書評『証券会社がなくなる日』、IFAと今後の証券会社を知るための第一歩

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IFAを知る最初の第一歩として『証券会社がなくなる日』がオススメです。アメリカでは一大勢力となり、今後日本でも投資界を大きく変えるかもしれないIFAの入門書的な書籍となっています。

書名にひかれて思わず手に取った1冊『証券会社がなくなる日』

ライター業やっていると、つかみ、の部分に頭を悩ますことが多いです。管理人は相場系の記事を書くことが多いので、他のライターの方に比べるとまだそんなに、つかみ、は重視されてないかもですが。

そんなライター視点から見て『証券会社がなくなる日』という書名は、本屋で思わず手に取ってしまう秀逸な書名。投資を行う際に証券会社経由ではなく、IFAルートも少しずつ日本で知られつつある現在、今後の勉強兼ねて購入してみました。

IFAの最初の第一歩と今後の証券業界の展望を書いた入門編としての1冊

本書のテーマは「IFA」と「証券会社の今後」の2つのテーマに分けられます。そしていずれも新書ということもあり、初めの第一歩てきな書籍です。よって、今後の証券会社の方向性はどうあるべきか、といったような踏み込んだ内容を期待すると期待はずれに終わります。ただし入門書として捉えれば、IFAや今後の証券会社についてスンナリと頭に入ります。

IFAのインタビュー記事などもあって、比較的読み易いです。そのあたりは専門書っぽいモノを求めると、物足りない・・・、となりますが、IFAとか証券会社の今後についてそれほど身近でない方も、テンポよく読むことができます。

IFAで日本でも健全な投資が身近になるかもしれない

2000年代初頭にネット証券が国内でも勃興し、今では若年層が証券取引を行う際は殆どネット証券経由で行われるようになりました。

ネット証券が証券界の覇権を握る、という説も2000年頃ありましたが、現在まで総合証券とネット証券は住み分けがなされています。

ただし投資って勉強する機会が案外ありません。そりゃネット証券に口座を開けば誰でも株式投資はできます。そして投資初心者が最初に買う銘柄がマザーズ銘柄・・・。正直、健全な姿ではありません。けどこれが現実であり、2000年のネットバブル、2000年代半ばの新興バブル、そして現在もあまり変わってません。

では総合証券が銘柄の選び方を教えてくれるかといえばそんなことありません。どちらかといえば投資信託教えてくれます。。。実は投資について手数料関係なく相談できたり、勉強する機会って案外ありません。

この部分を証券会社から独立しているIFAがうまく補えるのではないかな、と思っています。まだまだIFAの認知度は低いので、IFAといっても知る人ぞ知る存在です。それでも担当者が手数料に追われずに、投資家に投資のアドバイスができる環境は、少なくともこれまで殆どなかったので、IFAは投資業界の立ち位置として非常に面白いのではないかな、と思っています。

そんなIFAについて、本書では始めの第一歩を知ることができて、国内でも徐々にIFAの数が増えていることが分かります。

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投資の姿が近い将来変わるのかもしれない

本書を読んで感じたのは、投資の姿が近い将来変わるかもしれない、ということ。特に株式投資とか投資信託。

ネット証券を利用してエイヤッで投資している投資初心者層(そこからセミプロやプロまで進む方もいますが)と総合証券で取引している従来型投資家層の2者に大きく分けられる国内投資家ですが、IFAが知られるようになると、第3の道が出来るのではないかと。実際にアメリカでは既にIFAが投資界の一大勢力になっている訳ですし。

日本はアメリカの20年後を追っている、というのは昔からいわれていますが、その観点では将来の日本の投資界でIFAが一大勢力となっている可能性は充分あると考えられます。

本書は投資本ではないので、コノ銘柄を買えば儲かる、的な話は一切でてきません。投資の入り口としてIFAが広まり、従来型の証券会社が淘汰されてしまうかもしれない、そんな内容です。

IFAについて興味を持っていたり、投資の相談ってどうしたらいいの?、という何となしの疑問があるようなら、今後についてヒントが得られるかもしれませんので、ご一読をオススメします。

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