ZMPのIPO(上場)の予想株価760円、初の自動運転銘柄としての評価はいかに?

16-11-17ZMP-自動運転

 上場前から自動運転銘柄の大本命と言われて話題となっていたZMP社が12月19日に東証マザーズ市場に上場します。去年の秋ごろに、スワ上場か?、と言われ話題となりましたが、その1年後にメデタク上場承認。しかし若干タイミングがずれこんだ感もあります。

 自動運転ベンチャーとして各方面からの注目が高いZMP、予想株価(想定株価)は760円、時価総額約320億円でのIPOとなります。

 前期決算で赤字、そして足元も赤字が継続しているZMP。自動運転銘柄の将来性を投資家がどう判断するか、ZMPの初値に注目です。

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自動運転銘柄の大本命ZMPの登場

 なんだか昨年秋ごろより、自動運転銘柄の大本命と言われ未上場企業にもかかわらず大きな話題となっていたZMP。正直、未上場会社なんだからまだ騒ぐの早すぎでは?、と思っていました。そして1年の時を経て、遂にZMPが東証より上場承認。12月19日に東証のマザーズ市場に上場の運びになりました。

 一番騒がれていたのが去年の秋ごろだったので、若干IPOの旬を逃してしまった感もあります。当時は上場したら時価総額1,000億円なんて言われていましたから。けど未上場企業がそもそもIPOまでたどり着くこと自体が大変ですし、何といっても株式市場は初物が大好き。ZMPは自動運転の専業銘柄としては初のIPO。初物好きの株式市場、果たしてどんな評価を下すのか、興味津々です。

ZMPの上場日程

 ZMPは下記の日程で、東京証券取引所マザーズ市場への上場(IPO)の予定となっています。

・ZMP(コード7316)
・仮条件提示日 11月29日
・ブックビルディング期間 11月30日~12月8日
・公開価格決定日 12月9日
・申込期間 12月12日~15日
・上場日 12月19日

 12月は多くの会社のIPOが予定されていますが、ZMPの上場する12月19日は他には日本モーゲージサービス、船場の上場も予定がされています。

ZMPの業績推移

 タイミング的には昨年のIPOが一番だったと思われるZMP。業績を見ると、IPOが1年遅れてしまったのは仕方ないと思います。いや、ZMPも主幹事のSMBC日興証券も相当頑張ってこのタイミングでのIPOに持ち込んだ、と言っても過言ではないかと。下記がZMPの業績推移となります。

2013/3期 売上高422百万円、経常利益116百万円、当期純利益105百万円
2014/3期 売上高639百万円、経常利益92百万円、当期純利益83百万円
2015/3期 売上高709百万円、経常利益▲58百万円、当期純利益▲59百万円
(2016/9月累計 売上高652百万円、経常利益▲75百万円、当期純利益▲198百万円)

 当期の2016/3期の予想数字は現段階(11月16日)で開示されていませんが、恐らく当期も赤字継続と考えられます。簡単に言ってZMPは赤字決算でのIPOとなります。

 別に赤字会社でもIPOしていいんじゃないか、というのがそもそものマザーズ市場の発端なので、別に赤字会社のIPOは否定しませんが、どう評価するのかが難しいのは間違いありません。ま、突き抜けた技術系ベンチャーならいいんじゃないか、とは思いますが、株価の評価が難しい・・・。もう相場に決めてもらうしかありません、サイバーダインみたいに。

 足元赤字の会社ですし、今期も赤字と考えられるので、もうPERは株価の算定では使えません。ましてベンチャー企業なのでPBRも使えません。後述しますが、主幹事のSMBC日興証券は時価総額約320億円と言う数字、どっから持ってきたのか、非常に興味深いです。

ZMPの予想株価760円、時価総額約320億円での上場(IPO)

 ZMPの予想株価(想定株価)は760円に設定されています。

・想定株価 760円
・上場後発行済株式数 42,297,000株
・IPO時の時価総額 約321億円
・予定調達金額 24億円

 ふーん調達金額24億円か・・・、案外少ない?けど売上10億円もない赤字会社がIPOして資金調達する、と考えれば24億円も株式市場から調達できるとすれば、コレは大した数字です。

 けど昨年秋ごろにZMPは上場すれば時価総額1,000億円、という話を耳にしていたので、何か物足りない???まぁ、現実的な所ではないかと。それでも結構頑張った株価設定だと思いますが。

 夢にかけるという観点では時価総額約320億円って安いような気もします。ただし現実的な視点に立つと、株価760円=時価総額約320億円を正当化する根拠は殆ど無い訳で、要は夢にお金をかけられますか?、という観点での投資になります。

 株式市場は初物が好き→よってZMPも自動運転銘柄の初物だからIPO後に価格が上がるハズ、と考えるのもあながち間違いではありません。ここの辺りをどうとらえるかは、IPO投資を手がける投資家が各自判断する必要があります。

ZMPの株主

 技術系ベンチャー企業のZMP。多くのベンチャーキャピタルから資金調達を行い、ここに至っています。よって同社の株主は各VCが株主として参入しています。主要なVC上位4社のみをミップアップしたのが下記。

