2015年の国内パソコン(PC)市場シェアを見ての感想

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 世は完全にスマホの時代。けど仕事にパソコンは未だ欠かせません。そんな中で見つけたのが、2015年の国内パソコン市場シェアのリスト。市場全体は縮小傾向にありますが、未だ国内パソコン市場はNECと富士通そして東芝が強さを発揮しています。
 ただし日本全体でみれば2015年は前期比でパソコン市場は30%以上縮小。スマホ全盛の時代を改めて実感します。

何気に見つけた2015年の国内パソコン市場シェア

 2016年7月27日の日経新聞を見ていたら、PCメーカーのVAIOの記事があり、その中に2015年の国内パソコン市場シェアのリストが掲載されていました。自作PC派ですが、PCに非常に愛着ある管理人的にへぇ、と思う内容だったので、思わず切り抜きをしてしまいました。

 そして切り抜いたリストが下記。

16.8.2-2015年国内PC市場

 元データは「IDCジャパンの調査結果」です。

やはり強いNECと富士通、そして東芝

 本リストは国内のPC市場なので、法人用と個人用全部を合わした数字となっています。日本のPC市場、恐らく法人PC市場の方が規模がデカイので、それを前提に数字を見ると、このリスト、なるほどー、と思うこと多数。

 1位はNEC+レノボの26.3%。NECは個人のPCはレノボに任せている部分がありますが、法人向けPCは今も自前のNECブランド中心で展開しています。さすがのNECグループの法人向けの営業力に、レノボの個人向けPCのシェアが乗っかっているそんなイメージの数字では。
 2位は富士通の16.7%。恐らく、NEC+レノボの26.3%からレノボ分を差っ引くと、富士通とドッコイドッコイの数字になるのでは?そう考えると、日本のPC市場、未だNECと富士通が2強と言えます。
 そして3位は東芝。ノートPCのみで国内シェア3位はご立派。けど不適切会計問題のド真ん中の東芝のPC事業。当面単独での生き残りを図る方向になっていますが、果たしてどうなりますか。

4位HPで5位デル

 1~3位が国内勢で占められましたが(NECは+レノボですが9、4位HP・5位デルと外資がここで登場。以前は圧倒的にデルが強かったのですが、ここ最近はデルとHPが激しくシェア争いをしています。

 デルのPC、管理人は仕事とプライベート両方で以前使ってましたが、よく故障するんです。サポート体制に文句はありませんが、外資系のPCってPCは使い捨ての思想がある意味徹底してます。まぁPCは数年に1度買い替えるべき、というのはごもっともなんですが、PC98時代からパソコン触ってるので、どうもPCが使い捨て、というのがダメなんです。
 HPのPCはどうなんだ、と言われると、使ったことが無いので分かりません。

6位アップル以下は個人用PCが並ぶ

 そして6位にアップル6.9%が登場。ディズニーの魔法にかかったかのように、日本人はアップルのPCの魔法にかかっていますが(管理人はウィンドウズ派ですが、アップルのPC憧れてます・・・)、アップルのPCは個人ユースが中心。
 けど個人ユース中心で市場シェア6.9%って大した数字です。法人中心のデル10.1%との差は大きく開いていますが、6位以下が個人用PCの順位と考えれば、個人向けPC部門1位と言えなくはありません。さすがアップル、強い。

 アップル以下は、エイスース2.8%、パナソニック2.7%、VAIO1.8%、セイコーエプソン1.4%、その他8.2%と続きます。

 パナソニックの「Let’s note」は丈夫なノートPCで有名ですが、市場シェアは2.7%。「Let’s note」はいいPCですが、高い!けどホント丈夫なPCで、数年以上前の「Let’s note」でも普通に動いています。数万円で新品の外資系PCを買うのか、中古のLet’s noteを買うか、管理人であれば結構悩みます。

 あとは最近家電量販店で姿を見るようになったソニーから分離したVAIO。デザインがよくて、新品のノートPC買うならVAIO欲しいなぁ、と思っていますが、そのシェアは1.8%。ただし黒字化しているようなので、今後も数を追わずに、地道に売れるPCを開発されるのでは。

 そして最後はシェア1.4%のセイコーエプソン。エプソンがPC事業やってるの、ご存知の方も少ないのですが、地味に非常に長期間に渡りPC事業をやっています。その昔、エプソンがPC9801の互換機を出していたなんで、もう知っている人は殆どいなさそうですが。けどエプソンは、超小型PCを発売したり等、非常にユニークな展開をこれまで行っています。

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日本のパソコン市場は大幅に縮小中

 上記、日経新聞に掲載のリストにはありませんが、日本全体のPC市場は大幅に縮小しています。

・2015年 PC出荷台数は前年比31.4%減、前年から484万台少ない1,055万台
・家庭市場は同比25.2%減、449万台。ビジネス市場は同比35.5%減、606万台(IDC Japan

 ウィンドウズXPの更新需要後とは言え、30%以上日本のPC市場は縮小しています。日本のビジネスシーンにPCは必要不可欠とは言え、スマホ全盛の昨今、やはりPCは売れていないのね・・・。

 けどブログ書いている立場から言えば、ブログ書いたり等、何かしら生産的なことをするのであればPCは必要不可欠。スマホって、要は既存のサービスを見たり使ったりするにはこの上なく便利なモノですが、何か新しいサービスを作ることは基本的にできません。
 そう考えると、スマホ全盛期になった結果、案外個人のITスキルが若い世代中心に衰えているような気がしないでもありません。プログラミング教育を普及させよう的な運動、そこまでする必要あるのか、と思いつつも、スマホ世代がPC使えなくなりつつあるという現実もあるので、実はPCなりプログラミング教育ってPCに慣れさせるために必要かもしれない、と思ったのでした。

まとめ

 既に市場自体が成熟してしまったPC市場。今さらPCが株式市場のテーマとなることもなさそうですが、個人的に非常に興味ある分野であり、タマには息抜き的にこんな記事を書いてみました。

 東芝の不適切会計問題を契機に、国内PC市場の再編も東芝・富士通・VAIOで噂されましたが、東芝が単独生き残りの方向となり、再編はどうやら沙汰止みとなった様子。けどVAIOはファンド傘下の会社なので、いずれどこかの会社に売られてしまう運命。けど市場シェア1.8%か・・・。本社も同じ長野県同士だから、エプソンと一緒になったり・・・、うーむそれはないか。

 そんな訳で、スマホ全盛のこの時代にあえて国内PC市場について触れてみました。PCのキーボードをたたく際に、多少なりとも気にしていただければ幸いです。

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