何かと話題のビットコイン価格の上昇。そのビットコイン、現在の価格上昇を演出しているのは日本人。昨年、市場取引の9割を占めていた大半の中国人は既にビットコイン取引から撤退しています。
高値水準に位置しているビットコインですが、株や為替に比べると取引量は圧倒的に少ないので、上昇する時も下落する時も値動きは早くなります。今後の価格の行方は分かりませんが、価格下落の際のスピードは早そう、という点を認識した上でビットコイン取引に参加する必要があると考えます。
概要
上昇し話題になるビットコイン
ビットコインの上昇が話題になっています。管理人、殆どビットコイントレードはスルーしており、投機家としてのセンスの無さを暴露していますが、そろそろ天井じゃないかなぁ、と思ってます。ま、管理人の相場観、外れることもしょっちゅうなので、どうなるか分かりませんが。
けどニュースやツイッター見てると、ビットコインで億り人(億円プレイヤー)まで出ているようなので、盛り上がっている市場なのは間違いありません。FXはうまくいかずに、ビットコインに主戦場を変えたら成功した方も多いようです。
総合課税で最終的に給料と同じくらい課税されてしまい、税金を考えると儲かった儲かった、と喜んでばかりもいられないビットコインなんですが(特にサラリーマン・OL)、ともあれ上がる市場でトレードすると、相場ってこんなに簡単だったのか?、と思っている人が続出しているのは分かんなくもありません。
※急騰がよく分かるビットコインの週足チャート、画像はTradingViewより
ビットコインの上昇相場を演出しているのは日本人
ビットコインだけでなくイーサリアム他、各種仮想通貨が値上がりしていますが(仮想通貨を総称して下記ではビットコインとします)、その上昇相場を演出しているのは日本人。
ま、各種メディアで報じられている通り、日本の投資家では今ビットコイン投資がチョットしたブームとなっています。ま、億り人が出た、という話が出てこれば、少なくとも興味は持ちますね。で、FX他多少なりとも投資経験があればまずはやってみるか、となるのは道理。
・今度はビットコインへ、やはり投機好きだった日本人(JBPRESS)
・日本の投資家が仮想通貨バブルを引き起こしているのではないかという話(ビットコインダンジョン)
ただし為替市場や株式市場と比べると、ビットコイン市場は全然市場規模が小さい市場です。とりあえず、為替や株と比べると、顔見知り通しでビットコインというモノを皆で売買し合っている、そんなイメージではないかな、というのが管理人の感想。市場規模と言うか、市場の流動性の大切さを株でも為替(FX)でも経験しているので、イザ下落となった時にこそビットコイン市場の真価が問われるのではないかな。
一旦下げ始めると、誰も買いを入れなくなって、値段が付かない・・・、そんな相場状況は探せばいくらでもあります。日本人同士の内輪の売買で、上昇を続けているビットコイン、流動性の厚みが株や為替と比べると薄いので、本格下落の際にどんな値動きとなるのか、非常に興味深いです。
中国人は既にビットコイン市場から撤退、現在は石炭・鉄鉱石相場に夢中
ビットコイントレードと言うと、少し前は中国人がその主役だったんです。実は中国が世界最大のビットコイン市場と言われていたのは、まだほんの1年前。それが気が付けば、ビットコイン市場の上昇は日本人が演出している状態。市場の流れと言うのは、ホントに早いもんです。しかし日本人がビットコイン市場の上昇を演出するとは、1年前には想像もつきませんでした。
そんな中国のビットコインの面白い記事を発見。
仮想通貨のバブル的な価格高騰は中国でも同じ。人民元建て価格は一時2万元を超え、1年前の5倍だ。一方、売買高は低迷を脱したとはいえ、ピークだった2016年11月の100分の1にも届かない。9割を超えていた世界シェアは2割まで低下した。(17/6/15日本経済新聞)
