投資本「ゾーン」の感想、トレーダーのレベルが分かるリトマス試験紙かも

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 トレード本の名著として名高い投資本「ゾーン」。管理人も随分前に買って読みましたが、年末年始に久しぶりにサラッと読み返してみました。久しぶりに読んだ「ゾーン」は以前と若干違う感想が。投資本「ゾーン」はトレーダーのレベルが分かるリトマス試験紙かもしれません。読んだ感想で、トレーダーとしての腕前が分かるかも。

トレーダーの大先輩のオススメ「ゾーン」

 管理人が本格的にトレードデビューする前に、アメリカで腕を鍛えたトレーダーの方と、ひょんなことから知り合いになりました。で、トレードを学ぶオススメの本ってありますか?、と聞いたところ、「ゾーン」と即答されました。

 結構有名な本なので名前は知っていましたが、買うに至らずいた「ゾーン」ですが、そのトレーダーのオススメによって、早速購入。管理人、買った本を読んだら後ろのページに読み終わった日付を書くのですが、日付は2009年になってます。もう7年近い月日がたってます。
 2009年に購入の際は、1回では理解しきれず3回ほど繰り返して読んでいます。それでも、うーむほんまかいな・・・、という若干懐疑的な感想を「ゾーン」に持った記憶があります。

久しぶりに「ゾーン」を読んでみた

 2009年に購入して、その際に3回繰り返し読んだゾーン。その後も、パラパラと読んではいましたが、改めて読み返すの久しぶり。年末年始、こういう日頃できないことができるのがよいですね。

 そして久しぶりに読み返した「ゾーン」の感想。あの大先輩トレーダーが言いたかったこと、何となく分かったような。本書を読んで、初めて腑に落ちました。「ゾーン」が名著と言われる所以かも。けど「ゾーン」は読み手にトレードの技量が要求されますね。そしてその技量は、「ゾーン」を呼んだだけでは上達しません。ここが一番悩ましい・・・。

 最初に買って読んだ時、ほんまかいな、と思った管理人ですが、少なくとも今回は、ほんまかいな、とは思いませんでした。完全に腑に落ちたかと言えば、まだまだの部分もありますが、筆者の言わんとすることろは分かりますし、先輩トレーダーが本書をオススメした理由も分かったような。

 「ゾーン」、リトマス試験紙的にオススメできます。全面的に賛成できなくとも、筆者の述べていることが腑に落ちれば、恐らく株やFXのトレーダーとして、中~上級者のレベルを目指せる可能性大。逆に、よく分からん・・・、というのであれば、正直トレーダーとしてはまだまだ修行中、といった状態ではないかと。

16.1.4ゾーン-min
パラパラとタマに読んでますが、一通り読んだの久しぶりの「ゾーン」

「ゾーン」の有名な一節

恐怖心がない状態は、無心の精神状態とも言える。それは多くのスポーツ選手が「ゾーン」と呼ぶ精神状態に似ている。今までにスポーツでゾーンを経験した機会があれば、完全に恐怖心のない精神状態がどのようなものであるか分かるはずだ。ただ直観的に行動し、反応する。選択肢は検討しない。結果は気にしない。悩まない。ただその瞬間に「するだけ」なのだ。やるべきことを、そのとおりにやっているのである。「ゾーン」マーク・ダグラス

 「ゾーン」の有名な一節です。このゾーンの精神状態でトレードするのが理想の状態。利益も損失も超越して、入るべき所で入り(エントリー)、出るべきところで出る(イグジット)。まぁ、それができれば苦労は無いわけですが、ともあれトレーダーとして目指すべき精神状態はゾーン。管理人もコレに今は異論はありません。

 けどそう簡単にゾーンには入れない訳で、どうしたらゾーンに入ることができるのか、というのが一番の課題。ゾーンに入る方法、それは・・・。自分で何とかしてください。テクニカルでもよし、フィボナッチでもよし、プライスアクションでもよし。

 多分「ゾーン」を読んでもトレードはうまくならないと思います、残念ながら。けど「ゾーン」の使える部分は、読んでトレード上達する、というより、自分のトレードの腕の現在位置を確かめられる部分ではないかと。

「ゾーン」の言ってることはトレードの理想像、けど理想像を分かってますか?

