底の抜けたポンドドル(GBPUSD)チャートの見通し

 国民投票でEU離脱決定後、しばらく小康状態を保っていたポンドドル(GBPUSD)のチャートが、遂に底を抜けてしまいました。
 チャート的には引っかかる場所のないポンドドルのチャート。株も含めてこんなチャートも珍しいのですが、ポンドドルは一体どこまで下げてしまうのか?

 頭の体操で、チャートにフィボナッチのラインを引いて、見通しを立ててみました。フィボナッチ的にはもう一段の下げがあってもおかしくない状況。果たして?

株式会社DMM.com証券(外為ジャパン) スポンサードリンク

10月に入りポンドドルの堤防が決壊

 イギリスが国民投票でEU離脱を決定したのが、6月24日。EU離脱当日は、為替市場が大荒れで当然イギリスの通貨ポンド(GBP)がその主人公でしたが、実はその後のポンドは小康状態を保っていました。

 しかしながら10月に入り、一気にポンドが下落。ポンドドルで見ると、完全に堤防が決壊してしまった状態。原因としてはイギリスのEU離脱通告が来年3月に決まったことが背景にあります。更に原因不明の投機的な仕掛け(と言われている)で、10月7日は一気にポンドドルは数%の下落。

16-10-12ポンドドル-日足チャート
https://jp.tradingview.com/x/xoYsYDWI/
※画像はTradingViewを利用、以下同様

 ドル円が100円付近から104年付近まで一気に駆け上がった裏側で、ポンドドルは一気に下がっていたわけです。

 10月に堤防が決壊してしまったポンドドルですが、実は月足チャートで見ると、既に底なし沼状態となっています。

16-10-12ポンドドル-月足チャート
https://jp.tradingview.com/x/22ZE5RXY/

 1994年以降のチャートを見ても、完全に底が抜けてしまっている状態。
 さて底なし沼にハマってしまったポンドドル、一体どこまで下がるのか?何はともあれ、底が抜けていて、相場が引っかかる所がないので、チャート分析もやりようがありません。

 そこで登場するのが、フィボナッチ・イクステンション。相場が伸びる時に使う、フィボナッチツールです。フィボナッチ・イクステンションの利用方法の紹介を兼ねて、チャートを利用してポンドドルの今後の見通しを考えてみました。

ポンドドルの週足チャートにフィボナッチ・イクステンションを当ててみる

 フィボナッチ・イクステンションというのは、相場が伸びていく際に、どこまで伸びるかを測るツールです。当サイトのチャート分析で利用しているのは、主にフィボナッチ・リトレースメントという相場が反転する場所を測るツールですが、リトレースメントを伸ばしていくとイクステンションになります。

 重要な数字は128.2%と161.8%の2つ。

 相場が伸びる時は、この両者のポイントまでは伸びることが多いです。ただし精度はリトレースメントに軍配が上がります。だから管理人は参考にはしていますが、慎重に扱っています。ただしそれでも128.2%までは伸びることが多いので、128.2%は重要視しています。

 基本的には相場の目安となる高値と安値にラインを引いて、そこから伸びる場所を探す、という作業になりますが、論より証拠。とりあえずポンドドルの週足チャートにフィボナッチ・イクステンションを当ててみたのが下記。

16-10-12ポンド週足イクステンション1
https://jp.tradingview.com/x/TqwpfquJ/

 四角で囲ったレンジ相場の上限と下限に基点を置いて、現在相場が向いている下方向にフィボナッチ・イクステンションを引いてみました。

 そして出てきた数字は、イクステンション128.2%が1.2462、161.8%が1.1223。

 イクステンション的に言えるのは、ポンドドルは10月の下落で第一目標である128.2%の1.2462を達成している、という点。問題はここから先、更に下落するのか、それともここで一旦下落は終了するのか?

スポンサードリンク

フィボナッチ・イクステンション128.2%達成後のポンドドルの見通し

 フィボナッチ・イクステンションを長く見ていると、128.2%まで達成する確率は高いです。しかし最終目標値とも言うべき161.8%まで相場が伸びるかどうかは、結構判断が難しいです。
 128.2%を達成した後に予想される典型的な値動きを取り上げて、今後のポンドドルの見通しを立ててみます。

①素直に161.8%(1.1217)を達成する

 毎回このパターンであれば苦労しませんが、イクステンション128.2%の達成の後、素直に161.8%を付けに行くケースも多いです。

16-10-12ポンドドル月足-シナリオ1
https://jp.tradingview.com/x/zn6rHyWb/

 まぁ毎回こんな動きなら相場は何にも苦労はない訳ですが、こーいう時もあるので、相場は面白い。ただし、値動きが激しく悪魔の通貨と言われるポンドで、本当にこんなに素直な値動きをするのか?、というのが管理人は根っこの部分にあります。

