東芝株価の今後の見通しと予想(2016年11月29日版)

 不適切会計問題によって、名門優良企業が一転、株価下落そして経営の立て直しを迫られている東芝(東証1部6502)。何とかメディカル事業の売却で一息ついた状態ですが、今後再度輝きを取り戻すことができるのか?

 株価的には底割れを何とか食い止め、一旦上昇している東芝の株価ですが、チャートを見るとレンジ相場の上限に向かっているだけ、とも言えます。

 果たして東芝は、不適切会計を乗り越え復活し、更なる株価上昇の機会を得ることができるのか?それともヤレヤレという状況が続きレンジ相場で低迷してりまうのか?
 
 東芝の株価の今後の値動きに御注目!

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東芝の業績推移

 不適切会計問題が発生した東芝、修正後の決算短信から引っ張り出したこれまでの業績推移は下記となります。

16-11-29東芝-業績推移

 16/3期営業利益で7,000億円以上の赤字を計上した東芝。過去の膿がどれだけ大きかったか分かろうかというものです。16/3期で悪い部分を全て出し切って、17/3期からはV字回復の計画。営業利益で1,800億円の計画となっており、この計画が達成できるかどうか、非常に注目を浴びています。

 本当に計画の達成が可能か、疑問視する声もありますが、少なくともシャープと違って、プラントや半導体で稼ぐ事業は持っている東芝。幸いにしてメモリー事業が好調に推移しており、16/3期を底に復活を期待したい所ではあります。 

東芝の配当金推移

 東芝の配当金は下記のように推移しています。

東芝の一株当たり配当金推移
2010/3期 0円
2011/3期 5円→中間2円+期末3円
2012/3期 8円→中間4円+期末4円
2013/3期 8円→中間4円+期末4円
2014/3期 8円→中間4円+期末4円
2015/3期 4円→中間4円+期末0円
2016/3期 0円

東芝の配当金は2012/3期に8円(1株当たり)となって以降3期連続8円配当。恐らく2015/3期も同じく8円の予定だったと考えられますが、不適切会計問題の発覚により、2015/3期は期末の配当金0円となり、通期で4円となっています。

 尚、2017/3期は配当の予想は行われていません。

東芝の10年分の株価推移と高値と安値

 不適切会計問題で揺れた東芝ですが、メディカル部門が思わぬ高値で売却できて、一息ついた状態。底割れするか、とも思われた株価ですが、何とか株価も踏ん張っています。

 下記は東芝の株価の10年分の月足チャートとなります。

16.9.1東芝株価-10年月足-min
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックスTradestation
※関連記事:マネックス証券のトレードステーション発表会に行ってきました

・東芝株価の最高値→1,185円(2007年7月)
・東芝株価の最安値→155円(2016年2月)

 不適切会計問題の発覚で株価が急落した東芝の株価。底割れするか?、とも思いましたが、最安値を更新し155円という株価は着けたものの、どうにか底割れは避けて反発。

 ただし東芝の月足チャートを冷静に見ると、アベノミクス相場の恩恵をあまり受けておらず、やはり株式市場は何でも知っている・・・、ということで不適切会計問題も織り込まれていた可能性を感じてしまいます。結局550円付近のレンジ相場上限を破ることなく、不適切会計問題の発覚で東芝の株価は急落した訳ですから。
 
 でチャート的に見れば、長く形成された200~550円付近でのレンジ相場。6年以上の長きに渡り、お付き合いすることとなったレンジは、今後東芝の株価の動きに対して影響を与える可能性があるので、要注意です。

 尚、2016年11月28日の東芝株価の終値は419円でした。

東芝株価の今後予想されるポイント

 危機的状態を脱した感のある東芝及び東芝の株価ですが、今後予想される株価のポイントを2点ピックアップしてみました。

①6年以上続いたレンジ相場の存在をお忘れなく

 前述の通り、東芝の株価は2009年以降6年に渡り200~550円付近でレンジ相場を形成しています。

 今後東芝の株価が上昇の最はこのレンジ相場が意識される可能性があり、業績回復→一気に株価上昇、と安直に考えるのは危険。不適切会計発覚前でも、東芝の株価はレンジの上限が550円付近。
 現在の水準(419円)からすればまだ上に位置しているので、そこまで上がれば万々歳ではありますが、危機が去ったからと言って一気に株価がギュイーンと上がるかと言えば、チャート的に見れば、そうは問屋が卸さないパターンとなっています。

②フィボナッチ・リトレースメント61.8%を超えた所

 11月28日時点での東芝の株価は、目先の高値565円と最安値155円から引いたフィボナッチ・リトレースメントの61.8%付近に位置しています。

16-11-29東芝株価-リトレースメント
※東芝株価週足 

 フィボナッチのセオリーで行くと、リトレースメント76.4~88.6%付近の460~510円付近まで上昇の可能性があるので、もう少し上昇の期待もありそうではあります。