・インテルキャピタル6,400,000株(14.7%)
・イノベーションエンジン(独立系VC)5,600,000株(12.9%)
・ジャフコ4,340,000株(10.0%)
・フューチャーベンチャーキャピタル2,400,000株(5.5%)

 その他、三井住友海上キャピタルを始め多くのVCが株主として存在しています。久しぶりにVC株主の多いIPOを見たような気がします

 ザックリ計算すると、公募前でZMPのVCの株主シェアは50.6%(VCの保有株式数21,984,000株)。これまた久しぶりにVCシェア50%オーバーのIPO銘柄見たような感がします。

ロックアップについて

 ZMPのVCは非常に多く存在していますが、殆どのVCがロックアップ契約を締結しています。しかしながら微妙にVC毎に条件が異なっています。

・インテルキャピタル、先端技術投資、フューチャーベンチャーキャピタル→IPO後90日もしくは株価2倍
・ジャフコ→IPO後90日もしくは株価2.3倍
・他VC→IPO後90日もしくは株価1.5倍

 複雑ではありますが、ともあれIPO後90日間のロックアップ契約は締結されてはいます。

売出について

 ロックアップ契約が複雑になっている原因の1つは売出にあります。VC比率が50%をオーバーしているZMPの場合、必然的にVCが売出株を多く出すことになります。

 今回のZMPの売り出し株数は6,607,000株、売出価格の総額は約50億円。公募での調達額の約2倍の金額が売出に充当されます。

 IPO投資という観点では、うーむ・・・、となりますが、訳分んない技術に将来性を感じて投資してIPOの時に資金回収するというVCのビジネスを考えれば、これは仕方ありません。まぁ、ロックアップ契約を締結したことでVCとしては会社に気を遣っている、と言えなくはありません。(基本的にVCはフリーハンドで株を売りたいものですから)

流動比率について

 若干マニアックになりますが、ZMPのIPO後の株の流動比率も計算してみます(潜在株は考慮せず)。

①発行済株式数38,792,000株+公募株3,505,000株=IPO後の発行済株式総数42,297,000株
②売出株式数6,607,000株
③公募株式数3,505,000株
④VC保有株数21,984,000株

 色々考え方はあると思いますが、①を分母にすることには異論がないと思います。
 ロックアップを考えないでVC株+公募株を流動株とすれば、両者合わせて25,489,000株となるので、流動比率60.2%。ただし売出には経営陣等の売出株1,156,000株も入っているので、この分も加味すると、流動株は26,645,000株となり流動比率62.9%。

 JR九州が流動比率100%でIPOしてしまったので、昨今それほど流動比率の高さは問題にならないかもしれませんが、IPO後のZMPの株価は流動比率が高いので大きな値動きとなる可能性があります。

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ZMPの上場主幹事及び幹事団、主幹事はSMBC日興証券

 久しぶりの技術系ベンチャーで赤字でのIPOとなるZMP。主幹事及び幹事団は下記で構成されています。

SMBC日興証券(主幹事)
・大和証券
・J.P.モルガン証券
・みずほ証券
SBI証券
マネックス証券
・いちよし証券
・岡三証券
・東海東京証券
・SMBCフレンド証券
・岩井コスモ証券
・東洋証券
・極東証券
・エース証券
・エイチ・エス証券

 IPO投資という観点で、インターネット経由での申し込みの親和性が高いのは、主幹事SMBC日興証券SBI証券マネックス証券といったところ。

 IPO投資は持っている証券会社の口座数がものを言うので、多くの幹事証券会社が存在しているZMPは証券会社の口座数=IPO株の当たりやすさに直結しやすい銘柄となります。ZMPのIPO投資にご興味があれば、今回を機会に各証券会社に口座開設をしてみてはいかがでしょうか?

 主幹事のSMBC日興証券は大手証券会社にもかかわらず、一定数のIPO株をネット経由の申込みに対して抽選形式で分配しています。ZMPのIPO株を狙うなら、SMBC日興証券の口座開設から始めてはいかがでしょうか?

まとめ

 久しぶりの技術系ベンチャー且つ赤字会社のIPOとなるZMP。株価の計算はPER利用して理論値が出せないので、基本的には需給で決まってきます。1年程前に言われていたZMPが上場すれば時価総額約1,000億円というのはさすがにないだろー、とは思いますが、時価総額300億円程度なら分からないでもないような。。。自動運転銘柄の初上場だし。

 トランプ大統領の誕生で、足元株式市場がお祭り状態になっており、このムードが継続すれば意外な高値も期待できるかもしれません。けどねアメリカのFRBが12月15日に利上げを決定するとなれば、株式市場も影響を受ける可能性も否定できません。ZMPの上場日は12月19日、FRBの利上げの影響あるかもしれず・・・。

 日本を代表する自動運転の会社と言っても過言ではないZMP。果たして株式市場へのデビューはどんな形で果たすことになるのでしょうか?まずは上場初日12月19日の初値に注目したいと思います。

FivoCat
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