森友学園の問題、不動産の買い戻し契約を付けた財務官僚はさすがと思う件

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 森友学園の問題、気が付くと首相夫人の安倍昭恵の問題になりつつあり、野党の人らも暇なのね・・・、と思う今日この頃。森友学園の問題、要は国有財産が安く払い下げられたかどうか、という点が一番の問題。まぁ、国有財産の払い下げって歴史を紐解くと、ホント根が深い問題で、当初は日本でもまだこんなことしてたのか・・・、と思いました。

 ただその後の推移を見ていると、最終的に国は買い戻し権を行使して国有財産の毀損は無し。これってうまく考えてあるなぁ、と思いました。さすが日本の財務官僚は優秀、と思わずにはいられません。

 株とあまり関係ないようなネタに思えて、実は未上場株式投資等で優先株式を発行する際は買い戻し条件付けたりするので、結構株ネタに関係します。

 いずれにしても国有財産の毀損なくすべて丸く収めるシナリオを描いた財務官僚はさすがです。

森友学園問題の一番ポイントは国有地の格安の払い下げの有無

 なんだか安倍昭恵氏を証人喚問するとかしないとか、ある意味ほっといてやれよ、的な感のある国会議論ですが、森友学園問題って、そもそも一番の問題は国有地が格安で払い下げられたかどうか。

 国有財産の格安での払い下げは、歴史の教科書を紐解くと常に事件となります。日本で言えば、明治時代の北海道での開拓使官有物払下げ事件が有名。世界の歴史を見ても、国有財産を安く買い取って売り払って大金持ちになりました、という話はゴマンと転がっています。(ちなみにソ連崩壊後のロシアでの財閥形成の過程は、国有財産の格安での払い下げ問題に直結しています)

 森友学園問題を一番最初に見た時、まさか現代日本で国有財産の格安払下げという、前近代的な事件が発生するとは、と相当驚きました、ホント。まぁ伊丹空港スグそばの土地で、防音問題等あるからそーなったのか、と思わないでもありませんでしたが、それでも驚き。

 ごく簡単に言えば、籠池氏が政治家に働きかけて財務省を動かして国有財産を安く買い取った、という構図になります。けどね冷静に考えて、この構図の場合、仮に問題が発覚した場合のダメージに比べると、メリットを得る人があまりに少ないんです。政治家の関与があった、と仮定しても、国有財産の格安での払い下げなんてバレたら一大スキャンダルになるので関わるのは非常にリスク高いです。リスクに対してリターンがあまりにも低い。。。
 そして実働部隊たる財務省の側に至っては、この構図の場合に関わり合いを持つメリットが何もありません。個人の懐にお金が・・・、うーむ財務官僚がそんなことするとは思えないな。懐のお金は別としても、関与がばれたら一発でクビでしょ。そんなことする訳がありません。

 短絡的に考えると、森友学園の国有地の格安での払い下げは許さん!、となりますが、そんな短絡的な話じゃないような気がしています。

 で、いろいろニュース等を見ていて気付いたのが、国有地には買い戻し契約が付いていたこと。ここに森友学園の問題の大きなポイントが隠れているのでないかな、と妄想しています。

森友学園と結んだ買い戻し契約により既に買い戻しの権利を行使

 ニュースを見たまとめっぽい内容となりますが、要は財務書(近畿財務局)は森友学園と売買契約書を締結の際に、国は小学校が開校できなかったら更地の状態で買い戻すことができる、との一文をしのばせています。そして実際に国は、森友学園が小学校の認可を取り下げたと同時に買い戻しの権利を行使しています。

 現状況下においては、国の財産は一切毀損していないことになっています(建物の撤去費用どうするか、の問題はありますが)。となると、そもそも国有財産の格安での払い下げ問題自体が発生していないことになります。

 VCやファンドが未上場株に投資をする際に、高い株価で株式を引き受ける代わりに買い戻し条件を付ける、といったケースがありますが、あれに似ているな、と思った訳です。まぁ未上場企業の場合は、そもそも買い戻しできるのか?、という問題が常につきまとう訳なのですが、森友学園の場合は、買い戻す主体が国なので受け取っていた売却代金を森友学園の口座に振り込んでさえしまえば、差し押さえがかけられます。

