具体的にチャートで株価を分析する前に、まずは株価分析の入門編から。まずはチャート分析前に、押さえておきたいことを取り上げてみます。
株価分析を語るサイト、として開始した「株価プレス」。具体的にチャートを利用して株価の分析を行う前に、入門編として、チャート分析前に押さえておきたいことについて、取り上げてみます。
もうそんな初心者レベルの話はいい?イエイエ、まだサイトもスタートしたばかりなので、柔軟体操と思ってお付き合いください。意外な発見があるかもしれませんよ。
①波状という大前提で相場を見ること
大前提として、株もFXも相場というものは、波状に上昇したり・下落したりするもの、ということを押さえておきます。ただしリーマンショックのように、ファンダメンタル(その銘柄の基礎的な条件)が大きく変化した場合は、その限りではありません。そういったケースに投資する場合は、また別の観点での投資判断が必要となりますから。
そしてこの波状という形が、階段のようにキレイに段々と上に行ったり、下に行ったりするのが、相場用語で言うグランビルの法則というものです。
あるべき相場の動きはグランビルの法則=階段状ですが、相場はダマシがあるのが当たり前。だから、グランビルの法則を絶対視するのは危険です。
こんなのとか、
普通にありますので。
通常の状態であれば(ファンダメンタルに急激な変化がない場合)、相場は一直線ではなくて波状に動いて行く、ということをまずは理解しておいてください。
②目立った高値と安値に要注意
過去の相場で、目立った高値や安値がある場合、その近辺で反転や一時停止することが多く、トレードする場合は、目立った高値や安値は必ず踏まえるべきポイントとなります。またこういった高値や安値は、プロの投資家である機関投資家が必ず意識しているポイントであるため、尚更値動きの節目となることが多くなります。
株でもFXでも、過去の目立った高値や安値は必ず事前にチェックしておきたいポイント。このポイントを知らないと、株を買ったはいいは、後で思わぬ落とし穴があった、と言うことになりかねません。事前に落とし穴と思しき場所を知っていれば、少なくとも落とし穴にひっかかるリスクは減らすことはできますね。
③売買が盛り上がっている価格帯を確認すること
FXには無くて、株にはある、価格毎の売買高。機関投資家と言われるプロの投資家にはFXでも、価格別売買高を見ることができるようですが、個人投資家には縁の無い世界。一方、株の世界では口座があれば、価格帯別の売買高のチャートを標準搭載している証券会社も。
この価格帯別の売買高を見ることができるorできない、というのが、同じ相場でもFXと株の大きな違いと言えます。
株式投資は本来、株券の売買です。売った人の後ろには必ず同じ数だけ買った人がいて、どれだけの数量が売買されたとしても、株券が無くなることはありません。と、言うことは、売買高の多い価格帯は、それだけ多くの人が、その価格帯で株を持っている、と言う事になります。
一番端的な例で言えば、長く低迷していた銘柄で株価が復活した時、何故かピタッと動きが止まる価格帯がありますが、価格帯別出来高を見ると過去の出来高が集中している価格帯だった、ということが頻繁にあります。こういうケース、含み損に耐えていた人たちが、やれやれ漸く値段が戻ってきた、と言って、損益トントン程度で持っている株を売却している、という姿が簡単に想像できますね。価格帯別出来高を分析すると言うのは、要はそう言うことです。
株の売買も相手がいて初めて成立する訳ですが、相手の姿を想像するのに、価格帯別出来高は非常に役に立つツールとなります。
そんな訳で、価格帯別出来高を見ることができる環境にあるのであれば、必ず価格帯別出来高も確認するべきです。
ただし、価格帯別出来高も当然絶対的なものではありません。例えば、機関投資家が 買いまくっている時は、過去の出来高関係なく一気にびよーんと急上昇してしまいます。
まとめ
当サイトでは株価分析を、チャートを用いてフィボナッチ分析を中心に行おうと考えています。まだ1銘柄も分析記事書いていませんが、記事を読む前に株価分析の入門編として、上記3点を頭の片隅に入れておいていただけると、今後の記事が分かりやすいのではないかと。これらは、一種の相場分析の基礎知識でもあり、知っておいて損はないですよ。特に価格帯別出来高は、存在を知ってはいても活用している方は案外少ないので、チラッと気にして見るだけでも、一歩先行く投資家になれます。
今回は実際の株価分析の前に、まずは相場分析の基礎講座でした。次回はイヨイヨ、、、、、という前に、当サイトの分析手法のキモのフィボナッチ分析について、少し解説いたします。
基礎を踏まえた上で株価分析記事を読むと、より分かり易く読んで頂けるだろうなぁ、と思い2回に渡り入門編を書くことにしました。実際の分析までは、もう少々お待ちください。