ペナント、三角持ち合いパターンの分かり易い見方

 株やFXのチャートでよくあらわれる三角印のペナント=三角ち持合いパターン。改めてその意味を解説してみます。 

 トレードをしたり、相場関係の本を読んでいるとよく目にするのが、ペナント=三角保ち合い、というパターン。三角形のパターンを見つければいいので、ペナントパターンを見つけること自体は、チャートを見るのに慣れれば、そんなに難しくはありません。難しいのは、ペナントパターンの後に相場が上放れするのかor下放れするのか?、という点。これが分かれば理想です。

 そんな理想、ある意味で聖杯は存在するのか?管理人の経験で言えば、ペナントの後で上か下のどちらに動くか分からない、という前提でペナントを見るのがおすすめ。
 ペナント=相場が次に動くエネルギーを溜めている状態、です。相場の方向性はペナントだけでは分からない、と考えています。(2015年12月7日更新)

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ペナントパターン=三角保ち合いとは?

 ペナントパターンは言葉で説明するより、図で見るのが一番早いですね。

15.4.9JDI-sankaku-min
ジャパンディスプレイ日足チャート

 ハイ、上記のように株価や為替のチャートが出来ていれば、それがペナントパターン。二本のトレンドラインが見事に、三角=ペナントを形作っていますね。

 そして教科書的には、上のラインと下のラインを延長して行くと、上と下のラインが交差するポイントがあって、その辺りがペナントブレイク(保ち合いが崩れて大きく動く)、ということになります。

 ペナントを見つけるのは、チャートを見慣れてこれば、そんなに難しくありません。あーこの銘柄、今ペナントを形成中だ、と自然に分かるようになります。

ペナントは相場の次のエネルギーを溜めている状態

 問題はペナントを形成して、ペナントをブレイクした後、上or下どちらに相場は動くのか?、という点。

 と、その前に、ペナントの位置付けを改めて考えてみます。相場は上昇するにしても、下落するにしても、一気にスコーンと動くのではなく、N字型を描きながら動いて行きます。
 そういう前提で相場を見た時、ではペナントはどういう意味を持つのか?

 それはズバリ、アルファベットの「N」字の「斜め線」の部分です。Nは縦→斜め→縦、という書き順になりますが、ペナントはNでいう斜め線。即ち本当の動きの間にあるのが、ペナントの動きとなります。だからペナントを見つけたら、次の動きのための間の動きなのねー、と見るのがベター。
 
 実はこの考え方、管理人のオリジナルでも何でもなく、一目均衡表を作った一目山人の考え方。ペナント状態は一目均衡表では調整波と定義され、次のトレンドまでの調整機関とされています。
 管理人も実体験で、一目均衡表の考えを受け入れるようになりました。よってペナント形成中は、基本的に本番の動きの前段階の動きなので、トレードせずに様子見がよい、と考えています。

15.12.7調整波-min
調整波の部分で相場の次のエネルギーを溜めてみます

ペナントの後でどちらに動くかは分からない

 上昇トレンドの途中でペナントがあれば、それは次の上昇のための準備期間、下落トレンドの途中であれば、それは次の下落のための準備期間、と教科書的には言えますが、これをそのまま鵜呑みにすると火傷します。

 例えば下記のような「上昇ペナント」と言われるパターン。

15.12.7三角持合い-上昇ペナント-min

 確かに下値が切り上がってきており、ダウ理論的には上昇トレンド。では、最後の頂点の付近で教科書通りに上放れるすかと言えば、決してそんなことはありません。下に離れて、見事に騙されました、というケースは過去何度も発生しています。

 また上記とは逆に「下落ペナント」と言われるのが下記。

15.12.7三角持合い-下落ペナント-min

 こちらは上値が切り下がってきているので、下落トレンドでペナントブレイクの際は下放れるす可能性が高い、と教科書では言われますが、逆に上放れすることだってよくあります。ハイ、頻繁にダマシがこちらもはいります。

 考えてみてください、株であったりFXであったりの相場が、いつもいつも教科書通りの動きをしてくれれば、株やっている人は皆大金持ちになってしまいます。当然、そうはなっていないので、そこにはダマシが発生しています。

 管理人は基本的にはペナントの後、どちらに動くのかペナントの形状だけでは分からない、というスタンスでいます。。
 ペナントは次のブレイクの充電機間の動きと前述しましたが、本番の動きがトレンドと逆=反転した、というケースはざらにあります。よって、ペナント形成中の相場は手出し無用かと。

 ペナントをブレイクして動き始めてから、ついて行けばよいと考えます。ペナントブレイクはエネルギーの放出なので結構大きく動くことが多く、少しばかり入るのが遅れても、十分にチャンスはありますので。

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ペナントブレイクのタイミングも考えない方がよい

 ペナントの上の線と下の線、交差した近辺でペナントブレイクが発生しやすい、とよく聞いたり読んだりしますが、これも結構微妙なような。特にペナントブレイクは〇回ラインにあたったら・・・、という説明、経験的に〇回というコレという回数は無いと感じています。だから、ペナント形成中に、上の線や下の線に何回当たったからそろそろブレイク、という考えにこだわり過ぎるのは少々危険。

