株とFXの違い4点、皆で儲けられる株とハイリスク・ハイリターンのFX

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 良くも悪くも認知度は広まったFX。株もFXも取引き=トレードする、という行為自体は一緒じゃないか?イエイエ、同じトレードと言っても株とFXでは随分と風景が違います。

 そこで管理人が考える、株とFXの違いをピックアップしてみました。儲けられる可能性が高いのは、ハイリスク・ハイリターンのFX。けど当然リスクも伴います。一方の株は、何年かに一度、全銘柄上昇等で皆で儲けられるチャンスがあります。

 一言に”トレード”、と言っても案外、株とFXの違いって奥が深いのです。

独断と偏見で選んだ株とFXの違い4点

 株もFXも管理人はトレードしますが、最初にこれだけは、という4点をピックアップしてみました。

①株は待てるがFXは待てない

 株で信用取引をしていない、というのが前提となりますが、FXはレバレッジをかけるのが大前提の世界。少ない値動きにレバレッジを賭けて、その値差で儲ける、というのがFXトレードの本質です。
 株はレバレッジが掛かっていないので、投資した以上に損することはありませんが、FXはレバレッジが掛かっているので、投資金額以上に損する可能性があります。よってFXは持っているポジションをほったらかしにすると大怪我します。

 株は待てますがFXは待てません。

 よってFXは株の何倍も損切が大切となってきます。株は待っていれば損が利益になることがあって損切無しでも何とかなることがありますが、FXで損切をしないとレバレッジもかかっているので、地獄への道まっしぐらです。

②株は平日9~15時、FXは土日除く24時間営業

 まぁ、当たり前ですね。ただ、株は大きな含み損を抱えたとしても、取引は15時で終わりなので、少なくとも15~翌日9時までは値動きが無く、その間は持っているポジションのこと心配せずに済みます。
 一方FXは土日を除く24時間営業。大きな損を抱えると、平日+祝日は朝から晩まで不安な時間を過ごすことになります。
 FX初心者が精神的に疲労困憊してしまうのは、実はこのFXの土日を除く24時間営業、という所からも来ています。

 ちなみにFXは祝日もトレードできますが、祝日のトレードは正直オススメできません。なぜって休日くらいちゃんと休んだほうがいいから・・・。ま、それは半分冗談として、祝日の日本時間は為替市場も開店休業状態(日本の機関投資家もお休み)なので、値動きは殆どありません。
 祝日にFXトレードしましょー的な話もありますが、価格が動かない祝日の日本時間にエントリーしても、価格が動かずジリジリと焦るばかりなので、素直に休んだ方が精神衛生上もよいですよ。
 もしそれでも祝日にFXトレードするなら、ロンドン時間(16時以降)、この時間ならマトモにトレードできます。

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FXは24時間トレード可能ですが・・

③出来高の有無(FXに出来高は無い)

 株だとチャートの下の出来高や、横の価格帯別出来高がありますが、実はFXには正確な意味での出来高がありません。厳密に言えば、個別のFX会社やくりっく365で出来高もだしていますが、あくまでもそれはそのFX会社等が注文を受けた出来高。市場全体の出来高ではありません。
 株は東京証券取引所等の市場があり、そこで取引されるので、全体的な出来高が分かりますが、FXはFX会社や銀行との相対取引が基本の為、全体的な出来高がありません。

 出来高は、トレードの判断を行う上で、非常に使える情報ですが、FXには基本的に存在していません。
(為替先物には出来高がありますが、為替先物自体が一般的ではありません)

 実はFXは出来高が無いので、テクニカル他の分析手法が発達した、という歴史的経緯があります。なるほどー、と思ってしまいます。
 トレードは根拠の積み重ね、となりますが、出来高という指標をトレードの根拠に利用できる株は、FXに比べるとトレードの根拠付けという点ではFXに対して優位にあると考えられます。

15.3.16みずほFG価格帯別3年-min
価格帯別出来高、実はFXには無いんです

④全株暴騰や暴落はあっても、全通貨の暴騰や暴落はありえない

 株は何かしらの事件や事故で全株暴落というのが必ず発生します。逆もまたしかりで、アベノミクス相場初期のように全株上昇、というのがあります、
 一方FXは全通貨暴騰や暴落というのはありえません。

 為替は例えばドル円というように、通貨間の交換からなりたつという相対的なモノであり、何かが買われれば何かが売られます。よって通貨の大暴落という時は、必ず裏で何かしらの通貨が買われています。
 
