江崎グリコの社内に波乱はあっても、盤石を誇る財務体質

江崎グリコの社内改革で、年収が下がってしまうケースが報じられています。景気が悪い時なら、そんなにニュースにならない内容ですが、ボチボチ景気の良い中で優良企業の江崎グリコで、社内波乱が生じており興味が引かれる内容です。

実は江崎グリコはお金持ち会社=盤石の財務体質を誇る会社として有名。そんな会社でも、国内の市場縮小を背景に、後の生き残りのためには社内改革が必要とされている状況とも言えます。

江崎グリコは社内改革をきっかけに、成長に向け一皮むけることになるのでしょうか。

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江崎グリコが社内改革で波乱が生じている様子

食品メーカーってノンビリした会社が多いので、景気がそこそこよい現在、リストラとかあまり話題に上ることがありません。

そんな中で菓子メーカーとカレールーでお馴染みの江崎グリコ(2206)で社内改革の結果、波乱が生じている様子が報じられました。

年収100万円減も!江崎グリコに異変、減給・退職相次ぐ(ダイヤモンドオンライン)

金融危機とかリーマンショックとかの経験者だと、実はそんなに違和感も感じないのですが、民主党政権が崩壊して自民党が政権復帰して移行、そこそこ景気のよい状態が続いており、リストラとか人件費削減系の話題が少なくなってもいます。

そんなご時世で社内改革を進めている江崎グリコ、改革が成功するのか経営陣の一人芝居で終わってしまうのか、今後の展開が注目されます。

減益が続く江崎グリコ

グリコが社内改革を進める理由としては、2期続けての減益が見込まれている事が挙げられます。3期分の決算推移は下記。

2016年3月期 売上高3384億円、経常利益192億円、当期利益139億円
2017年3月期 売上高3532億円、経常利益264億円、当期利益181億円
2018年3月期 売上高3534億円、経常利益220億円、当期利益152億円
19年3月期予想 売上高3640億円、経常利益199億円、当期利益136億円

業績としては2017年3月期がピークとなり、2018年3月期は売上高は横ばいで減益。当期(2019年3月期)は売上高は若干拡大を予定しているものの減益の予想。

経常利益で200億円近い数字を出しているので、立派な会社であるのは間違いありませんが、人口減少の日本ではこのままだとジリ貧となる可能性は否定できません。ちなみに同社の国内の売上比率は87%(18/3期)であり、完全なる国内系企業です。

完全なる国内系企業で先細る市場でジリジリ減少する利益額、経営陣の焦りは分からないではありません。

海外で稼げばいいじゃないか、と思ってしまいますが、それが簡単にできたら苦労はありません。

国内の食品メーカーで海外事業が成功している会社は、カップヌードルの日清食品HD(2897)など非常に限られています。

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関西では金持ち会社=キャッシュリッチ会社として有名な江崎グリコ

実は関西の金融界では結構有名なのですが、江崎グリコは金持ち会社=キャッシュリッチな会社として知られています。証券会社や銀行が日参している会社として有名。

2018年3月期の貸借対照表を見れば一目瞭然で、資産合計3432億円に対して、純資産合計2148億円と自己資本比率63%。

300億円の借入金はあるものの、現預金1043億円があり右から左に借金を返してもお釣りが約700億円。

更に投資有価証券が430億円、投資不動産123億円存在しており、現預金も有価証券も不動産もタップリ持っている会社です。これまで堅実に企業経営やってきた証とも言える貸借対照表ですが、株式市場が評価するかどうかは別問題で、業績がパッとしないこともあり株価もパッとしません。

これだけリッチな会社なら社員大切にしろよ、という声も聞こえてきそうですが、業界平均で見るとグリコの給与は高い部類に入るようです。

社内改革の結果、成果重視の給与体系にする、というお話になりますが、財務的に見ても保守的な会社なグリコが、はいそうですか、とトップセールスに高給渡すとは思えないのが、面白い所。

ただ盤石な財務体質を誇っているので、色々な手を打てる会社ではあります。派手にM&A打ち上げても大丈夫な体力があります。

そんな訳で、投資家の観点で好意的に見ればグリコの社内改革は世界で戦うためのファーストステップ、と考えられなくもありません。セカンドステップは盤石な財務体質を活かした、海外M&Aと言った所でしょうか?


・キャッシュリッチな江崎グリコ

グリコの改革は成功するのか

国内を代表する食品メーカーの江崎グリコですが、海外事業は殆ど手付かずといっても良い状態です。

ビール会社程ではないにしても、世界的に見れば食品メーカーは弱肉強食の時代に入っている中で、先細りの国内市場だけでは現状維持すら難しい現実があります。

国内中心に手堅い経営を行い、盤石な財務体質を構築したグリコですが、社内にさざ波が立つのを覚悟で社内改革を進めているようにも見受けられます。

グリコの改革、最終的に成功して世界で戦えるような体制となるのか。それとも中途半端に終わってしまうのか。

株価の行方とともにグリコの改革の行方が、注目を集める機会も増えるかもしれません。

PS 道頓堀のグリコの看板のお陰で、グリコは実は訪日観光客にトッテモ知名度の高い会社だったりします。。。


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