ソフトバンクが約7兆円の株の含み益を抱えるアリババ。そんなアリババの株価について、分析と予想を行ってみました。
ソフトバンクが約7兆円の株の含み益を抱えている中国のアリババ。アリババはアメリカのニューヨーク証券取引所に上場しています。
これまで日本株の分析を主に行っていた当サイト、今回は少し視線を変えて、アメリカの銘柄を取り上げてみます。ただし単にアメリカの知らない銘柄を取り上げても面白くないので、ソフトバンク関連でと言うことで、アリババを取り上げてみました。
アメリカには Trading Viewという無料で利用できるインターネット上のチャートサービスがあるので、今回はこちらを利用します。このTrading View、為替のチャート分析であれば、FXの業者のチャートとほぼ同等、いやフィボナッチ系のツールであれば、FX業者のツール以上の機能を持っている高性能なチャートサイトです。
アリババ株価の推移
2014年9月に上場したアリババ(正式名称はALIBABA GLOUP HOLDING LTD,:コードはBABA)、上場後から現在までの日足チャートは、下記となっています。

上場後120ドルまで駆け上がったアリババの株価、その後78ドルまで下落。しかし78ドルを底に上昇に転じ、現在に至っているという状態です。
窓とフィボナッチ・リトレースメントを引く
アリババのチャート、窓の部分に印をつけ、更にフィボナッチ・リトレースメントを引いてみます。

すると現在のアリババの株価は、上方にあった窓を埋めつつある状態+リトレースメント38.2に引っかかっている状態、ということが分かります。
この株価の状況を踏まえて、今後考えられるアリババの株価の動きを3つ考えてみます。
アリババの株価の今後の予想
アリババの株価について、今後予想される展開を3つ考えてみます。
1つ目は、窓を埋めた後、そのまま上昇して、リトレースメント78.6〜88.6を目指すというもの。

2つ目は、上方の窓を埋めた後、下方の窓を埋めに行き、そこから再度上昇する、というもの。

3つ目は、上方の窓を埋めた後、下方の窓を埋め、そのまま下落し、安値を更新する、というもの。

上方の窓を埋めずにそのまま下落、という展開も考えられますが、上方の窓はもう半分埋まっているので、割愛しました。
アリババの株価は窓を埋めた後、どちらに行くかがポイント
アリババの株価、まずは現在埋めに入っている窓を埋めた後、上に行くのか、下に行くのかがポイントです。
窓を埋めると、丁度リトレースメント50も達成することになり、下に反転、という可能性も出てきます。リトレースメントだけ考えれば、78.6そして88.6を目指す、と言いたい所ですが、窓を埋めてヤレヤレという可能性もあるので、窓埋めも関係するリトレースメント50の付近は要注意です。
そして上方の窓を埋めて、リトレースメント78.6~88.6まで行くことができれば、上昇トレンド入り、と考えられるようになり、目指せ高値、という展開も期待できます。
一方で、下の窓を埋めに行く展開となると、チャートを素直に読めば、下落トレンド継続ということで、安値を下にブレイクする、という可能性が高くなりそうです。
まとめ
2014年9月の上場で、上場後まだそれ程、日数が経っていないアリババ。フィボナッチを利用しての分析には限界がありますが、フィボナッチ・リトレースメントと窓を使うと、こんな分析ができますよ、的な観点で分析してみました。
下記のソフトバンクのアリババ関連記事と合わせてご覧いただければ幸いです。
ソフトバンクの今後の命運を握ると言っても過言では無いアリババの株価、今後も継続的に見ていこうと思います。
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