日産自動車株価の今後の見通しと予想(2019年6月5日版)

日産のゴーン会長が逮捕後、実質的な親会社ルノーとFCAの経営統合が浮上するなど、日産を巡る環境はめまぐるしく変化しています。そんな中、一連の騒動の影響もあり、日産の株価は下落傾向にあります。

ルノーとFCAの経営統合という何とも読めない変数はありますが、今後の日産の株価はどうなるのか、チャートの側面からポイントなどを考えてみました。今後更に下落した場合、600円を明確に割れるかどうかがポイントになります。(2019年6月5日更新)

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ゴーン会長逮捕前から下落が続く日産の株価

日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されたのが2018年11月。逮捕を契機に株価は下落したかと思いきや、確かに11月以降下落はしていますが日産株はゴーン会長逮捕の前から下落トレンドに入っています。

ゴーン会長逮捕後も、以前から続く下落トレンドは変わらず、更に5月に大きく下落し700円台にまで下落しています。

日産株を長期目線で月足で見ると下記のようになっています。


・日産株価-月足チャート
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション
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日産の株価は10年以上、高値1,557円と安値261円の間の中にあります。よって広い意味でのレンジ相場が10年以上続いています。足元下落トレンドとなっていますが、長い目で見ると261円までの下値余地がある、といえます。

ちなみに2019年6月4日の終値は765.3円。仮に下落が続くとした場合、まだ500円程度下落の可能性があります。

日産の業績推移

下落トレンドが続く日産ですが、業績的には苦労しています。

2017年3月期 売上高11兆7200億円、経常利益8647億円、当期純利益6634億円
2018年3月期 売上高11兆9511億円、経常利益7503億円、当期純利益7468億円
2019年3月期 売上高11兆5742億円、経常利益5464億円、当期純利益3191億円
2020年3月期(予想) 売上高11兆3000億円、当期純利益1700億円

経常利益は減益が続いています。特に今期(2020年3月期)は大きな減益を予想しており、業績推移から見ると株価の下落はある程度理解できる面もあります。

日産の配当金推移

日産は実質的な親会社にあたるルノーの支援のため、多額の配当金を出しています。よってルノーとの提携後、高配当銘柄として知られています。5期分の1株当たり配当金の推移は下記となります。

2015年3月期 中間16.5円+期末16.5円=通期33.0円
2016年3月期 中間21.0円+期末21.0円=通期42.0円
2017年3月期 中間24.0円+期末24.0円=通期48.0円
2018年3月期 中間26.5円+期末26.5円=通期53.0円
2019年3月期 中間28.5円+期末28.5円=通期57.0円
2020年3月期(予想) 通期40.0円

順調に配当金を伸ばしていた日産ですが、騒動の影響もあり減収減益を予想する2020年3月期の1株当たり配当金は年間40円と、前年同期比で▲17円減少の予定。2016年3月期を若干下回る水準の配当となります。

株価800円で2020年3月期の年間40円の場合の配当利回りは5%です。

配当は下落するとはいえ、株価も下落しており配当利回り5%が見込めるため、配当目的の投資としては日産株は今も充分候補となりうる配当水準となっています。

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下落の場合は600円を確実に割れるかどうかがポイント

日産の株価は2015年6月からの下落の結果、2010年~2013年まで続いたレンジ相場の中に入る形となりました。


・日産株価-月足チャート

よってこれまでの下落は過去のレンジ相場=サポート&レジスタンスに入ったことにより一旦下げ止まる可能性があります。本レンジは下限が600円付近であり、本水準を維持できるかが、下落時の大きなポイントになります。

日産株が今後下落した際、それでも600円付近の維持ができればもう一段安は避けられる可能性があります。逆にアッサリと600円を割れるようだと、最安値261の存在がクローズアップされることになります。

リーマンショック後の安値である261円まで行ってしまうのか?、という感もありますが、600円を割れてしまうとその下は261円まで株価が引っかかるポイントがないため注意が必要となります。

上昇の場合は1,350円を超えられるかどうか、ただし1,200円もポイント

日産の現在の状況下で株価が上昇するとは思えませんが、もし何かしらの天祐があって上昇した場合、2015年6月の高値1,350円を超えられるかどうかがポイントになります。

ただしその前に1,200円のサポレジが存在しており、そこで引っかかる可能性もあります。

足元は下落トレンドが継続しており、現状では上昇の可能性はあまり考える必要はなさそうですが、頭の片隅で1,200円のサポレジは覚えておくと役に立つ機会が来るかもしれません。

自動車メーカー株の中でも売られている日産

日産株の3月の戻り高値を基点に各自動車メーカー株の強弱を表したものが下記となります。(マゼンタが日産、茶色が日経平均)

5月までは概ねダンゴ状態でしたが、5月半ば以降各銘柄間で値動きに差が生じています。特に売られているのが日産(マゼンタ)と三菱自動車(赤)。何気にホンダ(水色)も反転することなく下落が続いています。

日経平均(茶色)を上回っているのはトヨタ(黄色)のみですが、日産は足元自動車メーカー株の中でも特に売られている銘柄となっています。

上記のように同業の銘柄間で株価の強弱を見ると新しい発見があります。ご興味あれば下記の記事で表示方法を解説していますので、ご活用ください。

まとめ

ゴーン会長逮捕で揺れる日産ですが、実質親会社ルノーとFCAの経営統合が浮上しており、今後の行方は混とんとしています。そして業績の悪化とももに、株価も下落トレンドが続いています。

一消費者の視点から見ると、ゴーン会長逮捕のイメージはやはりよろしくなく、日産の自動車の販売現場は大変なんだろうなぁ、と思います。

日産の経営そして株価の行方はどうなるのか?今後も注意深く見守りたいと思います。

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