ヤマト運輸の第1四半期が赤字、閑散期の赤字の事実は重い

 日本経済新聞が7月8日に報じたところによると、傘下にヤマト運輸を有するヤマトHDの第1四半期(1Q)決算が約70億円の営業赤字となった模様。

 閑散期で荷物が少ないと言われる第1四半期で赤字と言うことは、荷物が増える時期は普通に考えると赤字になります・・・。実際にヤマトHDの決算が開示された訳ではないのですが、ヤマトHDの1Qの赤字、日本の物流関係者にとっては衝撃的な内容ではないだろうか。

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日経新聞がヤマトHDの2017年4~6月の赤字を報じる

 土曜の日経新聞をノンビリ見ていたら、管理人的に相当驚いたのが下記の記事。ヤマトHDが第1四半期(1Q)で約70億円となってしまう様子。

ヤマトホールディングスの2017年4~6月期は、本業のもうけを占める連結営業損益が70億円前後の赤字(前年同期は74億円の黒字)になったようだ。営業赤字は2四半期連続。~自社で処理できない宅配を外部業者に委託する費用が数十億円規模で増えた。4~6月期は例年荷物が少ない時期だが、従業員が規定通りに休憩を取るようにしたため外部への委託が増えた。(17/7/8日本経済新聞)

 1Qが赤字になってしまったことも大変ですが、結構手が空くハズの1Qに外部の委託が増えてコストが数十億円レベルで増加。その理由が、従業員が規定通りに休憩を取るようになったから・・・。

 これって社内規定通りに仕事をしたら、本来は仕事が少なく従業員で回せるはずの仕事が回らずに外注使って赤字になってしまった、ということ。恐ろしいのは、夏に向かって忙しくなると、当然更に外部委託が増えてコストが増加して、赤字が増加する、と言うこと。

 この記事をそのまま読むと、そもそもこれまでのヤマト運輸のビジネス自体が、現場の頑張りで何とか維持していたという、『失敗の本質』に出てくる通りの日本の現場力の強さに支えられていた、ということに他ならない訳です。

 その頑張り自体が採算度外視(と言うより残業代払わず)で行われて初めて維持できていたと言うことで、ヤマトのビジネスモデルが実は相当ガタが来ていたというか、安心できるクロネコヤマトの宅急便は採算度外視で行われていたのね・・・、と読めてしまうのは管理人だけではないハズ。

クロネコヤマトのおもてなし体質は卒業せざるをえない

 本来の社内規定通りに仕事したら赤字になっちゃいました、という状態のヤマトですが、やはり物流業界においてクロネコヤマトの安心感は抜けています。ただその安心感はヤマトのおもてなし体質で、社員の残業や労働環境を犠牲にして行われていた訳で、もうそれは無理、ということでヤマトはアマゾン他に対して値上げ交渉を行っています。

 安心してモノを運ぶのであれあば、相応の金額を支払ってくださいな、という至極当たり前の交渉でしょう。当然脱ヤマトを意図するアマゾンは、中小物流事業者に物流の委託を増やしているようですが、案の定時間通りにモノが届かないトラブルが発生している様子。そりゃ中小の物流会社にヤマトと同じ品質を求めるのは無理ですって。

 単に荷物を運ぶだけなのに、消費者からの信頼を勝ち得ているヤマト運輸の偉大さが理解できるとともに、ヤマトといえども、結構安く買いたたかれていたのね・・・、ということも分かります。しかしヤマトは遅いながらも現場の疲弊に気付き(さらに言えば今のままではビジネス自体が崩壊する危機感)、荷主に対し大幅な値上げ交渉。

 ヤマトが荷主に対し、YesかNoか?、的な結構高飛車な交渉しているとも報じられていますが、そりゃ自社のビジネスが崩壊しかけているのですから、当然の交渉と言えなくもありません。手が空くはずの1Qで社内規定通りに仕事したら赤字だった、という事実は相当重いです、ホント。

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ネット通販のモノの受け取り方は変わらざるを得ないのでは?

 ネットでモノを買った際、やはりヤマト運輸だと安心できます。しょっちゅう時間通りにやってこないS急便(ついでに言えば、遅れる連絡をギリギリのタイミングで入れるのも勘弁して欲しい・・・)、バイクで配達の荷物を落として気付かない現場を2度も見ているY社等、やはり荷物はヤマトだよなぁ、というのを最近でも感じてしまいます。けどやはりその高品質のサービスを受けるためには相応のコストを支払わないとダメなのね・・・、ということでしょう。

 じゃあそのまま値上げしたコストを消費者が支払えるかと言えば、実際にそんなに景気がいいとも思えないので、そうはいかないでしょう。そんな訳でコンビニ受取等で、ネット通販のモノの受け取り方は変わらざるを得ないのでは?下手するとヤマト運輸も仮に荷主に対して値上げ交渉が成功しても、荷主が物流コストを負担してユーザーの負担はこれまで通り、とでもしない限り、自然とユーザーが離れる可能性も否定できません。

 日本全体が人手不足に陥っている中で、ドライバー不足も深刻化しているので、ヤマト運輸もビジネスモデル自体の転換期に来ているかもしれません。それこそ究極的は、シェアリングエコノミーのど真ん中、個人に運んでもらう等の発想の転換も必要かも。

 いずれにしても人口減少+ドライバー不足なのにネット通販での買い物が増えている、という現実は確実にどこかで無理の臨界点がやってきます。ヤマト運輸はビジネス自体を抜本的に考え直すタイミングが遠からずやってくるかもしれません。

まとめ

 ヤマトHDの1Qの決算発表は7月30日だそうなので、まずは決算発表待ち。ただ日経新聞の記事に当たらずとも遠からずで着地すると思われます。

 2018年3月はそれでも黒字を計画のヤマトHD。暇な1Qで赤字でした、じゃあ忙しい2Q以降の決算どうなっていくんだろう?

 ヤマトHDの今後の決算を興味深く見て行こうと思います。

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