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東芝株価の今後予想される値動き

 まだ完全に一安心とは言えない東芝の株価。値動きを2つ考えてみました。

①株価が上昇するケース

 色々心配をおかけしましたが、どうにか株価も立ち直ることができました、というケースがこちら。

 まずは過去のレンジ相場上限550円付近まで戻るかどうか。

 ただしその前にフィボナッチ・リトレースメント76.4~88.6%の間の460円付近に窓が開いている点も要注意。レンジ上限の550円まで戻らず、リトレースメントの教科書通り+窓を埋めて460円付近が目先の上昇のゴールとなる可能性もあります。

16-11-29芝株価-上昇シナリオ

 ただし、東芝の株価の危機は脱出、という展開とはなります。さすがにリトレースメント61.8%まで上昇しているので、あー危なかったヤレヤレ、という状態にはなっています。

 え?レンジ相場の上限を上に抜けて行くケース???まぁ、焦りなさんな。長く続いたレンジ相場があるので、上昇の場合、レンジ相場の上限まで到達するのが第一歩です。

②株価が下落するケース

 残念ながらこれまでの東芝の株価上昇は単なる戻りでした、というケースがコチラ。
 
 最安値155円から押し目らしい押し目を付けることなく上昇してきた東芝の株価、下落の場合は①過去にサポレジが存在した250円付近で引っかかる可能性、②そのまま155円まで下落する可能性、の2つのシナリオが考えられます。

16-11-2東芝株価-下落シナリオ

 ただし流石に危機的状況は脱したと言える東芝、今後さらに何か悪材料が出たり、日本株全体が暴落、という状態にならなければ最安値155円を目指す動きとはなりにくいと考えます。よって下落の場合、250円付近まで下がってそこで止まるかどうかが、ポイントではないかと。

3本RCIで東芝の株価を見てみる

 伝説のテクニカルとも言われる3本RCIで東芝の株価(週足チャート)を見てみます。足元は長期・中期・短期の3本のRCIが上昇で非常にキレイなRCIパターンが出ています。

16-11-29東芝株価-3本RCI

 3本RCIの伝説の使い方は逆張りなのですが、管理人は順張りで戻りや押し目を拾うのに利用します。東芝の週足で見れば、3本RCIはそこそこよいタイミングで戻りと押し目を拾えているのが分かります。足元の上昇相場も3本RCIを見ていれば取れてますね。

 相場なので当然百発百中とはいきませんが、3本RCIはその辺りのテクニカルより全然使えます。ご興味あればマネックス証券のトレードステーションで3本RCIを設定して使ってみてください。見方に慣れれば、戻りや押し目の場所が、明確に分かるようになります。下記で3本RCIの設定方法も解説しています。

東芝の株価まとめ

 不適切会計問題は、メディカル事業の売却成功をもって一段落の感のある東芝。今後は本当に順調に再建がなされるのかが、注目点です。原発事業を抱えながら、半導体というリスキーな事業を中心に事業再建を図るという若干心配の種もありますが、足元は半導体事業(メモリー)が好調で再建計画は順調なスタートを切ることができています。。

 再建がうまく進めば株価の上昇も見込めますし、半導体や原発事業で再度東芝の危機が再発すれば、再度株価下落のリスクが生じます。

 株価の値位置としては、とりあえず安心できる状況になりつつはありますが、まだレンジ相場を抜けた訳ではなく完全に安心のできない東芝。果たして東芝の株価は今後事業再建とともに回復していくのか、それとも思うように事業再建は進まず、株価の低迷が続くのか。

 不適切会計問題で下落した東芝の株価が、今後は回復のステージから本格上昇のステージに入ることができるのか、まだ当面は注視する必要がありそうです。

ソーシャルレンディングという選択肢について

 上昇してきた東芝株に飛び乗るのはリスクが高いと思うけど、何かしら投資はしたい・・・。そんな方がおられれば、現在話題になりつつあるソーシャルレンディングの投資を研究してみては?

 海外への投資案件となりますが、1万円から投資可能で利回り約10%のクラウドクレジット」が口座開設の最初の一歩としてはお勧めです。元本毀損のリスクはありますが、日々の相場変動に煩わされることはありません。今後成長が予想されるソーシャルレンディング市場、今から研究そして口座開設をしておけば、本格的な市場拡大期に乗り遅れることはありませんよ。

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※16年12月27日に東芝が記者会見で新たに数千億円レベルの減損発生の可能性を発表。えらいことになりました。

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