ガイアファンディングの全案件で利払い遅延発生、ソーシャルレンディングの変調と事業者リスク

過去90億円以上を調達し海外不動産に投資を行っていたソーシャルレンディング、ガイアファンディングにて全案件で利払いの遅延が発生。

個別案件ならとにかく全案件遅延という、異常事態が生じています。

ソーシャルレンディングの事業者リスクを再認識するとともに、maneoグループの一員であるガイアファンディングの不祥事は、グリーンインフラレンディングの不祥事に続く事になりました。

ソーシャルレンディングは曲がり角を迎えつつある、との思いを強くする出来事となってしまいました。

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ガイアファンディングで全案件遅延が発生

93億円の成立ローン総額を誇るソーシャルレンディング事業者のガイアファンディングで、返済の遅延が発生。単なる遅延発生だけなら、リスクがあるから当然だよね、となりますが、全案件で遅延が発生し、ソーシャルレンディング界隈でチョットした騒ぎとなっています。

ガイアファンディングは海外不動産に投資するソーシャルレンディング事業者であり、国内不動産案件が中心のソーシャルレンディング業界の中では、異質の存在。海外案件と言えばクラウドクレジットとガイアファンディングの2社が国内では有名です。

ガイアファンディングが取り扱う案件は、アメリカの不動産案件であり、国内の不動産市場よりもアメリカの不動産市場のほうが市場拡大の息が長いだろう、と投資している方もおられます。

あと殆どの案件で10%を超える利回りを誇っていたので、利回りの観点からも投資家には魅力的な存在と言えました。

ところが個別案件どころか全案件で返済の遅延が発生して、いいかげんな運営していたんじゃないか、との疑念が生じる事態に至っています。

ついでに11月22日(金)の夜にガイアファンディングからのリリースが発表されており、ガイアのファンドへの投資家は3連休入りする晩に、いきなりブルーな気持ちにさせられる結果となっています・・・。

ガイアファンディングはmaneoグループの事業者

ソーシャルレンディング業界はmaneoマーケットが業界のパイオニア兼ガリバーとして存在しています。

このところmaneoでも返済遅延が発生しており、ソーシャルレンディング業界もそろそろ曲がり角か?、と思わないでもないのですが、ガイアファンディングはmaneoの投資インフラを利用しているmaneoグループの1社。

関連記事:SBIソーシャルレンディングとmaneoで不動産案件の返済遅延が相次ぐ、不動産市場に潮目の変化か?

maneoグループと言えば、今年既にグリーンインフラレンディングで大量の返済遅延発生を起こしており、ソーシャルレンディングの事業者リスクを再認識させられています。

そして今回新たにガイアファンディングでも全案件の返済遅延が発生しており、さすがにmaneoグループ自体への疑念が生じる結果となっています。

maneoグループって実はmaneoと資本関係はなくて、maneoのサービスインフラやブランドを利用しているだけ、という関係なのですが、もうmaneoとしては他人事ではなくなっています。maneoはIPOも数字としては見え始めていたのですが、maneoグループの不祥事で完全にIPOの芽が潰えています。もったいない・・・。けどmaneoグループ自体、資本関係はともかくmaneoが運営に大きく関与していた実態があるため、他所の会社ですとはmaneoも言えない立場にあります。

尚、グリーンインフラレンディング問題の際の記事ですが、maneoグループの問題点等については下記の記事に詳しく解説されています。

関連記事:グリーンインフラレンディング騒動に見るmeneoのグループリスク、maneoのIPOは延期か?


