東芝の増資を敢えて肯定的に考えてみる

東芝が第三者割当増資で6000億円の調達を決定。期末時点で債務超過となると上場廃止決定となるため、上場維持を目的として海外ファンドに対して増資を実行するものです。

増資するならメモリー事業を売却する意味無いよね、と思ってしまいますが、ここは敢えて肯定的に考えてみました。もう家計が火の車の東芝、資金を集められる時に集めておく、と考えれば納得はできます。ただし今後東芝はどうやって成長していくのか、との点は不透明なままではありますが。

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東芝が6000億円の増資を決議

東芝が今期末の債務超過回避のために第三者割当増資を決定。その規模6000億円。旧村上ファンド出身者の設立したファンド他海外のファンド60社に割り当ての予定となっています。

東芝、上場廃止回避 6千億円の増資を決定 旧村上ファンド系筆頭株主(産経ニュース)

当初の予定ではメモリー事業を期中に売却して、その売却益で資本を増強して債務超過を回避する、とのシナリオでしたが、時間的に無理、との状況から上場維持のための第三者割当増資となります。

何で外資系バッカリとか、今回資金調達できればメモリー事業売却しなくてもよくない?、と思ったり等、突っ込みどころは満載ですが、発想の転換で今回の増資を敢えて前向きに考えてみようと思います。

調達出来る時に資金調達はしておく

企業の状況が悪化すると、一気に資金調達ができなくなります。よって資金調達が出来る時に、なるべく調達しておく、と言うのはある種正しい方向となります。一回調達してしまえば、第三者割当増資の場合は手金になりますし、銀行借入だったら約束通りの返済を行っていれば繰り上げ返済を求められることはまずありません。

東芝は既にシンドイ会社の仲間入りしています。何せ手をこまねいていると、期末には2期続けて債務超過転落で上場廃止。半導体メモリー事業の売却は、漸く動き出したものの期末までに売却が完了するかと言えば、客観的には難しい状況。どうやら売却して資金化は出来そうですが、追加で第三者割当増資で資金調達を行い、盤石な財務体質を構築する、との考えは無しではありません。

そもそも資本が薄かったから、現在のように債務超過に陥っている訳で、増資を受ける先があるなら増資してしまえ、と言うのは過去の反省を踏まえれば“あり”です。

金食い虫のメモリー事業は高値で売却

東芝の上期決算、利益の大半を変動体メモリー事業が稼ぎ出しています。そんなメモリー事業を外部に売却してしまい、東芝は一体何で今後食べていくんだ、との議論が良く聞かれます。

ただし投資家との観点で見れば、東芝のメモリー事業、今がピークもしくはピークに近い可能性が高い。となると高値で事業売却を行うには絶好のタイミングです。事業会社にとって、主力事業は継続保有して投資を続けるべきものですが、そもそも今の東芝に投資し続ける体力はありません。

半導体事業は莫大な設備投資が必要とされますが、原発事業の処理で債務超過に転落している東芝に大型投資を続ける体力は残っていません。よって半導体事業が高値で売れるのなら、今後の投資競争にはついていけないのが明白なので、売ってしまえ、との判断に帰結します。メモリー事業を継続保有しても、設備投資ができないのであれば近い将来ライバルとの差がつくのは明白です。

メモリー事業が絶好調の現在、高い値段で売り払ってしまうとの判断は、良し悪しは別として“あり”とは言えます。

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問題はエクイティーストーリーが無い所

既存株主の持ち分の希薄化が生じる増資、メモリー事業の売却等、正直行き当たりばったりの感が否めないのですが、それらに目を閉じるとして、問題はそこまでして存続させる東芝と言う会社、今後どうするのか、との点。

期待の医療事業はメモリー事業の先にキャノンに売却してます。パソコン事業は売却の方向で検討中、原発事業は国内向けは存続も成長ビジネスではありません。家電も実質的には売却が済んでいるので、頼れません。となるとエレベーターとか・・・、うーむ。産業機械中心にしっかり稼いでいる三菱電機の例があるので、東芝に全く光が無いかと言えば、そんなことはないと思いたい所ですが、今の所は必死になって守る東芝本体、結局これからどうなるのよ、というのが見えてきません。

今回の増資を受けるのはファンド勢なので、将来的な成長戦略=エクイティーストリーは関係ない方達ばかりなのですが、将来像を語った上で増資、というのが王道となります。

とは言え将来を語る前にまずは生き残ること、との観点で資金をかき集める、との経営判断、生き残るとの観点では、ありと言えばあり。ただし既存株主に迷惑かけまくっているので、決して東芝には良い状況とは思えませんが。

まとめ

企業存続のためになりふり構わない状況に陥っている東芝。名門メーカーの凋落と言わざるを得ませんが、さりとて命あってのモノダネと言うのも事実。メモリー事業を抱えたままでも、継続的に設備投資ができずに会社が沈んでしまったら意味が無いので、そして誰もいなくなった状態となる可能性は高いですが、企業存続との意味では、東芝の経営判断、あながち間違いではない面も存在しています。

ただね、やはりここから先、東芝と言う会社はどうなっていくのか、との姿が見えない中で金集めに走っている姿、なんか違うよねと思う部分もあります。

東芝関連の記事、久しく書いていませんでしたが、ここまでやるのね、と思った増資だったので久しぶりに記事としてみました。今後東芝がどんな会社となっていくのか、引き続き注目したいと思います。

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