JR東日本・東海・西日本の株主優待を比較してみました。株主優待を利用すれば、割安で旅行が可能になります。実はJRの株主優待は金券ショップでも入手可能なので、その内容を知っていれば株主でなくとも、お得に旅行が楽しめます。
比べてみるとJR3社の中では、JR西日本の割引率が50%と最も高くなっています。西日本地域の方、JR西日本の株主になればお得に旅行ができますよ。”株主優待のタダ取り”銘柄としても、非常に魅力のある銘柄です。また金券ショップやヤフオクでもJR各社の株主優待は購入可能。
JR各社の株主優待の内容を知っておくと、旅行や長距離の移動の際に使える時がありますよ。
概要
JR東日本・東海・西日本の株価推移
まず最初にJR東日本・東海・西日本、各社の株価推移を見てみます。
JR東日本(9020)
JR東海(9022)
JR西日本(9021)
※チャートはヤフーファイナンスより
また各社の投資単位としては下記となります。
・JR東日本100単元→1株約100万円
・JR東海100単元→1株約180万円
・JR西日本100単元→1株約65万円
JR3社はいずれも投資資金が50万円以上必要となる銘柄。若干投資資金が必要とされる銘柄となっています。
JR東日本・東海・西日本の株主優待内容
JR3社の株主優待の内容、微妙に内容が異なっています。下記にその内容を記しました。
JR東日本(3月時点の株主)
・20%の運賃・料金の株主優待割引券(自社営業路線内、同時に2枚まで利用可能)
JR東海(3月時点の株主)
・10%の運賃・料金の株主優待割引券(自社営業路線内、同時に2枚まで利用可能)
JR西日本(3月時点の株主)
・50%の運賃・料金の株主優待割引券(自社営業路線内、2枚以上の同時利用不可)
※尚、100株以上を3年以上継続して保有の場合は1枚追加(300~500株も1枚、500~1,000株未満は2枚、1,000株以上は3枚追加)
東海道新幹線がドル箱となっているJR東海の株主優待は運賃・料金割引は10%に留まりますが、JR東日本は20%、JR西日本に至っては50%の割引となっています。尚、いずれの会社も株主優待割引が適用されるのは”自社営業路線内”となっているので、他JR管内に旅行する際には株主優待は利用できないのでご注意ください。また割引は片道運賃のみ適応なので、往復チケットを購入することはできません。
株主優待割引券で運賃・料金の割引を受けられます
JR東日本・東海・西日本の株主優待券、金券ショップでの価格
株主優待券が金券ショップで売られている姿、ここ最近は日常の光景となりましたが、JR3社の株主優待券も金券ショップで販売しています。2016年6月末時点でのアバウトな価格は以下のようになっています。
・JR東日本株主優待券→約2,500円
・JR東海株主優待券→約1,000円
・JR西日本株主優待券→約5,000円
やはり、割引率が一番高いJR西日本の株主優待券に最も高い値段がついています。尚、ヤフオクを利用すると1~2割安く購入できるので、事前の予定が分かっていれば、ヤフオクで株主優待券を買うのがお得です。試しに下記でご覧ください。
ただし特にJR西日本の場合、約5,000円の株主優待券と見合うだけの路線があるかと言えば、結構微妙。金券ショップで株主優待割引券を購入の際は、割引に見合うだけの旅行代が掛かるかどうかを事前に調べる必要があります。
けど新幹線を利用する際に、奮発してグリーン車を使いたい時、株主優待は非常に重宝しますよ。多少コストをかけてもゆったり旅行や移動したい場合、株主優待+グリーン車はゴージャスな気分にもなれるので、オススメします。
JR東日本・東海・西日本の株主優待券を費用をかけずに取得する方法
金券ショップで購入すると、案外利用シーンも限られるJRの株主優待券ですが、この株主優待券を殆ど費用をかけずに取得する方法があります。
それは”株主優待のタダ取り”を行うこと。
証券会社に口座を開いて、株主優待の権利確定日までに「買い注文」と「売り注文」を同時に出して、権利確定後に反対売買すれば、”株主優待のタダ取り”の完成です(実際は多少コストがかかりますが、一般的に”タダ取り”という表現が利用されているので当サイトも踏襲します)。
カブドットコム証券であれば、逆日歩という株主優待のタダ取りにつきもののリスクもなく、株主優待のタダ取りにチャレンジできます。旅行を行う機会の多い方”株主優待のタダ取り”を利用すると、旅行代浮かせて、飲食代やお土産代に回すことができますよ。
”株主優待のタダ取り”の詳細は下記で詳しく説明を行っています。
2016年秋にはJR九州も上場(IPO)予定
JR東日本・東海・西日本に続き、2016年秋にはJR九州の上場も予定されています。JR九州上場の暁には、他JR各社同様株主優待の創設が見込まれます。ユニークな鉄道が多いJR九州、鉄道ファンでなくとも”乗ってみたい”と思わせる車両が多いです。
2016年後半のIPOの目玉銘柄と目されるJR九州。IPOという観点でも興味津々ですが、どんな株主優待制度が創設されるか、という面でも興味深いですね。
まとめ
JR各社に株主優待券があるのは知っていましたが、JR西日本の割引率50%には驚かされました。金券ショップで買うと、使えるシーンは限られてしまいますが、普通に株主優待券をもらうのであれば、利用の幅はホント広がります。長期株主優遇制度もあるので、株価の動きに一喜一憂しない、と長期保有も考えられますし、”優待タダ取り”で優待券をいただくには持って来いの銘柄と言えます。
日本独自の制度である株主優待制度。株主優待、という観点から各銘柄を見てみると思わぬ掘り出し物があるケースがあります。株主優待から各銘柄を見るのも、またなかなか面白いものですよ。
旅行の際はJRの株主優待チケットを利用して交通費を浮かして、飲食代やお土産代に浮いたお金を使ってみる、なんてのも楽しそうですね。
株主優待の関連記事
・カブドットコム証券で株主優待をタダ取りする方法
・オリエンタルランドの株主優待を調べたら、株価上昇の理由が分かったような