要は中国政府がビットコイン熱を冷まそうと+ビットコインを利用した資金流出を防ごうと、規制を強化した結果、中国人民はビットコイントレードを手控えてしまった、というお話です。2016年の中国のビットコインの市場シェア9割と言うのも驚きですが、中国の市場シェアが2割にまで低下したのに、ビットコイン価格は上昇、その上昇を演出しているのが日本人ということで、ビットコインの上昇をバブルと言うのであれば、その主導権は完全に日本人の手に委ねられています。
ちなみに相場好きな中国人、ビットコイン取引が規制された後も相変わらず相場は張ってます。どこで張っているかと言えば、石炭及び鉄鉱石の先物市場。日本では石炭や鉄鉱石の商品トレードって想像つきませんが、中国では石炭及び鉄鉱石の先物市場が存在しており、スマホで取引ができます。石炭価格がここ半年で急騰して、日本では三菱商事・三井物産の業績が急回復していますが、その裏には中国人の相場好きが多分に影響しています。
市場は狭い、買っているのは日本人のみという認識が大切
相場やトレードがゼロサムゲームで、誰かが勝てば・誰かが負ける、という前提に立てば、現在のビットコイン相場、最終的に誰かがババを掴むことになります。市場に厚みがあれば、ババを掴むまで時間がかかるケースもありますが、ビットコイン市場は中国昨年9割の市場があったのに規制1つで市場シェア2割になってしまう程、安定していません。確かにビットコイン価格は急騰しましたが、取引が少ないから急騰しやすかった、という側面もあります。
そんな訳で、日本人が持ちあげてしまったビットコイン価格、市場は狭いので落ちる時は一気に落ちる可能性が高いです。ワシは逃げ遅れるような下手はうたんよ、という自信のある方はさておき、そうでないならいつでも逃げられるようにだけはしておいたほうが良いのでは?
損切ってトレードの永遠のテーマですが、最終防衛ラインだけは決めておいた方がよいのではないかと。ま、損切ライン決めても、取引が薄いと、事前の価格で約定出来なかった、と言う悲劇が発生する可能性も高いので、注意が必要ですが。
いずれにしても、昨年9割の取引シェアを誇っていた中国人がビットコイン市場から既に姿を消していて、今の上昇は日本人が演出している、という事実認識をした上でビットコイン取引する必要があります。市場は思ったより、厚みはありません。
まとめ
先日WBS見ていたら、ビットコインの億り人が出ていましたが、ホントいるんだなぁ、と感心してしまいました。もっと前にビットコインに注目していていれば・・・、と思った時点で管理人の投機家としての限界が見えてしまう訳ですが、さりとて株や為替を触っていると、ビットコインの取引量はまだ全然少ないので、下がる時には一気に下がるだろうなぁ、というのは想像が付きます。
しかし中国人民がビットコインから手を引いていたのは知っていましたが、まさかホント見向きもしなくなったのは、規制強化という背景があるとは言え驚きでした。石炭価格の上昇、随分納得できました。
そんな訳で、何かと話題のビットコイン投資、その価格の上昇は日本人が演出していて、まだ市場自体取引の厚みがありません。投資の取り組みとして手掛けるのは全然”あり”と思いますが、下落に転じた時は下落スピードが早いんじゃないかな、というのが管理人の見立て。
今後ビットコインの値動きにも注目して行こうと思います。
・投資という観点では、現在話題のiDeCo(確定拠出型年金)の口座開設されましたか?税制面で優遇されており、長期視点の投資としてはiDeCoは非常に優れた投資となります。まだ口座開設されていないようなら、手数料が無料でファンドの種類も豊富なSBI証券がオススメです。
SBI証券のiDeCo(確定拠出年金)の資料請求をしてみる
関連記事:SBI証券のiDeCoが残高に関係なく手数料が無料になった!
ビットコインの関連記事
・日利数%以上?ビットコインのギャンブルhypeにご注意を