・しかし3連休目前にリリースしなくても、のガイアファンディングのリリース

詳細は不明

全案件で利払い遅延が発生しているガイアファンディングですが下記のように説明されています。

利息の遅延を認識して以降、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社に対して、借り手からの返済状況を含む資金の到達状況、遅延の原因、延滞解消の見込みに関する質問への回答を要請するなどにより情報収集を試みております。

しかしながら、ガイアファンディング社のファンドスキームについては、現地の最終貸付先(計14社)への貸付けまでに3社(※)の法人を経由しており、今般の利息の支払いの遅延が最終貸付先からの返済の遅延なのか、または、3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのかについて、継続して確認をしている状況です。

引き続きmaneoマーケット社は、上記についての確認と共に、個別ファンドごとの状況についても、具体的な償還及び分配の計画等に関する情報収集に努めて参ります。(ガイアファンディング「【延滞発生に関するご報告】 2018年11月19日運用終了予定案件および全ファンドの利息」

要はまだ詳細不明という状況。

個別案件だけでの利払い遅延なら、リスク商品なのでリスクの顕在化、という表現で済ますことができます。しかし全案件の利払い遅延は状況的に異常事態であり、ガイアファンディング及びmaneoに対しては、状況について早期に詳細の説明が求められます。

11月22日のリリースはまずは第一報との位置付けです。

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ソーシャルレンディングは事業者が最大のリスク

今回のガイアファンディングの一件で、ソーシャルレンディングは事業者リスクが最大のリスク、と再認識させられる結果となりました。

まさか全案件で一斉に返済遅延が発生する事業者が出てくるとは・・・、何のためのファンドでの運営体制なのやら。ガイアの返済遅延の詳細はまだ分からず、ガイアがやらかしたのか、融資先がやらかしたのか、その両方なのか、は分かりません。

とは言え、全案件で返済遅延が発生している時点で、ガイア自体がやらかしている可能性は大です(個別案件での遅延はっせいなら、通常のリスクの範囲内)。

業界最大手集団のmaneoグループなら、との信頼感は既にグリーンインフラレンディングで失墜していた訳ですが、今回のガイアファンディングでダメ押しする形となりました。事がここに至ると、maneo本体の信頼感への問題になりかねない状態です。現状、maneoは個別案件の返済遅延は発生していますが、対応もなされているため、maneo自体は通常の事業運営がなされていますが。

みんなのクレジット、ラッキーバンク、グリーンインフラレンディング、ガイアファンディングと不祥事が続くソーシャルレンディング業界ですが、ホント事業者リスクを痛感します。

不祥事を起こしたソーシャルレンディング事業者は、上場しておらず、またVC等の外部株主も入っていなかった事業者です。

そしてグループの2社がやらかしてしまい、VCが株主となっているmaneo自体も黄色信号が点灯した状態です。

ソーシャルレンディング業界の不祥事を見ていると、残念ながら案件のリスク以前に事業者のリスクが大きくて、グループがIPOしている・事業会社や有名どころのVCが出資しているといったバックグラウンドがないと投資はできないな、と思ってしまいます。ま、IPOしていても相手が不動産となると、それだけで全面の信頼を置くのはどうかと思いますが、それでもお粗末なファンド運営にはなりにくいのは事実です。

曲がり角を迎えつつあるソーシャルレンディング業界

ガイアファンディングの全案件の返済遅延で、maneoグループで1年に2件も大きな不祥事が生じる結果となりました。

既に業界大手のmaneoやSBIソーシャルレンディングでも返済の遅延自体は発生しており、スルガ銀行の不祥事から端を発して国内不動産市場が変わり始めており、ソーシャルレンディング業界も曲がり角を迎えているのではないか、と強く感じます。

ガイアファンディングはアメリカの不動産案件を扱っており、国内案件より市況への耐性が強いと考えていたのですが、全案件遅延発生でその内容はどうであれ、事業者リスクの存在を改めて再認識させられることになりました。

フィンテック業界の一角として、仮想通貨ほどの派手さはありませんでしたが、地味に盛り上がっていたソーシャルレンディング業界でしたが、再び水を差す事態が発生してしまいました。

ガイアファンディングの続報を待つとともに、曲がり角を迎えつつあるソーシャルレンディング業界について、今後も注意深く見守りたいと思います。

・上場会社が手掛けるソーシャルレンディングとして知られているのはオーナーズブックとSBIソーシャルレンディング。両社の運営ファンドなら、事業者リスクをある程度避けた形でソーシャルレンディング投資を手掛ける事ができます。

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