スズキ株価の今後の見通しと予想(2015年9月30日版)

 長年の懸念であったVW提携解消ができたと思いきや、VWの排ガス不正問題が発生。スズキは提携解消で間一髪直接的な被害は免れましたが、それでも高い勉強代を払うことになりました。

 そして今回の株価分析+予想は、そんなスズキ(東証1部7269)を取り上げてみました。8月に最高値を付けた後に下落しているスズキ、トレンドラインを持ちこたえて再度上昇に入るか、トレンドラインを割って下落トレンドに入るか、株価は非常に重要な場所に位置しています。

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スズキの業績推移(決算推移)

 国内では軽四自動車でダイハツと長年首位争いをしているスズキ。しかしながらインドにもしっかり根を下ろしており、実は非常にグローバルな会社となっています。そんなスズキの過去の業績推移は下記のようになっています。

15.9.30スズキ-業績推移-min

 業績は順調そのもの。今期は経常利益2,000億円、当期純利益1,000億円乗せを予想。
 2015/3期の業績は円安の恩恵を受け易いマツダ(7261)に抜かされていますが、2012/3期・2013/3期としっかり黒字を確保しており、経営的にはマツダより安定しています、実は。

関連記事:マツダ株価の今後の見通しと予想(2015年9月25日版)

スズキ株価推移と高値と安値

 次にスズキの株価の過去の推移を見てみます。下記はヤフーの5年分のスズキの株価チャート(月足)となります。

スズキ株価の推移(5年分:月足チャート)

スズキの株価は、2012年秋以降は順調に上昇トレンドにのっています。ただし今年の夏に最高値を付けて、現在は下落している状態。この下落は単なる押し目になるのか、下落トレンドへの転換になるのかが、目先は一番の注目ポイントになります。

 そしてスズキの株価、上昇トレンドのスタートとなった2012年以降の日足チャートは下記。高値と安値も記してあります。

15.9.30スズキ株価-高値と安値-min

・スズキ株価の高値→4,780.5円(2015年8月6日)
・スズキ株価の安値→1,331円(2012年7月26日)

 順調に株価が上がってきたスズキ、2012年7月の最安値から2015年8月の最高値まで株価は3倍以上に上がっています。順調に業績を拡大させてきたスズキの株を長期保有していた方も多いと思われ(特に地元の静岡の方)、投資家にとっては非常に有難い銘柄になっています。

 そして、現在(2015年9月30日終値)のスズキの株価は3,662円、となっています。

スズキ株価のポイント

 スズキの過去及び今後の株価を考える上で、ポイントになると思われる点を2つ取り上げます。

①サポート&レジスタンス(サポレジ)
 過去のスズキの株価でサポート&レジスタンス(サポレジ)になっていると考えられる部分を帯状に印をつけてみました。

15.9.30スズキ株価-サポレジ-min
 
 アバウトではありますが、この帯=ゾーンが今後のスズキ株価下落の際に値動きの停滞や反転という、ポイントとなる可能性があります

 2,000円とか3,000円とかキリのよい数字の株価の当りにサポレジが存在しているのが印象的です。やはり日本の株価はキリのよい株価がポイントになってきるようです。

②フィボナッチ・リトレースメント
 それでは次に、いつもお馴染みのフィボナッチ・リトレースメントを引いてみます。

15.9.30スズキ株価-リトレースメント-min

 すると驚くことに、リトレースメントラインがほぼ上記のサポレジと重なることが分かります。

 サポレジとリトレースメントラインが重なっている、ということは、このサポレジ=リトレースメントの部分に株価が差し掛かると何らかの反応がある可能性が高い、と考えることができます。

③トレンドラインがチャネルになっている
 スズキの株価、下からのトレンドラインを並行=チャネル状に引くことができます。それが下記。

15.9.30スズキ株価-チャネル-min

 スズキの株価が2本のトレンドラインのチャネルに沿いつつ上昇しているのが分かります。

 そして現在はまさにトレンドラインの下のラインに当っている所(チャートの★部分)。ここで再度上昇して、再び上昇トレンドに戻るのか、それともトレンドラインを割れて、長らく続いた上昇トレンドの転換となるのか、スズキの株価は現在重要な節目に来ています。