 ペナントブレイクは方向性同様、ペナントブレイクがいつ発生するか、というのもあまり教科書的な考え役に立ちません。ズーット、ペナント状態の時もありますし、ペナント形成中と思っていたら、線の交差の前にあっさりペナントブレイク、というケースも結構あります。

 よって、相場の次のエネルギーを溜めるのはいつまでかかるか分からない、という前提でペナントを見た方がよいとも考えています。
 ただし、上の線と下の線のクロスに近付くに従って、ペナントブレイクの可能性は高くなっていく、という考え自体は間違っていないと思います。

ペナントブレイクの際の値動きパターン

 ペナントはどちらにブレイクするのか分からない、という前提でペナントを見ている管理人ですが、ペナントブレイクのパターン自体はある程度類型できるパターンがあります。
 それが下記のジャパンディスプレイの日足チャート。

15.4.9JDI-long-min2

 一度ペナントをブレイクして、その後すぐにペナントのラインまで戻ってきて、そこから本格的に上昇or下落するパターン。このパターンで、ペナントブレイクのパターンを全部が全部説明できる訳ではありませんが、ペナントブレイク時の典型例として管理人は頭に入れています。

 ペナントブレイクを取るには、一度ブレイクした後にペナントラインまで戻ってきた所で入る!

 確かにその通り。ただしそれが簡単にできれば苦労はありませんね・・・。だからフィボナッチや、テクニカル等でエントリーの為の根拠の積み上げは、ペナントブレイクの時でも必須となります。
 

けどペナントブレイクこんなパターンも

 上記が管理人が考えている、ペナントブレイクの典型パターンですが、下記のようなパターンも。

15.4.15ペナントブレイク-イレギュラーパターン-min

 ペナントを一度上にブレイクして、戻ってきて本格下落。もうこれは正直、読める世界ではありません。一応、ペナントブレイクで上昇の際にRSIが70を超えており、注意報は出てはいますが。だから、相場を判断する際は、根拠の積み上げが大切、ということになります。そんな訳で、ペナントブレイクはパターンだけにこだわると、上記のような訳の分からない値動きが発生するケースもあるのでご注意を。

 残念ながら相場に100%はありません。特にペナントパターンは相場で頻出するパターンであり、資金力のある頭のよい方々は、敢えてペナントブレイクの典型パターンとは逆に相場を動かすことも。FXの相場を見ていると、よーくお見かけします。
 よって、分かり易いペナントパターンというのは、実は裏に罠が仕掛けてある可能性もあるので、要注意です。

ペナントブレイク後の方向を予想する方法

 ペナント=三角持合い状態の次の動きは何も分かりません・・・、と言うのだけでは面白くも何にも無いので、多少なりとも次の動きを予想する方法を考えてみます。

①上位足のトレンドを確認する
 株の場合は日足チャートを見るのが普通なので、ペナント状態のチャートを発見した場合、一旦週足のチャートを見て、現在のトレンドが上か下か把握した上で、上位足=週足の方向にブレイクする、と予想する方法があります。

 確率論的には正しいです、この方法。ただしペナントが天井だった場合を考えると、少々怖いですね。天井で相場が揉みあって、その後株価がストンと落ちる、何てことも頻発しますので、ご注意を。

②チャート以外のファンダメンタル情報他から判断する
 ペナントパターンがチャートにあって、それが上放れするかor下放れするか、これってどこまで行ってもチャートの世界。ペナントブレイクの方向を予想するその2の方法は、チャートを利用しない方法。

 例えばアベノミクス相場の真っ最中にペナントパターンが出現した場合、そこから下放れする可能性が高いかと言えば、普通に上放れと考えます。この原理を応用して、現在の株式市場の全体の状況や個別株の決算状況を加味して、ペナントブレイクの次の動きを予想する方法。

 これは相当努力は必要ですが、この方法でペナントブレイクの予想ができるようになると、非常に強いです。相場が次に動くタイミングと動く方向が分かるのですから。けど業績が急落している会社の場合は分かり易いですね。

 ペナント後の相場の方向予想、チャートの勉強だけではついて行けない世界ですが、何とかマスターしたい世界ではあります。

ペナント=三角持合いのまとめ

 これまで「株価予想」で何度か出現したペナントパターンについて、改めてまとめてみました。本当は教科書的な書籍を使って・・・、とも思いましたが、殆ど経験値で上記書かせて頂きました。だから、投資や相場の教科書と違う、という面もあろうかと思いますが、管理人の実体験に基づくペナントパターンの考え方です。

 相場は、スクイーズ(収縮)とイクスパンション(爆発)の2つの段階がある、という見方、「ボリンジャーバンドの見方」でも紹介しましたが、その考え方で、ペナントも見ると比較的分かり易いです。ボリンジャーバンドの時と同様、スクイーズ=収縮=ペナント形成中は、イクスパンション=ペナントブレイクの時の方向は分からない、ということになります。

 今後も株価予想記事で、ペナントパターンは何度も出てくるかと思いますが、上記のような考えで管理人はペナントを見ています。ペナントの時は、焦らない焦らない、ブレイクするまで待ちましょう。株は銘柄数が無数にあるので、他の銘柄探せばいいですよ。

 以上、ペナントパターンの管理人的な見方でした。

FivoCat
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