大阪のミナミの不動産価格がキタを上回り驚いた件

2018年3月27日に発表された公示地価で、大阪の地価の最高値がミナミがキタを上回ることが明らかに。1970年の調査以来初の事態で、衝撃を受けた大阪人も多いのでは?

ミナミの地価上昇の原動力はご存知の通り訪日外国人観光客。ただしキタもビジネスの街としての存在感を発揮しており、キタとミナミの間で住み分けが進みつつあります。

今後もミナミは地価最高値の地位を守ることができるのか。世界的に景気がよいなかで、景気が悪くなった時に、ミナミの真価が問われるのではないでしょうか。

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公示地価でミナミの最高値がキタを上回る

管理人、それなりの期間大阪に住んでますが、まさかこんな時代が来るとは・・・。公示地価でミナミの最高値がキタを上回る事態に、1970年の調査開始以来、初の事態のようです。

大阪府は5年連続で上昇し、上昇率4.9%は全国4位。府内上昇率トップ5のうち4カ所をミナミが占め、22.5%上昇した戎橋北詰の商業ビル「クリサス心斎橋」が5年連続だったキタの「グランフロント大阪南館」(7.1%上昇)から最高価格地点の座を奪い取った。(18/3/28日本経済新聞)

確かに現在のミナミ=難波・心斎橋界隈の外国人観光客中心とする賑わいを考えれば、納得は行きます。

けどね1990年代後半からの難波界隈の姿を見ていると、こんな時代が来たのか、と感慨ひとしおです。

日本の将来を先取りするミナミのビジネスモデル

少子高齢化で年金は足りない、人手は足りないと、既に各方面で市場がシュリンクしている日本経済。もう内需だけでかつての成長を果たすのは不可能な状況です。色々な市場がシュリンクしているので、多少景気を刺激した所で、限界がありますので。

そう考えるともう日本が稼ぐ道は外に求めるしかなくなります。高度成長期を経て豊かになった日本では、外貨を稼ぐという意識が殆ど無くなりましたが、鎖国をやめた明治維新以降の歴史を見れば、日本の歴史はいかにして外貨を稼ぐかの歴史でもあります。

経済的にピークアウトした日本、ある意味で先祖返りと言うか、原点回帰で外のお金を取り込むしか経済発展の道が無くなりつつあります。

その意味では、大阪ミナミは既に日本の将来を先取りしています。道を歩けば外国人観光客の多いこと。その昔は日本人観光客のほうが圧倒的に多く、ナンパスポットとして有名だった道頓堀の引っ掛け橋も、今や自撮り棒で写真を撮る外国人観光客で溢れています。

心斎橋商店街の古めかしい店も、今や外国人観光客向けのお土産を販売して繁盛しており、ミナミは日本を代表する観光スポットとなっています。

個人的に一番驚いたのは、居酒屋に普通に外国人観光客が来店している所。ラーメン・たこ焼き・お好み焼の店は何とも思いませんでしたが、居酒屋に殺到する外国人観光客の姿を見て、これは本物だ、と思ったものです。

今や広い意味でのミナミを考えれば、日本橋には新しいホテルがたくさん経ちましたし、新今宮周辺の安宿にはバックパッカーとの若い旅行者の姿をたくさん見ます。外国人観光客にとって、ミナミは関空から一本で行けて最初に到着する日本のゲートタワー的存在となっています。

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キタとミナミでの住み分けが進みつつある

ミナミの不動産最高値がキタを上回ったのは驚きですが、その理由は上記の通り外国人観光客様々です。心斎橋のブランド街で(けどブランド街という意味では、神戸の方が趣はあるんですけどね)大人買いしている外国人観光客の姿は珍しくありませんし、各ブランド店の店員さんも以前に比べると忙しそうにしています。

では梅田を中心とするキタエリアが地盤沈下しているかと言えば、そんな訳ではなく、キタはビジネスの街・ミナミは観光の街として住み分けが進みつつあります。

本当に埋まるのかとも言われた阪急百貨店の上の阪急タワーのオフィスビルも無事埋まりましたし、気が付けば梅田はオフィス不足と言われる状態となっています。

確かに梅田で外国人観光客の姿を見る機会も増えましたが、ミナミに比べればまだ全然です。

本町は特徴が無くなりつつある

大阪の問屋街として有名で、かつて日本の繊維取引の中心地として栄えた船場商店街を抱える本町は大阪の中では地盤沈下中と言えます。

伊藤忠も丸紅も本社を移してしまいました。確かにホテルは増えましたが、ミナミまで歩いて行ける距離間でもあり、街としての特徴がなくなりつつあります。

今でも船場商店街歩いていると面白いのですが、やはり問屋商売は厳しそうだなーと思います。心斎橋商店街を歩いていて、どこも儲かるようになったのね・・・、と思うのは対照的と言えば対照的です。


道頓堀の周辺の風景も随分と変わりました

変わりゆく大阪の街

阪神タイガースが優勝しても、道頓堀に飛び込めなくなってから結構な月日が流れましたが、大阪の街の姿も変わったなーと思います。

心斎橋一帯はキレイな店が増えましたし、心斎橋商店街を一本離れれば外国人向けのドミトリーや簡易宿泊所がたくさんあります。以前は全く見ませんでした。

泥棒市が南海電鉄乗っていると見えた新今宮周辺は、今やバックパッカー始めとする旅行者の姿を多く見ます。

キタにしても、グランフロントはオープンしましたし、今はヨドバシカメラの北側を工事していてヨドバシが大幅に広くなります。

東京の大手町の変わりようにも驚きますが、大阪も街の姿の変わり方は負けていないような。

大阪のミナミ地域と旅行者の関係、語り始めるとキリがないのですが(ヒマがあれば書きます)、今回の地価の最高値がミナミ>キタとなったのは、理由は分かるものの、時代は変わったなー、と思わざるを得ません。

世界的に現在は景気がいいので、今後景気が落ち込んだ時も、ミナミ>キタの構図が継続するかと言う部分でミナミの真価が問われるのではないでしょうか?

・経済コラム的なライティング承っています(寄稿先にてヤフートピックスに4回掲載)

Webライター始めました

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