 ここが管理人がFXの一番面白いと感じる部分でもあります。ただし、何かが上がれば・何かが下がる、ということは要はゼロサムゲームなので、ここを以てFXは難しい、という考えも当然だと思います。

その他の株とFXの違い一覧

 管理人が考える株とFXの違い、大きくは上記の4点ですが、下記に他の相違点を箇条書きにしてみます。

①株は買いが中心だか、FXは買いも売り自由自在
②FXは指標発表が値動きに大きく左右する
③株は銘柄の決算で大きく値が動くことがある
④FXのほうがプロ投資家が多い
⑤FXはロンドン市場=日本で言えば夕方以降が中心
⑥株には後ろにいる企業のロマンがある
⑦株でお金持ちになった人の話は聞くけれど、FXで金持ちになった人の話はあまり聞かない
⑧FXには金利がある
⑨株の税金は源泉徴収であり、同じ税率20%でも若干株のほうが有利

 ⑤の通り為替市場の中心は実はロンドンなんです。よって為替の値動きが激しくなるのロンドン市場がオープンする(と言っても為替に厳密な意味での市場はありませんが)日本の夕方以降になります。
 ⑥株には企業のロマンがあるんですよね。銘柄に惚れるな、とは言うけれど、これが株の醍醐味だったりもするので悩ましい所です。
 実は⑦って、言われるとそーいえば、と思います。ただし海外に行くと、ジョージ・ソロス氏はまさに為替で財を成しているので、国内に限った話なのかもしれません。

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リスクが高い=儲けられる可能性が高いのはFX

 FXはレバレッジが掛かるので、リスクは高い一方で、儲けられる可能性も高くなります。これがハイリスク・ハイリターン、というやつです。

 儲ける、という部分にだけ光が当たりがちですが、同じくらいに損するリスクを考えれば、FXが儲けられる可能性が高いのは当然と言えば当然。

 ただし安心して大金を投じられるのは株です。レバレッジが掛からない分、損益の曲線も緩やかになるので、大金を投じても安心して見ていられます(ジェットコースターのような値動きの銘柄はダメですよ)。

 多分、FX初心者が株と同じ感覚で大金を投じてレバレッジ一杯でトレードすると、あっ、と言う間にスッテンテンになると思われます・・・。後述しますが、FXは株に比べるとよりトレード技術が要求されます。

株のよい所は全員がもうかるタイミングがある所

 最近は全体の株価動向がイマヒトツですが、アベノミクス相場の初期の頃は、殆どの銘柄が上昇している時期がありました。マザーズ銘柄は上昇していなかった、というご意見もありますが、大多数の方は東証1部銘柄が中心だと思います。
 株の面白い所は、こういった、全銘柄が上昇する時期があるところ。よって銘柄はさておき、株を持ってさえいれば儲かった、ということが、何年かに1度やってきます。

 アベノミクス相場初期の頃は、東証1部の銘柄でも2倍以上になりました、という銘柄が結構あったので、株を持っていれば気付いたら資産が2倍になりました、という方も多かったのでは?
 ここが株の面白い所。時間を分散してインデックス投資するのが有利、という話にもつながって行きます。

 けど全体の株価が上昇した時は株を売って利益確定しないと、株価上昇のメリットを享受できません。この時に株を売る、という判断ができるかどうかが、難しい所ではありますが。

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同じトレードという行為ですが株とFXは随分と違いがあります

FXは株よりはるかに技術が求められる

 管理人は最近はFXのトレードしてますが(このサイトのお陰で株の感覚は忘れずにいられます)、FXで利益を出すには株よりはるかに技術が求められると感じています。

 前述した通り、株は普通の銘柄を買っていればほぼ全員が儲けられるタイミングが5~10年に1回はやって来ます(特に日本株は)。だから株のトレード技術が無くとも、株を持っているだけで利益が出ることが何年かに一度やってきて、株を持ってさえいればいい目を見ることができます。(新興株を全力買いしましたと、いうケースは当てはまりませんので悪しからず)

 管理人401Kもやっていますが(我ながら、ホント相場好きです)、401Kの資産推移を見ると、それが如実に現れています。何せ基本的にほったらかしの積み立てで、小泉相場+アベノミクス相場で儲かりました、というだけですので・・・。

