東芝メディカルはキャノンへの売却が決定、そして諸々がスタート

 東芝が優良子会社売却、として注目されていた、東芝メディカルの売却。ついに売却先が決定。相手は当初より有力候補だったキャノン。富士フィルムと激しい鍔迫り合いがあったようですが、キャノンは医療事業の規模が小さいため(公正取引委員会の審査に時間がかからず)早期に売却が可能、という点が評価された様子。

 注目された売却額は約6,655億円。東芝はちょっとした増資を行ったのと同程度の資金を手にすることができました。

 そして東芝メディカルの売却の好評とともに、家電事業のリストラ、半導体事業への投資等も相次いで発表。東芝の再建、これから先が本番ということになりそうです。

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東芝メディカルは約6,655億円でキャノンに売却

 最後は富士フィルムとキャノンの争奪戦となった東芝メディカルの売却、最終的にはキャノンが勝利。その買収額は約6,655億円。さすがキャノン、金持ち会社ですね、ポンとこんな金額出せるんですから。

 当サイトでも東芝メディカルの売却を追いかけていましたが、特に大きな波乱なく着地しました。売却額約6,655億円であれば、東芝としても上出来でしょう。
 EBITDA(償却前利益)という観点では、2,000~4,000億円での売却が妥当でしたが、理論値を大幅に上回る約6,655億円。大事な箱入り娘を嫁に出す東芝も、何とか報われた形となっています。

 尚、東芝メディカルの売却については、下記で追いかけていたので、経緯等はコチラを御覧ください。

16.3.18握手-min
東芝はキャノンに東芝メディカルを売却へ

東芝の再建が本格化へ

 東芝は東芝メディカルの売却のおかげで一息つくことができます。実は東芝メディカルの売却がなければ、懸念の原発関連の減損以前に相当追い込まれていた可能性がありますが、これで原発事業の減損にも耐えられるだけの余力がついたことになります。なにせ約6,000億円の売却金額が形状予定、ちょっとした公募増資をしたのと同じ程度の資金調達がなされた訳ですので。

「東芝メディカルシステムズ株式会社の売却について」(東芝のIR資料)

 そして東芝は早速、再建のために矢継ぎ早に手を打ち始めています。東芝メディカルの売却とともに、2つの発表を行っています。

「半導体新製造棟の建設について」(東芝のIR資料)
「家庭電器事業の譲渡に関する基本合意書の締結について」(東芝のIR資料)

 前者は攻めのスタンス。原発と半導体の2本柱でやっていく、としている東芝、東芝メディカルの売却で体力も回復したので、半導体への投資余力もでき、すかさず攻めの投資に打って出るようです。(半導体は投資を続けなければ、自然死してしまうので、当然投資は必要不可欠ですが)

 そして後者は赤字続きの家電事業を中国の会社に売却する、というもの。B2Bビジネスにシフトしようとしている東芝にとって、赤字の家電事業はこれ以上持っていられない、ということ。一時、東芝の家電部門とシャープと家電部門を合併、という話もありましたが、シャープがホンハイの子会社になる方向になり、それは断念。最終的に東芝の家電事業は中国の会社に売却、ということになりました。

 そしてタイミングを同じくして出てきたのは原発事業の減損。まずは2,000億円が減損か?

「東芝、原発子会社WHの減損検討 2千億円規模の可能性」(朝日新聞デジタル)

 攻めの姿勢と過去の負の遺産の処理、東芝の再建は東芝メディカルの売却という原資を手にして、ようやく本格的にスタートするようです。

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将来を楽観できる状況にない東芝

 東芝メディカルの売却で、東芝が一息ついたのは間違いないと考えられます。仮に原発事業の減損を大幅に行ったとしても、東芝メディカルの売却益のおかげで、債務超過という事態は免れることができます。

 じゃあこれで将来安泰か?、と言えば、さすがにそこまで甘くはありません。

 東芝は今後はB2B中心の事業、特に半導体と原発事業でやっていく、と発表しています。さっそく半導体事業は設備投資を発表して攻めの姿勢を見せていますが、半導体事業は市況産業。儲かる時はエラク儲かるけれど、損する時はドッカーンと損が出る、という事業。東芝の半導体事業、今も利益は出ていますが、ピークアウトはしています。今後どんなトレンドが待っているか分かりませんが、不運が重なりドッカーンと半導体事業で損が出ると、一大事です。
 ついでにこれまで重要だったビジネスパートナーのサンディスクが買収されており、若干嫌な気配もあります。

 そして言わずもがなの原発事業。減損問題は過去の問題としても、今後も順調に収益を上げることができるのか?管理人、原発については詳しく分かりませんが、福島第一原発の事故の結果、世界的に需要は減退すると考えるのが普通と考えています。
 中国は原発の建設に積極的、と言われていますが、殆ど国策の原発事業、中国の原発に外資系が一枚噛めるというのも、どうも納得性がありません。原子力発電所がなくなる訳ではないので、メンテ等で仕事はあるとは思いますが、それでも原発事業で成長、というのはストーリーとして無理があるような・・・。
 減損は過去の問題としても、今後東芝が原発事業でどれだけ収益を上げられるかは、結構な注目ポイントです。

東芝劇場セカンドシーズンの始まり

 不適切会計問題でスタートした、東芝をめぐる東芝劇場。東芝メディカルの売却で、第一章はとりあえず終了。そして東芝メディカル売却で体力が回復した東芝がどうなっていくのか、ここから第2章、セカンドシーズンが始まります。

 セカンドシーズンは、ザ・不適切会計!、というような盛り上がりはなさそうですが、本当に東芝は再建できるのか、旧経営陣への責任の追求は?等、見所はまだまだあります。

 東芝の再建が果たされることを願いつつ、今後も東芝の状態は追いかけて行きたいと思います。

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