旭化成株価の今後の見通しと予想(2015年10月15日版)

 横浜で三井不動産が販売したマンションの傾き問題、原因となった杭打ち工事を行い、データの改ざんを行っていたのは、旭化成グループの旭化成建材。優良企業として知られ、また茨城県の洪水の際は、旭化成のヘーベルハウスの丈夫さが賞賛を受けたのも束の間、今度は一転批判を受ける立場に。

 旭化成建材による杭打ち工事及びデータ改ざんが報じられた翌日(2015年10月15日)の旭化成(東証1部3407)の株価は、東証1部の値下がり率トップとなり、世間及び株式市場の注目が旭化成に集まりつつあります。

 そんな旭化成の株価はどうなるのか?旭化成の株価は今後、800円・600円・400円といった節目の地点でどんな値動きをするかが大きなポイントとなりそうです。

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旭化成の業績推移

 優良企業として知られ、日経225採用銘柄ともなっている旭化成。売上高は2兆円近い大企業です。

15.10.15旭化成-業績推移-min

 ここ数年業績も順調に伸ばしています。

 ちなみに旭化成の売上構成は、科学40:住宅30・医療10・その他20、というのが大まかな色分け。旭化成=化学メーカーというイメージもありますが、実は住宅部門の売上が約3割もあります。そして今回の横浜のマンション事件、この住宅部門から発生しています。
 今回の事件について詳細は下記をご覧ください。

旭化成の配当金推移

 旭化成の1株当たり配当金は下記のように推移しています。

旭化成1株当たり配当金推移
・2015/3期→19.0円(中間9円+期末10円)
・2014/3期→17.0円(中間7円+期末10円)
・2013/3期→14.0円(中間7円+期末7円)
・2012/3期→14.0円(中間7円+期末7円)
・2011/3期→11.0円(中間5円+期末6円)
・2010/3期→10.0円(中間5円+期末5円)

 じわーっと業績拡大とともに配当金も拡大。2015年までは株価も上昇トレンドであり(後述)、株価も上がって+配当金も増えれば、投資家としては何も言うことの無い銘柄です。

旭化成の株価推移と高値と安値

 旭化成の株価の過去の推移、5年分の月足チャートは下記のようになっています。

旭化成の株価推移(5年分:月足チャート)
15.10.21旭化成-5年月足チャート-min

 2015年1月までは株価はキレイに右肩上がり。しかしながら2015年は一転下落トレンド入り。ひょっとして、株価は今回の時代を予見していたのか???いずれにしても2015年の旭化成の株価は全くパットしていません。

 5年分の旭化成の株価推移を見ると、2012年半ばに株価は押し目を付けており、次に2012年1月以降の旭化成の株価推移を見てみます。

15.10.15旭化成株価-高値と安値-min

・旭化成株価の高値→1,260円(2015年3月19日)
・旭化成株価の安値→386円(2012年8月3日)

 そして横浜の傾きマンションの工事発覚後の2015年10月15日の旭化成の株価(終値)は792.7円。

 当サイトあまり出来高について言及していませんが(管理人が出来高が分からないFX畑だから)、10月15日の旭化成の出来高はこれまでの出来高を圧倒しています。
 今回の事件が株式市場からもいかに注目を集めているか、その証拠と言えます。

 尚、横浜のマンション事件、当事者の間では、旭化成と三井住友建設の株価は大きく下落していますが、三井不動産は意外や意外今回の事件に対して株価はあまり反応せず、多少下落した程度、結構意外な状況となっています。

旭化成の株価推移(4ヶ月分:日足チャート)
15.10.21旭化成-4ヶ月日足チャート-min

三井住友建設の株価推移(4ヶ月分:日足チャート)
15.10.20三井住友建設-4ヶ月日足チャート-min

 三井住友建設の株価詳細は下記をご覧ください。

三井不動産の株価推移(4ヶ月分:日足チャート)
15.10.21三井不動産-4ヶ月日足-min

 三井不動産の株価詳細は下記をご覧ください。

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旭化成の予想される株価ポイント

 旭化成の株価について、前回の三井住友建設と同じ形式で、その株価で予想されるポイントを考えてみます。

関連記事:三井住友建設株価の今後の見通しと予想

 旭化成の株価は800円・600円・400円という株価付近で、どんな値動きをするかがポイント。

旭化成の株価推移(5年分:月足チャート)
15.10.21旭化成-5年月足チャート-min

①旭化成の株価800円のポイント
 旭化成の5年分の株価推移を見ると、2014年1月頃に800円付近を付けた後に下落、そしてその後に上昇という流れとなっています。800円という比較的キリのいい数字でもあり、800円付近は過去サポート&レジスタンスとして機能していたゾーンと考えられます。

 今回のマンションの一件が発覚し、旭化成の株価は800円を下回っていますが、この株価が完全に800円付近を下回った状態が確定するかorそれともヒゲをつける等して反転するかがポイント。

 800円付近を完全に下回る事態となれば、サポレジを下抜けで、目指せ次のポイントということになります。一方、何とか800円付近で株価が踏みとどまれば、2015年に続いていた株価下落が終了して株価上昇に向けたエネルギーチャージ開始、という可能性も出てきます。

②旭化成の株価600円のポイント
 5年分の株価推移を見ると、旭化成の株価は2011年初旬に約600円で頭を押さえられ、その後2013年春頃に600円を上にブレイクした株価が一旦600円付近に戻っています。
 よって600円付近も旭化成の株価のサポレジとして機能していた、と考えられます。

 そして高値と安値にフィボナッチ・リトレースメントを引くと、リトレースメント78.6%が570円付近に存在。

15.10.15旭化成株価-フィボナッチリトレースメント-min

 旭化成の株価が800円を割って下に行った時は、600円付近で反転するかどうかが、その後を占う大きなポイントとなります。

 尚、フィボナッチの詳細は下記をご覧ください。

③旭化成の株価400円のポイント
 旭化成の株価でここ5年の安値は386円(2012年8月3日)、約400円となっています。(若干おおざっぱですが、月足チャートレベルなので)
 その意味では、400円付近は旭化成の株価にとって絶対防衛ライン。ここを下に突破されると300円等、未知の世界に突入です。

 400円となると現在(2015/10/15)の株価水準の半分であり、随分下の話ですが、ポイントとして頭の中に置いておいた方がよいとは思います。

旭化成の株価まとめ

 旭化成の株価も三井住友建設と同じく、ポイントとなる株価が比較的ハッキリとしている銘柄と考えらえます。

 売上高2兆円近いの旭化成、今回のマンション事件によって経営が傾く、という事態には至らないと考えられます(他のマンションでも手抜き等が見つかれば話は別)。横浜のマンションは全棟建て替えの方向で、費用は少なく見積もって200億円はかかるようですが、旭化成の体力からすれば十分吸収できるレベル。

 その意味では旭化成の株価800円付近で踏みとどまる可能性があります。ただしファンダメンタル要因にせよ、日本株全体が下落という要因にせよ、旭化成は株価が800円を明確に割って来ると要注意。次は目指せ600円となります。しかし、事件の一報後に三井不動産の株価が若干下がった程度と比べると、旭化成の株価の下落は非常に印象的です。

 旭化成の株価は、傾いたマンション問題の進展、そして他にも同様の事例が発生していないかの調査(約3,000件)によっては、次なる展開も考えられます。

 800円・600円・400円という節目で、旭化成の株価はどんな値動きをするのか。注目したいと思います。

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