②いったん戻しを入れて161.8%(1.1217)を達成

 よくあるケースは128.2%の到達の後、いったん戻しを入れて161.8%(1.1217)を達成するパターン。ただしこのパターンが曲者で、どこまで戻るかはケースバイケース。スタート地点の100%まで戻らないときもあれば、スタート地点の前の50~76.4%まで戻ることも多々あります。

 128.2%に到達したから、いずれ161.8%は達成するだろう、とのんきに構えていると、気が付くと100%を割っていて、損切・・・。けどその後、反転して最後の最後は161.8%を達成、という悔しい思いを管理人は何度もしています。

16-10-12ポンドドル月足-シナリオ2
https://jp.tradingview.com/x/hnPz14Bj/
 
 本ケースの場合、素直に128.2%を下にブレイクするまで待つのが賢いです。もし損切をちゃんとできるのであれば、戻してココ!、という部分でショートをすればよいのですが、慣れない方はやめておいたほうがいいです。

 さすがにそろそろ戻しが入りそうな感のある、ポンドドルのチャートですが、戻しが入る場合も、どこまで戻すかは要注意です。

③128.2%で反転

 実は128.2%で反転してしまうケースもあります。現在のポンドドルで言えば、以前に形成したレンジ相場の中まで戻って、そのまま戻ってこない、というパターン。

16-10-12ポンドドル-シナリオ3

 こんなパターンがあるので、下手に上記の②でショートをかけると、ドツボにハマるケースがあります。
 一旦レンジ相場を下に抜けはしましたが、ダマシでしたー、というホントに腹の立つパターン。そしてポンドドルはいやらしい値動きをするので有名な通貨ペア。まさかとは思いますが、そんな可能性もある、ということを覚えておいても損はありません。

ファンダメンタル情報を知らずにFXトレードするなかれ

 EU離脱でイギリス経済が弱くなる→ポンドが安くなる、という予想に基づいてポンドドルは売られています。まぁさすがに、この構図は少し考えれば分かりますが、為替市場は大きな流れはファンダメンタル情報に基づいて動いています。

 よってFXトレードするには、ファンダメンタル情報の把握が必要不可欠と考えています。個人で各政府や中央銀行のサイトを見て・・・、というのは正直相当骨が折れますが、西原宏一のシンプルFXトレード、というメルマガではファンダメンタル情報に基づいたトレードの解説がなされています。

 西原氏は外資系金融機関で為替取引のチーフディーラーを務めた方。西原氏の肩書はさておき、管理人はFXトレードを行う際は、西原氏のメルマガの情報を非常に参考にしています。スイング等の長期派は当然、短期トレードの際も、ファンダメンタル情報は重宝するので、FXトレードを行うのであれば、西原氏のメルマガはオススメできます。
 10月7日にポンドドルが急落の際も、お知らせメールが入っていました。

 10日間無料お試し期間があるので、ご興味があれば西原宏一のシンプルFXトレードを一度購読してはいかがでしょうか?月額4,200円とそれなりの値段はしますが、それだけの価値はあります。

 西原氏のメルマガに限りませんが、本気でFXで勝とうとすれば、何かしらのファンダメンタル情報は有料メルマガ等で仕入れたほうがよいと考えます。

まとめ

 完全に底が抜けてしまったポンドドル相場ですが、フィボナッチ・イクステンションを引いてみると128.2%を達成しており、そろそろ一旦下げ止まる可能性も出ています。
 ただしファンダメンタル的には、特に変化はないため、このまま161.8%まで落ちてしまう可能性も当然残っています。

 為替市場は世界中で繋がっています。ポンドドルが底を抜けた一方、ドル円は104円付近まで上昇と、ポンドドルとドル円相場は見事に逆相関の関係にここ最近はありました。そう考えると、ポンドドルの行方を見れば、今後のドル円の方向も分かるかも?この辺りがFXトレードの一番面白い部分ですね。

 ポンドドルは今後、もう一段の下げを見るのでしょうか?それとも押し目を付けにいくのか?それとも何かしらの発表があって反転してしまうのか?

 いすれにしてもポンドドルの値動き、ドル円相場にも影響を与える可能性があるので、少々注目してみたいと思います。

ポンドの関連記事
イギリスがEU離脱を決定したら為替はどう動く?ポンドと円が節目に位置

さらば!イギリスがEU離脱を決定、為替他の今後の影響を予想

イギリスのEU離脱の国民投票、地域別結果等まとめ

FivoCat
「株価プレス」のFacebookアカウントをフォローすると、更新情報をタイムラインにお届けします!

 

スポンサードリンク
スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です