資産は色々な通貨で持っておいた方がリスク分散に繋がる、そんな観点で外貨預金や外貨MMFをお持ちの方も多いと思います。ただFXトレードをしている立場から見ると、外貨預金や外貨MMFって実は結構な高コストな金融商品となります。特に外貨預金は・・・。
ただFXと違ってレバレッジもかからず、基本的にほったらかしにできる外貨預金・外貨MMFは手間がかからないというメリットもあります。
とは言え、コストという観点で言えば手の打ちようがある外貨預金・外貨MMF。もしひと手間かけることができればSBI FXの「積立FX」という方法で、低コストで外貨への投資が可能になります。
外貨預金や外貨MMFはFXと比べると高コスト
銀行で販売の外貨預金や証券会社で販売の外貨MMF、実は投資にそれ程ドップリ浸かっていない方でも、比較的保有されている方の多い金融商品となります。資産は円だけで持っておくのは危険、ドル他の外貨建て資産も持っておくべき、って至極まともな資産運用の考え方だと思います。
ただし外貨預金や外貨MMFは意外に高コスト。コストと言うのは、外貨を買ったり・売ったりする際に発生する差(スプレッド)のこと。例えば三菱東京UFJ銀行の外貨預金の場合、米ドルの外貨預金で50銭のコストが発生します。
なーんだ50銭か、と何気に思ってしまいがちですが、FXトレードをしている立場からすると50銭って、非常に大きな数字です。管理人的には、完全に損切ラインオーバー。米ドルを買った瞬間に損切です。。。
外貨預金とFXは全然違う世界、と言うのはその通りですが、FXの場合米ドルを購入する際のコストは1銭以下です。FXとは商品上の違いはありますが、米ドルの購入に50銭のコストがかかる外貨預金は思いの外コストが高い、ということは理解できるかと。
ただし同じ外貨預金でも実はネット銀行だと、リアル店舗を持つ銀行に比べると優位なコストで取り組むことができます。例えば楽天銀行の場合は下記のコストとなっています。
※楽天銀行のサイトより
同じ米ドルの外貨預金するのに、三菱東京UFJ銀行が50銭のコストに対し、楽天銀行は25銭のコスト。約半分のコストに抑えることができます。
ちなみに米ドルの外貨預金25銭のコストというのは、ネット証券で提供している外貨MMFと同程度のコストとなります。
外貨預金や外貨MMFは店舗型の銀行や証券で買うよりも、ネット系の銀行や証券で購入する方が、コスト的には優位、と言うことが上記で分かるかと。まぁ、資産を預け替えるのが面倒、であったり、これまでの付き合いがあったり、と言うことで通常の銀行や証券を利用している方も特に高齢者層には多いのですが、一歩外に踏み出してみると、同じ金融商品でも安いコストで購入することができる、というのが分かります。
ただし20~25銭のコストでもFXトレードという観点で言えば、10倍以上のコストになります。ではFX並みのコストで外貨預金や外貨MMFが出来ないか、と言えばFX口座で一工夫すれば類似のサービスを受けることができます、それがSBI FXの「積立FX」となります。
積立FXは長期運用向きのFXトレード
FXトレードと言うとレバレッジを掛けて短期で売り買いを行うイメージがありますがSBI FXの「積立FX」はFX口座を利用してレバレッジはそれ程かけず(外貨預金同様にレバレッジをかけないことも可能)、定期的に購入することで(ドルコスト平均法)、長い目で見て利益を上げましょう、というものになります。よってFX口座で行うサービスですが、外貨預金や外貨MMFに類似のサービスと言うことができます。
FXと言えばレバレッジ、とも言えますが、積立FXはレバレッジ無し(1倍)でも投資可能。レバレッジの利用も可能ですがMax3倍までとなっています。
そしてFX口座を利用することで、外貨預金や外貨MMFに比べるとコストの面で優位性があります。下記が積立FXでの通貨別のコスト(スプレッド)となります。
米ドルは0.05円とほぼFXトレード並みのコストとなっています。英ポンド0.3円、豪ドル0.2円となっており、通常のFXトレードに比べると高いコスト(スプレッド)になってはいますが、それでも外貨MMFと比べて半分以下のコスト、楽天銀行の外貨預金と比べても低コストとなっています。
少なくとも米ドルに関して言えば、積立FXのコストは外貨預金や外貨MMFに比べて非常に低コストで米ドルの購入が可能となります。
積立FXの特徴
既にコスト面での特徴を説明しましたが、積立FXには下記の3点の特徴があります。
①コストが外貨預金や外貨MMFに比べ割安
→上記をご参照ください
②定期購入が可能
積立投資と言うと、月に1度の購入、とのイメージになりますが、積立FXでは「毎月」「毎週」「毎日」から選択が可能です。さすがに「毎日」は少々忙しくなりますが、日々の変動を相応に取り込んで運用したい、と言うのであれば、毎月の積み立て金額を4~5等分して「毎週」積み立ててドルコスト平均法の効果をより得やすくすることが可能になります。
③スワップ金利がほぼ毎日付く
外貨預金でも金利が付きますが、積立FXにおいても金利がほぼ毎日付きます。相応の金額を積立FXに置くことができるようなら、日々のスワップ金利分のみで積立投資を行うことも可能になります。
税金は外貨預金と外貨MMFと同じく20.315%
積立FXはFXトレードの一種となりますので、FXと同じ税制が適応されます。その税率は20.315%。ただし外貨預金、外貨MMFも既に税率が20.315%となっているため、税金面においては外貨預金・外貨MMF・積立FX(通常のFX含む)は同様の扱いとなっています。
ただし投資商品ではありますが、外貨預金・外貨MMF・積立FX(通常のFX含む)いずれも株や投資信託との損益通算はできません。ただしFXや先物取引との損益通算は可能となっています。
積立FXのまとめ
FXトレードしていると、正直外貨預金や外貨MMFのコストの高さはどうしても目についてしまいます。
そんな中で、SBI FXの「積立FX」は低コストでジックリと外貨投資が可能であり、FX口座を開設→毎週や毎月の積立額を自ら設定→レバレッジの有無を判断、と言うひと手間かけることができる方であれば、外貨投資の1つの形として使えるのではないかな、と考えています。実際やってみると、殆ど手間はかかりません。
一度投資したらほったらかし、という訳には行きませんが、ほったらかしで投資して儲かる、といううまい話はそうそうあるものではありません。長い目で見てコツコツ投資してというスタイルで外貨投資を行う場合、ひと手間かけることができれば、コスト面で外貨預金や外貨MMFに比べ優位な「積立FX」は充分に選択肢の1つとなりえます。
ご興味あればまずは「積立FX」がどんなものか口座を開設してご覧になってみてはいかがでしょうか?
尚、最後にお決まりですが外貨投資は元本毀損のリスクが伴います。外貨預金でも損失が発生するように、積立FXにおいても損失が発生するリスクは同様に存在しています。また3倍までという低レバレッジとは言え、レバレッジを利用することで、思わぬ損失が発生するリスクもあります。その点は御承知おきくださいますよう、お願いいたします。
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