ほぼ日のIPO、予想株価2,300円は案外妥当な水準かも

 コピーライターの糸井重里氏が社長を務める「ほぼ日」が2月14日にジャスダック市場への承認を得ました。以前からIPOの噂のあった「ほぼ日」ですが、まさかホントにIPOの準備をしていたとは・・・。

 ほぼ日の予想株価(想定株価)は2,300円で時価総額は約50億円。実績PERで見ると約16倍。糸井氏のプレミアを考えると、案外妥当な水準ではないかと。

 売上高35億円で経常利益5億円という、案外数字的にはしっかりした会社のIPOとなる「ほぼ日」。糸井氏の知名度もあり人気化して思わぬ初値がつくのか?2017年の注目のIPO銘柄となりそうです。

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「ほぼ日」は本当にIPOしちゃうのね・・・

 以前から糸井重里氏の会社「ほぼ日」(ほぼにち)がIPOするのしないの、という話はありました。けどね、柔らかいIPOを目指す等、資本市場を甘く見過ぎてないか?、との違和感が個人的にはあり、ホントにIPOする気あるのかなぁ、と思ってました。

 ところがドッコイ、「ほぼ日」は2月13日にジャスダック市場への上場承認が下りました。意外に本気だったのね・・・、と言うか主幹事どこ?みずほ証券ですか・・・、さすがにみずほ証券なら、変なIPOはしないか。

 管理人的には驚きのIPOですが、実は「ほぼ日」の数字を見てみると案外しっかりした数字が並んでいます、意外だなぁ。さすが広告業界という水商売で長年商売を続けていただけに、会社の基盤はしっかりしています。成長性が無い、との評もありますが、ジャスダックとか東証2部の銘柄って、成長性のない銘柄多いじゃないか、とも思うので、個人的には成長性云々はそれほど問題視しなくてもいいのではないかと。

 で「ほぼ日」はIPOの初値どんな感じか?予想株価(想定株価)2,300円で時価総額約50億円、高いか安いかを分解して考えてみようと思います。

ほぼ日のIPO日程

 「ほぼ日刊イトイ新聞」というサイトを運営し、「ほぼ日手帳」がその売上の7割をしめている「ほぼ日」は下記の日程でIPOを予定しています。

・上場市場 ジャスダック市場(コード3560)
・仮条件提示日 2月24日
・ブックビルディング期間 2月28日~3月6日
・公募価格決定日 3月7日
・申込期間 3月8日~3月13日
・上場日 3月16日

ほぼ日の業績推移

 「ほぼ日」の下記のような業績推移となっています。

14/8期 売上高717百万円、経常利益▲102百万円、当期純利益▲64百万円
15/8期 売上高3,243百万円、経常利益406百万円、当期純利益304百万円
16/8期 売上高3,767百万円、経常利益502百万円、当期純利益305百万円

 14/8期は3→8月に決算期変更を行い赤字決算となっていますが、ここ2年は経常利益4~5億円で安定しています。2012年3月期以降の推移を見ても経常利益は3~4億円で推移しています。
 成長を求めない、と言いながら16/8期は2012年以降で経常利益・当期純利益ともに最高益を出しているのが、面白い所。ま、そうでなければみずほ証券もIPOさせられない、と言うことではないかと。

 けど売上が35億円以上あって、経常利益が5億円出ているって、結構すごい数字です。正直、数字的にIPOして大丈夫か?、という内容を予想していましたが、ベンチャー企業の上場よりよほどしっかりした数字を出してのIPOとなっています。驚きました。

「ほぼ日手帳」の依存リスク

『ほぼ日手帳」は、売上高の約7割を占め、当社の主要商品となっています。~商品の性質上、例年秋から冬に多く購入され、春から夏には販売が低調になる季節性があります。(「ほぼ日」新規上場申請のための有価証券報告書1の部、13-14頁)