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スズキ株価の今後予想される値動き

 上記のポイントを踏まえて、今後予想されるスズキの株価の動きを2つ考えてみました。

①リトレースメント23.6まで戻り、その後上昇or下落
 既にリトレースメント38.2の近辺に位置しており、次のスズキ株価の値動きとしては一旦リトレースメント23.6まで戻る可能性があります。そしてその場合にポイントとなるのは、リトレースメント23.6に戻った後の値動き。

15.9.30スズキ株価-23.6まで戻る-min

 リトレースメント23.6まで戻った後、そのまま上昇し目指せ最高値・目指せトレンドライン、ということになれば完全に上昇トレンド入りでベストシナリオになります。
 一方、リトレースメント23.6に戻り再び下落するようだと、次の下落はリトレースメント38.2を下にブレイクする可能性が高くなります。

②そのままリトレースメント50.0→61.8と下落、その後に上昇
 トレンドラインを完全に下にブレイクするパターンとなります。トレンドラインを下にブレイクすると、次に待っているのはリトレースメント50.0の3,000円付近そして61.8の2,500円付近。

15.9.30スズキ株価-50と61.8で反転-min

 サポレジとリトレースメントの存在から、ここで一旦反転する可能性もありますが(特にサポレジとリトレースメント50.0の重なっている3,000円付近)、リトレースメントのセオリーで行けば、そのまま78.6~88.6まで下落するのがセオリーとなります。

③リトレースメント78.6の2,000円付近まで下落し反転
 フィボナッチ・リトレースメントのセオリー通りの動きとなります。リトレースメント88.6で反転の可能性もありますが、より強いサポレジの存在とキリのよい2,000円という値位置より、今回はリトレースメント78.6を取り上げました。

 一直線に株価が下がるかどうかは分かりませんが、いずれにしても順次スズキの株価が下がって、リトレースメント78.6の2,000円付近で反転すると言う、リトレースメントの教科書的なシナリオになります。

15.9.30スズキ株価-78.6で反転-min

 反転後、そのままトレンドが逆転して上昇トレンドになるのか、それとも押し目をつけて再度下落になるのかは、その時点で再びチャートやファンダメンタルを見ないと分からないのでご注意を。

スズキの株価これだけは見ておきたい今後のポイント

 どうしても1点だけスズキの株価で気を付けるとすれば、現在(2015年9月30日時点)のトレンドラインを下に割れるか・それとも持ちこたえて再度上昇するか、という点。(再掲、下記チャートの★印)

15.9.30スズキ株価-チャネル-min

 最低限、ここだけでも注意しておくと、今後のスズキの株価の方向性は掴みやすくなるのでは?

 トレンドラインを何とか維持すれば、仮にその後でレンジ相場に入ろうとも、上昇トレンド維持、ということが言えますし、トレンドラインの下抜けが確定してしまうと、その後に上昇があっても余程の上昇でないと、基本的にスズキの株価トレンドは下向きなのね・・・、と言う目線でスズキの株価を見ることになります。 

スズキの株価まとめ

 VWの排ガス不正問題で直接的な被害は免れたものの、スズキはVWから自社株を買い取ることになり、高い勉強代を払うこととなったスズキ。(詳しくは下記記事をご覧ください)

関連記事:フォルクスワーゲンの排ガス不正、マツダとトヨタが困りスズキが冷や汗

 スズキの現在の株価の下落は、日本株全体の下落の影響もありますが、VWと関係は解消更には株の買い取りの必要もある、スズキの状態を反映している面もありそうです。

 業績的には何ら問題のないスズキ。今後注目されるのは、自社で買い取った自己株の行方。再びどこかの自動車メーカーに売却して、提携先を探すことになるのか、それとも自主独立路線を進むということで、腹を括ることになるのか。

 目先のところではスズキの株価は、トレンドラインを下に抜けるかどうか、非常に重要な値位置にあるため、今後このトレンドラインを下に抜けるか、こらえて再度上昇トレンドに戻ることができるのか、が一番の見所です。

 自動車業界再編、というテーマとなると、今回のVWからの自己株式の買い戻しもあり、まず最初に名前の出てくるスズキ。今後様々な思惑を絡めながら、株価は推移して行きそうです。
 自動車業界の再編の行方を占う上でも、今後スズキの株価がどうなっていくのかに注目です。

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