎる、というより計算不能の世界。グノシーの株価は理論的にはありえないくらい高すぎる、そうでなければ理論値では測れない株価と言えます。

グノシー最後の増資の株価は650円

 グノシーは2014年6月30日に最後の株式発行を株価65,000円(その後の株式分割で実質的には650円)で行っています。

 650円で株を引き受けたのはベンチャーキャピタル(VC)。未上場の段階なので発行株価の理由は色々とつけられますが、注意すべきは今回の上場株予想株価との差。
 上場株予定株価が1,520円で前回が650円。約2.3倍の株価になっています。

 2014年6月の増資から、約9ヶ月で約2.3倍ですかぁ、ボロ儲けですなぁ。数字だけ見ると確かにそうなんですが、正直その時点で株価1,520円で上場できる保証は何もなく、プロの眼から見れば確実に価格が高すぎる株価なので、相当なリスクをVCは取った、と言えるのでは?逆に約9ヵ月で株価半分以下になるリスクも取っている訳ですから。(素の眼で考えれば、そちらのリターンよりリスクのほうが高そうです)
 これはVCがお見事、と言えるのではないでしょうか。

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グノシーの株主は投資家が多いのが特徴

 次に、グノシーの株主名簿を見てみます。

 筆頭株主は41.1%保有の木村新司氏。この木村氏、個人投資家で現在はグノシーの経営陣ではありません(以前は代表取締役)。
 そして第2位株主がKDDIで16.9%。
 第3位がVC最大手のジャフコ10.3%。
 第4位が社長の福島良典氏で3.5%

 こう見るとグノシーの株主は投資家の割合が非常に多いのが特徴。KDDIはグノシーIPO後に株をスパッと売ることはしないと考えられますが(他社の例から)、木村氏とジャフコを合わせると、投資家の比率が50%超えています。

 そしてジャフコの保有株はロックアップ無し。本当か?とも思いましたが、目論見書11頁のロックアップの部分にジャフコの名前は無いので、本当でしょう(制度ロックアップでも目論見書には記載しますから)。よってジャフコはグノシー上場後、可及的速やかに株の売却を行う可能性が。木村氏も持ち株については8,620,000株の内の2,100,000株を売出に出した後、90日間のロックアップは受け入れていますが、その後の方針は分かりません。そのまま売るかもしれないですし、継続保有するかもしれません。

グノシーの上場後の株価は期待感と需給のバランス次第

 理論的には正直な所、現行の計算方法では説明がつかないグノシーの株価。しかしながら天下の野村証券が主幹事で上場させるグノシー。上場後の株価を考える上でのポイントは、期待と需給のバランスです。

 理論的には説明がつけられない株価のグノシーですが、振り返ってみれば、アメリカのGoogleだって説明がつけられない株価で上場。それにもかかわらず、株価が上昇して、皆がハッピーになったじゃないですか。そんな訳で、グノシーは日本のGoogleになる!、と考えて、理論株価関係なく株を買う、という方が多ければ、株価は上昇します。これが期待の部分。

 一方で、そうは言ってもこの株価は高い、と言うことで上場前からの株主であったり、公募・売出で当たった株主の方が早々にグノシーの株を市場で売ることになれば、株価は下がります。

 今回のグノシーの上場、公募と売出の株数は下記。

・公募3,500,000株
・売出2,410,000株
・公開後の発行済総株式数21,878,000株

 公募と売出で5,910,000株なので約27%が株式市場に流入します。この27%という数字、多い部類ではありますが、極端に多すぎる、という数字でもないのがミソ。ジャフコの10%を入れても37%、ここまではギリギリ許容範囲。そして問題は筆頭株主の木村氏が売出以外の株をグノシー上場の90日後のロックアップ明けにどうするのか、ということになろうかと。 

 グノシーの将来性に対する期待感が低いようだと、ギリギリ許容範囲ではありますが、株式市場に流通する株数が多い銘柄なだけに、売りが売りを呼ぶ展開も予想されます。
(ちなみにジャフコ含むVCは、保有株の一部でも売出に出して利益を確定したかったんだろうなぁ、と勝手に推測します)

15.3.27東京証券取引所-min
マーケットに放出される株は結構な数です

グノシーの公募価格、株価は1,520円に決定!

 そしてグノシーの公募価格が4月17日(金)に決定。その価格は1,520円!

 仮条件が1,460~1,520円でしたので、上限で公募価格が決定。その1,520円という株価は、上述の通り、目論見書に記載の想定価格。

 gumiの下方修正の一件で、IPO市場の冷え込みが心配されていましたが、ことグノシーのIPOに限って言えば、未だ投資家の買い意欲は強し、といったところでしょう。個人的にはグノシーの株は、理論値では買えない株価なので、仮条件の上限についたのは少々意外でした。さすがは主幹事の野村証券のパワー?

グノシーの初値は1,520円

 注目されたグノシーの初値。付いた価格は、想定及び公募価格と同じく1,520円!

 gimiの問題発生後、新興市場の信頼性が問われていた中での船出としては、上出来ではないでしょうか?後はこの株価水準を維持できるかどうか?株価の上下はあるにせよ、上昇軌道に乗って頂き、当サイトの「株価予測」コーナーで取り上げることのできる銘柄となって頂くことを期待しています。初値天井、その後下落の一方、となると、取り上げるに取り上げられないので・・・。

まとめ

 夢があるとは言え、この規模の会社で時価総額350億円オーバーですかぁ、驚き。IPO市場は過熱気味なのかもしれません。何とか上場初値は公募と同じ価格、当日の終値も1,520円を割らずに終了しました。

 グノシーの今後の成長と株価上昇を期待しております。

 IPO銘柄のピックアップ第一弾はグノシーでした。また興味ある銘柄があれば、第二弾を作成予定。それまで、しばしお待ちください。

FivoCat
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