東芝メモリーの買収を計画のブロードコムとはどんな会社?

 現在売却の入札手続きの真っ最中の東芝の半導体メモリー事業。売却先として様々な会社の名前が出ていますが、近頃有力先として名前が出てきているのがブロードコム。あまり名前の聞かない会社ですが、実は数々の買収を繰り返し、今や世界第5位の半導体メーカーとなっている会社です。

 ブロードコムという名前ですが、ヒュレット・パッカード(HP)、アジレント・テクノロジーの半導体部門を起源とする半導体会社のアバゴ・テクノロジーがその実態で、今もティッカーコードは「AVGO」。

 世界第5位の半導体会社のブロードコムとは一体どんな会社か?簡単に解説してみました。

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東芝の半導体メモリーの売却先としてブロードコムが急浮上

 既に売却のための入札手続きに入っている東芝の半導体メモリー事業。総額2兆円とも言われるビッグディールとなっており、その筋では誰が買うのかと相当話題となっています。提携先のウェスタンデジタル(WD)そしてアップル、鴻海と言った名前が当初聞こえていましたが、最近有力候補として名前が出てきているのがブロードコム。ブロードコムと言われても、一体何の会社?、という感じになってしまいますので、どんな会社か調べてみました。

 実はブロードコムは世界第5位の半導体メーカー。半導体業界ではM&Aに非常に積極的な会社として有名な会社です。

2016年世界の半導体企業ランキング

 世界第5位の半導体の会社、と言われてもピンとこないので、2016年の半導体会社の世界ランキングを見てみます。

1位 インテル
2位 サムスン電子
3位 クアルコム
4位 SKハイニックス
5位 ブロードコム
6位 マイクロン テクノロジー
7位 テキサスインスツルメント
8位 東芝
(Gartner2017年1月)

半導体業界の世界No1は、何だかんだと言ってもインテル。PC市場は縮小して、スマホ向けでは苦戦しつつも、データセンター向けの半導体でガッチリシェアを有しており、未だ世界No1企業の座を維持。2位は現在トップが朴大統領の疑惑に関与で逮捕されてしまっているサムスン電子。

 東芝は世界で見ると8位の半導体会社。その昔、世界を席巻した日本の半導体も今や東芝が最後の砦状態。そしてその砦も陥落寸前。

 ランキングを見ると、半導体メーカーとしては8位の東芝より今回名前の出ているブロードコムの方が5位なのでランキング上位ということが分かります。

企業名はブロードコムだが実態はアバゴ・テクノロジー

 ブロードコムと言うと、以前は通信用半導体の設計会社として知られていた会社で、ITバブルの時にブイブイ言わせていた会社の1つです。ただ現在のブロードコムは以前のブロードコムではありません。

 どう言うことかと言えば、ブロードコムはヒューレット・パッカード(HP)とアジレント・テクノロジー(通信機器の会社)の半導体部門が独立して設立された会社、アバゴ・テクノロジーに2016年2月に買収されています。半導体市場ではアバゴが6位、ブロードコムが8位だったので、市場シェア上位の会社が下位の会社を買収したことになりますが、それでも半導体業界では過去最大の370億ドルでの買収。

 尚、アバゴ・テクノロジーは数々のM&Aを経て世界を代表する半導体の会社となっています。そして実態はアメリカの会社ですが、本社をシンガポールに置いています(恐らく税金の関係)。
 
 そしてブロードコムを買収したアバゴ・テクノロジーは、社名を買収される会社の「ブロードコム」に変更。旧ブロードコム、旧アバゴともに米国ナスダック
市場の上場会社でしたが、現在のティッカーコード(日本で言う銘柄コード)は「AVGO」でティッカーコードを見ると、名前はブロードコムだけど実態はアバゴなのね・・・、と言うことがよく理解できます。