 5~10年に1回は株で皆が儲けられる時がある、という前提を受け入れることができれば、積み立て型のインデックス投資って、実は非常に有効な投資戦略だと思います。インデックス投資の世界は、「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」が有名ですね。とっても勉強になります。

 一方、FXですが、こちらは何かが上がれば何かが下がるという世界。通貨ペアの特徴の通り、ある種のゼロサムゲームです。ゼロサムゲームと言うことは、モニターとかスマホの向こう側にいる相手をやっつける必要があるので、待てば何とかなる株よりはるかに技術が求められると考えています。

 株であれば儲けられるタイミングがあるので、特に技術が無くとも時間を味方に付けることができれば利益が出ますが(意図的に時間を味方につけられれば、それは立派な技術!)、FXはゼロサムゲームなので、しっかりと技術を身に付けないと利益が出ない世界。

 株は素人でも儲けられるチャンスがあるけれど、FXは職人の技術がないと簡単には儲からない。

 こんなイメージを管理人は持っています。まぁ、株でもデイトレはそれ専門の技術が必要ですが、一般の勤め人はデイトレはできませんので・・・。

 株で儲かったからFXをやってみようというノリでFXトレードをすればやはり勉強代を払うことになると思います。株で儲けてFXで結構な勉強代を払っている方も多いようですが、実力ではなくタマタマのタイミングで株が儲かった方が、実力を過信してFXで勉強代を支払っているケースが少なからずあるのでは?

 FXは株以上に機関投資家の影響力が強い世界なので、実力無しに参入するとスグにやられます。それだけ腕の磨きがいのある世界とも言えますが(だから面白いとも言えます)、思わず株で儲かったからFXでも儲けてみよう、というノリでFXをするのは避けた方がよいと思います。

 FXは株と違ってストレートに実力が利益に反映される世界ですので。 
 

株からFXに参入するなら練習が必要

 トレードマニアな管理人、FXの面白さは否定しません。株よりも儲けられる可能性のあるFX、株のステップアップというのは全然”あり”ではあります。(先物の世界に行かれる方も多いのでしょうけど)

 もし株からFXに行ってみたい、というのであれば、少ないロットからトレードするのがオススメです。通常のFX会社は1枚=10,000通貨単位からのスタートとなっています。どういうことかと言うと、1pips動くと、10,000通貨単位だと±100円。100pips=1円動くと±10,000円。

 株のトレードしていると、何だ10,000円位の含み損益、と思いますが、1枚でコレなので、資金量を多くすると損益は加速度的に増えていきます。実力が伴わず資金量を多くすると、加速度的に損が膨らみます。
 よって、慣れるまでは資金を抑えてトレードするのがベスト。

 SBIFXトレードであれば、1通貨単位からトレードできるので、株の世界からFXの世界に踏み入れるのであれば、SBIFXトレードで練習を積んだ上で、トレードのロットを増やすことをお勧めします。

SBIFXトレード

 デモトレードすればいいじゃないか、というご意見もありますが、自分のお金をマーケットに置かないと本気になれない部分がありますし、デモトレードとリアルマネートレードは感覚が全然違うので、管理人は少ないロットでのリアルマネートレードをお勧めします。

関連記事:FX初心者は生き残りのため厳守!リスクは資産の2%

株とFXの違いまとめ

 思うままに株とFXの違いをピックアップしてみました。

 株もFXも”トレード”という同じ行為ですが、別物ではないか?、という位に値動きには特徴があります。

 株とFX、どちらが儲けられる可能性が高いかと言えば、FX。当たり前ですよ、ハイリスク・ハイリターンなんですから。けどハイリターンの裏には、ハイリスクがある、ということはお忘れなきよう。
 株は何年かに1度、全体的に株価が上がる時期があるので、その時期を狙ってor待って、インデックスや長期の個別株、そして401Kで投資をするのもありだよなぁ、と思います。

 相場マニアの管理人、株もFXもどちらのトレードも好きですが、そんな管理人から見た株とFXの違いでした。

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2 件のコメント

  • ありがとうございました。 FX なさってられる方も 皆様 偉いですね!

    そして、 これをお教えくださった管理人先生 すごいです!

    投資 さっぱり 利益になりません。。。。。

    • コメント有難うございます。
      投資は急いで儲けようとすると、急いで損するようにできてます。
      じゃあノンビリ儲けられるかといえば、そうでもない・・・。

      当サイトで多少投資のヒントになることは書いてあるハズなので、
      今後ともご愛顧願えれば幸いです。

      管理人FiboCat

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