書評『フラッシュ・ボーイズ』、一歩先行く米国市場、2014年の刊行に驚いた

どうやら日本でも業者による先回り注文がSBI証券を舞台に行われていたようです。高速注文?先回り注文?日頃耳にしないそれらの中身をしる最初の第一歩としては『フラッシュ・ボーイズ』がオススメです。

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SBI証券のやらかしで『フラッシュ・ボーイズ』を思い出す

11月にSBI証券がひと悶着起こしました。要は業者に個人の注文情報を渡していたんじゃないか、という疑惑(疑惑というより殆ど黒のような・・・)で、個人の注文がヘッジファンドに食われていた=個人の注文が不利に約定していた可能性大、ということでチョットした騒ぎとなりました。

ちょうどSBI証券が、株式の取引手数料を近い将来無料にします!、という宣言をしたばかりで個人的には、ただより高いものはないのが世の常だよね・・・、と思っていたら、こんな仕掛けでした、というカラクリ。

SBI証券の騒動は、とりあえずSBI証券がごめんなさいして、一旦は収束しましたが、タダより高いものはない、を再認識する結果となりました。そしてこの騒動で思い出したのが『フランス・ボーイズ』という本。SBI証券の騒動の原点が書かれており、近所の図書館で何回も目にはしており、今回の騒動を機にようやく手にすることにしました。

2014年に刊行された書籍ということに一番驚く

SBI証券の騒動は2019年11月に発生しました。一方で『フラッシュ・ボーイズ』が刊行されたのは2014年、既に5年前です。

さすがにアメリカの市場は日本の一歩も二歩も先に行っているのね、ということがその刊行された年から実感できます。アメリカでは5年前に業者による先回り注文に対する告発が『フラッシュ・ボーイズ』でなされたいた訳です。

逆にいえば日本はアメリカを反面教師にできる訳ですが、SBI証券のやらかしは『フラッシュ・ボーイズ』で登場する信用できない投資銀行、といった位置付けとなります・・・。

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ただしほぼ前半戦で読みたい内容は読むことができる

海外の翻訳本って、原作本が話題でも翻訳で当たり外れが結構あるのですが『フラッシュ・ボーイズ』は面白い・面白くないの位置付けが結構微妙です。ともあれSBI証券のやらかしに対する背景や仕組みなどを知りたい、という管理人の知的好奇心に対しては、概ね満足いく正解を本書で得られました。また訳分かんない部分を流し読みしても、知的に面白かった。

けどね後半部分は流し読みで充分かな、と。個人のサクセスストーリーという1つの物語としてとらえると、一冊通じて相応に楽しめますが高速注文等々を知りたい、というのなら前半部分でほぼカバーできます。

ちなみに『フラッシュ・ボーイズ』の著者マイケル・ルイス氏は『マネーボール』の著者でもあり、かつて下手な翻訳だなぁ、と思いつつも何度も読み返した『マネーボール』を久しぶりに読み返そうか、とも思ったのでした。

まとめ

『フラッシュ・ボーイズ』は、アメリカの証券市場はよくも悪くも日本の一歩も二歩も先を行っている、ということが分かる一冊です。2014年の時点のお話なので、当時に比べればAIも段違いに発展して量子コンピュータも実用化目前の2019年末、もっと手段は洗練されているのではないか、と邪推してしまいます。

SBI証券のやらかしの件で、その事前知識の高速注文等について知るのに、『フラッシュ・ボーイズ』は最初の第一歩としてオススメです。

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