 仮にあんな小学校開校できる訳ないよ、と言うのが分かった上で買い戻し契約付きの売買契約を国の側が作っていたとしたら、うまいことやったなぁ、と思わざるを得ません。

ここに至るまでの密室の勝手な推論

 買い戻し契約を付けている部分に、古典的な国有財産の払下げスキャンダルとは異なる面を見ることができるのですが、勝手にそこに至るまでの密室のやりとりを推論してみました。

①森友学園の籠池氏、有力政治家A氏に国有不動産の格安での払い下げの協力を依頼
②A氏、財務省に働きかけ
③財務省はA氏に、先生このお話に本格的に首を突っ込むと大スキャンダルになりますよ・・・、とアドバイス
④A氏は、そうは言っても面子もあるので何か知恵を出してくれ、と財務省に頼む
⑤下手をすると自らもお縄になりかねない財務官僚は困る・・・
⑥状況を調べてみると森友学園の小学校の開校は相当無理のあることが分かる
⑥不動産を安く売る代わりに学校が開校できない場合の買い戻し条件つけてました、とギリギリ抗弁ができ、また小学校の開校ができなければ国有財産に何ら毀損は生じない買い戻し契約付きの売買を財務官僚が考え出す
⑧買い戻し条件付きの売買契約を締結し不動産を売却

 こんな流れを勝手に妄想してみました。さて、どんなもんでしょ。

 籠池氏が面倒なオッサン、というのは多くの方が認識していたようですし(安倍総理含む、ただし総理にはご婦人の監督責任はありそうですが)、森友学園の小学校の認可が相当無理をしている、というのも大阪府の私学審議会のやり取りでも判明しているので、本当にあのオッサン小学校が開校できると思ってるのか?、と気付いていた人がいても何ら不思議はありません。

 財務省の側からすれば、やれるもんならやってみな、という感じで売買契約したのかも。何せ相手は泣く子も黙る財務省。

 まぁ大阪府私学審議会の眼が節穴だったのは、財務省もビックリ仰天だったかもですが。(今回の森友学園問題、一番恥をかいているのは私学審議会で認可目前にまで行ってしまっていた大阪府。。。)

 上記、殆ど管理人の勝手な妄想です。あまり問題となった土地の買い戻しについて深く突っ込んだ報道もないのですが、気が付けばお金と不動産が右から左に行って、また元あった場所に戻ってきて何もなかったかのような状態に形の上ではなっており、その手際の良さを考えると、絶対に頭のいい人が仕組んでるよなぁ、と思う訳です。買い戻し契約と言うモノ自体の発想、あまり持っている人はいませんが、多少なりともファンドとかに関与していると、その手があったか、と思ったりした訳です。

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やはり日本は先進国だよなぁと思う件

 国有財産の格安での払い下げ問題、いずこの国でも問題となりますが、基本的にはもっと大胆な構図となります。政治家や役人や業者の間で札束が飛び交う世界。

 今回、財務省が発展途上国の腐敗した役所の立場になると、払下げはよいけど私にはいくらくれるの?、という話になります。ただ実際は、恐らくそうはなっていない訳で、日本の官僚のモラルの高さは当然として、あまりに直球ストライクの国有財産の格安での払下げ問題とならないのは、日本が先進国の証ではないかとも思います。

 役所であれ会社であれ、個人のポケットと組織のポケットを混同しないというのは、ホント日本は徹底していますが、これは大いなる美徳ではないかな、と思います。

まとめ、国会で森友問題取り上げるのは終わりでもういいんじゃないの・・・

 管理人の想像だと、国有財産の払下げ問題、既に解決済みになっているので、森友学園問題もうこれ以上国会で時間を使う必要はないんじゃないか、と思います。安倍昭恵氏の問題は、世間知らずのオバチャンが迷惑かけました、と言うことで許してあげてはどうでしょ。冷静に考えて、首相夫人の意向を忖度して国有財産を安く払い下げるというアホなリスクを取る官僚はいないと思われます。

 森友学園問題はザーッとしか流れは把握していないので、事実誤認があるかもですが、ともあれ買い戻し契約に注目して色々考えてみました。信じるか信じないかはあなた次第!けど買い戻し契約を基点に色々考えると、これまで報じられていない風景が見えてくるんじゃないかと思います。

 

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