 「ゾーン」に書いてあることって、実はトレーダー的観点で言えば当たり前に理想としたいことしか書いてありません。それ=理想のトレードが出来ずにトレーダーは苦労する訳です。
 ただし何でもそうですが、理想像を知っているか知らないかって大きな違い。理想像があれば、進むべき方向は間違いませんが、理想像がなければ迷走すること多数。

 「ゾーン」に書いてある内容、当たり前の理想が故に、その当たり前の理想が読み手にとって、そーだよね、とか、分かる分かる、と思えるかどうか、ここが大切ではないかと。
 管理人もトレード初心者の頃読んで、???、という部分が多数ありましたが、今回改めて読み返すと、なるほどねー、と思う部分が多数。昔に比べれば、トレードの腕前は上がっているので(多分・・・)、昔分からなかったり腑に落ちなかったりした部分が、今回は分かったり腑に落ちたりしたのだと考えられます。

 「ゾーン」の書いてあることが100%正解ではないかもしれませんが、少なくとも管理人には、読み手のトレーダーとしてのレベルを測るリトマス試験紙的存在の本と感じました。

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今回印象に残った「ゾーン」の名言

 

トレードを最も簡単な形で説明せよと聞かれたら、パターン認識の数字ゲームだと答えるだろう。マーケット分析でパターンを判断し、リスクを明確にし、利食いのタイミングを決定する。「ゾーン」マーク・ダグラス

 今回久しぶりに「ゾーン」を読んで、一番印象に残った部分が上記。そーなんです、トレードって最終的にパターン認識に行くんじゃないか、と最近思うのですが、まさに「ゾーン」にそのものズバリが書いてありました。

 フィボナッチだったりハーモニックだったり、テクニカルもそうですが、過去にこーいうパターンで成功or失敗したな、という蓄積がトレードの腕の上達に繋がると考えていますし、そうおっしゃる方も多いですが、「ゾーン」も同じ立場を取っていたのには驚き。

 以前読んだ内容を殆ど忘れていた、という裏返しではありますが。

ただし「ゾーン」でトレード手法は学べません

 投資本としての「ゾーン」は良書だと思います。ただし、「ゾーン」でトレードの手法は学べません。
 「ゾーン」にトレードなり投資の手法を求めて購すると、ありゃま・・・求めていたことが書いていない、と面食らいます。実際に管理人もそうでしたから。

 ここは難しい所ですね、正直。卵が先か、鶏が先か?うーむ、何か違うな。トレードの手法は別の所で探すのが大前提。「ゾーン」は八百屋であって、肉は置いてません、みたいな。けど生きていくのには、野菜も肉も必要ですから。

 トレードの手法等のノウハウは、書籍で学びたいのであれば、下記の記事でピックアップしてあるので、そちらをご覧ください。

 それと、管理人が作成のトレード用の簡単なテキストをnoteというサービスで提供中なので、ご興味ある方はこちらもご参考ください。特にフィボナッチの使い方は、コンパクトにまとまっている、と自負しています。

 
 トレード手法と「ゾーン」の考えは、トレードにおける車の両輪ではないか。こう思うようになるまで、随分と時間がかかっていますが。

「ゾーン」まとめ

 子供の頃の、冬休みの読書感想文は非常に苦手でしたが、「ゾーン」の感想文書いてみました。久しぶりに読み返しましたが、得るところが多く、管理人も確かにトレードに興味ある方にオススメできるな、と思いました。

 トレード手法やテクニックの類は書いてありませんが、自分のトレードのレベルを測るリトマス試験紙的存在として「ゾーン」はオススメです。「ゾーン」を読んで、???、という状態であれば、まだまだ修行が足りません。なるほど、と腑に落ちる部分が多ければ、それだけ修羅場をくぐってきた、という証かもしれません。

 利益が出ているor出ていないにかかわらず、自分のトレーダーとしての腕を客観的に顧みたい方、一度「ゾーン」をご覧になってみては?自分のトレードの腕前や考え方、どんなレベルにあるか、「ゾーン」の内容の理解度で見えてくる部分がありますよ。

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