韓国のウォン安が対ドル、対円で進み節目価格に到達、チャート的には一気に値が動く可能性も

韓国のウォンが対ドル、対円に対していずれも下落しており、更に節目価格に到達しています。

過去何度もブレイクにトライしながら価格を維持している節目価格は、一度超えると急に価格が動く可能性があります。

日本よりもはるかに貿易立国の韓国は、通貨安の影響は日本の比ではありません。今後の韓国ウォンの行方が注目されます。

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日韓の関係悪化の裏で進むウォン安

日韓関係の悪化が日に日に進んでおり、気付けば戦後最悪といわれる状態にあります。ただし確かに韓国で反日運動は盛り上がっているようですが、経済活動自体は日韓ともに足元は特に変化なさそうな感じでもあります。

今後韓国側にジワジワとボディーブローが効いてくるんじゃないか、とは考えられますが、一足先に為替市場が反応しています。

韓国のウォン安が進んでおり、対ドル・対円のいずれも節目価格に到着。節目価格を超えてしまうと、チャート的には一気に値が動く可能性もあります。

ドル/ウォンは1,200ウォンを維持できるのか?

まずはドルベースで見てみましょう。下記がドル/ウォン(USD/KRW)の月足チャートです。尚、通貨のシンボルで米ドルが先頭に来ているので、ウォンが下落するとチャートは上昇します。


・USD/KRW月足(チャート画像はTradingViewより)

ドル/ウォンのチャートを見ると、8月はまだ3営業日しか経過していませんが、節目価格の1,200ウォンに到達。1,200ウォンは2010年以降、複数回上方ブレイクに挑戦したものの、ことごとく跳ね返された価格です。

ちなみに1997年のアジア通貨危機の際、窓を開けて上昇する基点となったのも1,200ウォン。

ドル/ウォンは2010年以降、1,000~1,200ウォンの狭い値幅での取引が続いたため、値動きのエネルギーを貯め込んでいるとも考えられます。よって、そろそろ大きな値動きが発生してもおかしくはありません。

2019年8月のドル/ウォンの上昇がそのまま、ウォンの急落(チャートでは急上昇)に繋がるとはいえませんが、過去何度も跳ね返された節目価格に到達しており、その節目価格が破られると値動きに一気に勢いがつく可能性は有しています。

円/ウォンでは11ウォンの攻防に

次に対円の円/ウォンチャートを見てみましょう。下記が円/ウォンの月足チャートです。


・JPY/KRW月足(チャート画像はTradingViewより)

円/ウォンでは節目価格の11ウォンに到達。11ウォンは1999年以降複数回サポレジとして機能した価格です。そして本水準を抜けた後で2008年は大きな上昇を見せています。

円/ウォンはドル/ウォンに比べても分かり易い節目価格に位置していることがチャートからは分かります。よって分かり易い11ウォンを明確に超えてくると、上昇が加速する可能性があります。

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通貨安で国は破綻する

日本にいると円高=悪、円安=善というイメージがありますが、歴史を振り返るとこの認識は間違いです。通貨安で破綻した国はたくさんありますが、通貨高で破綻した国はありません。自国の通貨が高くなれば他国のモノを安く購入できるようになります(借金の支払も減らすことができる)し、支払自体を減らすことができます。一方で通貨が安くなれば、本来100払えばよかったものが110になり120になりと、国の体力をジワジワと奪うことになります。

韓国は半導体やスマホを中心に輸出立国として現在の立ち位置を維持しています。GDPにおいて、貿易依存度の割合は日本は約3割ですが、韓国は約7割です。日本は円高になると恒例行事のように大騒ぎとなりますが、韓国の為替の経済への影響度は日本の比ではありません。

参考記事:世界の貿易依存度 国別ランキング・推移(GLOBAL NOTE)

通貨安は一時的には輸出にプラスとなりますが、韓国の場合は日本から原材料を輸入してモノを製造して、そのモノを輸出するという経済構造なので、通貨安となると原材料の購入代金が跳ね上がることになります。

対ドル、対円いずれもウォンが下落を始めて尚且つ節目価格に位置しており、ここから先更にウォン安が急に進むようだと、韓国は日本との関係以前に、為替によって経済状況が悪化する可能性が否定できません。

まとめ、ウォンの行方が注目される

FXトレードしていても、韓国ウォンは基本的に韓国旅行に行かない限り見る機会はお目にかかる機会はありません。

ただしちゃんと取引自体はなされている訳で、チャートを見るとウォンが結構下がって節目価格に到達してるなー、と思い記事化してみました。チャート屋的には注目せざるを得ないパターンです。

アジア通貨危機を契機にIMF傘下入りした苦い経験も有している韓国経済。今回進んでいるウォン安にどのように対応するのか、現在の水準でウォン安が止まれば問題ありませんが、今後の展開が注目されます。

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