 売上高35億円オーバーの「ほぼ日」ですが、その売上の約7割は「ほぼ日手帳」からの売上。

 「ほぼ日」は手帳の会社と言っても過言ではありません。

 ま、これは割と有名な話なので、「ほぼ日」のIPOを申し込もうかと言う方は、既にご存知とは思いますが。けど手帳が主力で売上高35億円オーバーで、経常利益5億円ですかぁ。大したもんだなと思います。糸井氏のブランドがなせる技なんでしょうが、普通の手帳会社であれば、まずこんな数字は出ませんね。


「ほぼ日」は手帳の会社です

ほぼ日の予想株価(想定株価)2,300円は時価総額約50億円

 今回「ほぼ日」の予想株価(想定株価)は2,300円とされています。
 
 株価@2,300円×発行済株式数2,250,000株(上場時)=5,175百万円

 「ほぼ日」は時価総額約50億円でのIPOとなります。ただ経常利益が5億円あるので、時価総額50億円と聞いても、まぁそれ位にはなるよね、という数字。そんなに驚く数字ではありません。

「ほぼ日」の実績PERは約16倍

 2月14日現在、2017年8月期の予想決算が開示されていないので、予想PERの計算ができないので、2016年8月期の実績数字を使ってPERを計算してみます。

時価総額5,175百万円÷17/8期当期純利益305百万円=PRE16.9倍

 実績数字なので参考値ではありますが、「ほぼ日」のPERは16.9倍。手帳の会社と考えれば、少々高いと感じます。ただし糸井プレミアが乗っていると考えれば、無しではない数字。
 仮に17/8期に当期純利益が伸びる計画だと、PERは下がるので、17/8期の業績の伸びを織り込めば、糸井プレミアを考えなくとも妥当な水準と言えなくもありません。

 確実に言えることは、実績数字で見る限り主幹事のみずほ証券、変にリップサービスせずに妥当な株価の値付けを行った、とは言えます。相手が糸井氏であっても、しっかりとみずほ証券は株価の交渉を行ったようです。

「ほぼ日」の株主構成

 「ほぼ日」の上位株主は下記のようになっています。

・糸井重里35.78%
・池田あんだ(糸井氏の親族)23.86%
・山本英俊(取締役)19.97%
・従業員持株会13.82%
・笠井宏明(取締役)1.08%

 「ほぼ日」にVC株主の参入はありません。

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ほぼ日の上場主幹事及び幹事団

 「ほぼ日」のIPOに当たっては下記の主幹事及び幹事団は下記のようになっています。

・みずほ証券(主幹事)
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SMBC日興証券
・SMBCフレンド証券
・丸三証券
マネックス証券
SBI証券

 「ほぼ日」はみずほ証券主幹事でIPO。

 IPO投資という観点では、SMBC日興証券マネックス証券SBI証券の名前もあるので、ネットからの申込みもしやすい銘柄となります。

 SMBC日興証券は大手証券ではありますが、一定数は必ずネットに割り振りがあるのでIPO投資を手がけるのであれば、必ず口座開設をしておきたい証券会社となります。大手で敬遠しがちなので、案外盲点になっています。

関連記事:IPO投資視線のSMBC日興証券の特徴

「ほぼ日」のIPOのまとめ

 数字を見ていると、普通の会社のIPOと言うことが分かります。普通どころか、売上37億円で経常利益5億円も利益が出ていれば、ホント立派な会社です。普通の手帳会社でこの利益率はまず無理なので、「ほぼ日」ならでは、です。色々言われていた「ほぼ日」のIPOですが、この数字であればIPOできるよね、と思います。

 そして注目は初値がどんな価格となるのか。糸井重里と言っても若い人あまり知らなさそうですが、けど有名人であるのは違いないので、人気化する可能性は十分あります。
 
 2017年最初の話題の会社のIPOとなる「ほぼ日」、どんな初値がつくのか注目です。

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