新ブロードコム=旧アバゴ・テクノロジーの業績推移

 新ブロードコム=旧アバゴ・テクノロジーの業績は下記のように推移しています。

2014/10期 売上高4,269M$、税前利益263M$
2015/10期 売上高6,8524M$、税前利益1,364M$
2016/10期 売上高13,240M$、税前利益▲1,739M$

 2016/10期に売上高が倍増していて、利益が赤字になっているのは、旧ブロードコムの買収を行っているため。16/10期売上高13,240M$と言うことは、日本円で言えば売上高約1.4兆円。世界を代表する半導体会社ですね。

ブロードコムの株価

 ブロードコムの株価は下記のように推移しています(週足)。


https://jp.tradingview.com/x/lfzMkPW0/

 見事な右肩上がりチャート。株価上昇をテコにM&Aを繰り返してきた同社ですが、このチャートを見ると、その理由と実績が頷けます。

 ちなみに2015年1月に株を買っておくと、2年で株価は2倍になってます。アメリカ株のダイナミズムを感じる銘柄ですね。

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関連記事:アメリカ株式への投資ならマネックス証券+mt4を試してみては?

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ブロードコムが東芝の半導体メモリー事業買収の第一候補と考えられる

 東芝の半導体メモリーは国産の大切な技術なので、国内の企業で買収すべき、という声もあります。ただし国内企業での東芝メモリーの出資は正直筋がよいとは思えません。

関連記事:東芝の半導体メモリー事業に税金を投入してもうまく行かないと思う理由

 ただし最先端技術を守るという観点では、中国系の企業には渡したくない、というのは理解できるところ。企業価値2兆円と言われている所、3兆円でもいい、と言ってるみたいな鴻海は台湾系企業ですが中国共産党政権との親密さは有名ですし、現在既にメモリー事業で協業しており本来であれば買収の最有力候補のウェスタン・デジタルも中国系の資本が入っています。

関連記事:ウエスタン・デジタルがサンディスクを買収、東芝の半導体事業に嫌な予感

 そう考えると、半導体の世界第5位の会社だし、中国系でもない会社のブロードコムが東芝の半導体メモリー事業買収の第一候補となるのは、充分あり得ます。最後の手段、政府が外為法使えば気に入らない会社への売却止めてしまうことだってできますので。

 東芝の半導体メモリー事業の買収にあたり、ブロードコムは日本のメガバンク3行から借り入れの準備まで行っているようなので、基本的に線路は既に引かれているんじゃないかな、と思います。メガバンク3行が揃って、と言う所がミソじゃないかと。 

邦銀3メガ、東芝メモリ買収資金を準備、米ブロードコムに-関係者(ブルームバーグ)

 さすがに日本のメガバンク3行が足を揃えて、日本国政府が東芝メモリーの売却先として嫌がる相手に融資をするとは思えませんので。。。基本的には勝負あった、ではなないかなぁ。

まとめと今後の展望

 半導体業界も世界的に見ると随分と再編が進んでいて、管理人もブロードコム=半導体デザイン中心の会社(以前のイメージ)で思ってましたが、現実は更に先を行ってました。しかしブロードコム=アバゴ・テクノロジーというのはスッカリ抜けてました。

 本来なら既にメモリー部門で提携しているウェスタン・デジタル(WD)が東芝のメモリー部門を買収するのが絵的には一番キレイなんですが、WDは中国資本が入っているので、やはり政府としては好ましくない、と言うことなんだろうな、と思います。鴻海は言うに及ばずですが。

 後は粛々とブロードコムが買収手続きを・・・、となりそうな感もありますが、一筋縄でいかないのがM&Aの世界。ある意味、戦争と一緒ですから。意外な展開が待っている可能性もなきにしもあらず。

 ただ時間がかかる可能性はありますが、政府の意向も働いているっぽいので、どうやら東芝の半導体メモリー事業はブロードコムが買収する可能性が高そうです。

 さてどうなりますか。今後の展開にも注目したいと思います。

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