セブン鈴木会長が退任、変化のタイミングのコンビニ業界

 セブン&アイホールディングスの会長にして、日本のコンビニの父とも言える、カリスマ経営者・鈴木敏文会長が退任を発表。
 実はコンビニ業界変化があるのはセブン-イレブンだけではありません。ローソン、ファミリーマートの両社もちょうど変化のタイミングを迎えています、

 セブン鈴木会長の退任が、圧倒的存在感を見せていたセブンにローソン・ファミリーマートが追いつく契機となりうるのか?それとも、セブン1強の時代は今後も続くのか?変化のタイミングを迎えているコンビニ業界、今後の行方に注目です。

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セブン&アイHDの鈴木会長が退任を発表

 セブン-イレブンの社長がクビになるらしい・・・、との報道は既に今週のマスコミで報じられていましたが、最終的に驚きの結果となりました。何と、セブンの鈴木会長が退任。これは驚きました。

 業績絶好業のセブン-イレブン。いくらカリスマ鈴木会長がNOと言っても、クビにする程の理由は無い訳で、どーするんだろ、と思っていましたが、じゃあ俺がやめる、ということに。

日本のコンビニの父とも言える鈴木会長

 日本のコンビニ業界は鈴木会長の存在無しには語れません。鈴木会長はセブン-イレブンどころか、日本のコンビニの生みの親です。

 イヨーカドーの取締役だった、鈴木会長がアメリカのコンビニ事業に惚れ込んで、ヨーカドーのオーナーでもある伊藤社長(当時)にコンビニ事業をやらせてくれ、と直談判したのがすべての始まり。
 鈴木会長の偉い所と、ヨーカドーの伊藤社長の厳しい所は、セブン-イレブンに自らの資金を入れた+入れさせた所。子会社に手金をつっこんでまで出来るサラリーマン、そうそうはいません。何せ失敗したらゼロですから・・・。
 この自らセブンに出資した、という部分が鈴木会長がその後カリスマ経営者としてセブンで腕を振るう大きな要因にもなりますが、投資という観点では結構なリスクを取った結果リターンを得た、と言えます。

 そしてそのセブン-イレブンの躍進は知られている通り。管理人も色々なコンビニに行きますが、セブンの安定感は頭一つ抜けている、と感じています。店舗のキレイさ、品揃え、食べ物の味、セブンは安定してます。
 確かに他のコンビニに比べると一長一短ある部分もありますが、総合的に見た時、とりあえずセブンに行っとこ、となります。

 ちなみにカリスマ経営者の鈴木会長、自著及び外部の著作含めホントたくさんの関連本があります、さすが。鈴木会長関係の本多いなぁ、とは思ってましたが楽天で見てみるとその多さに驚きます。

楽天で鈴木会長関係の本を見てみる

社長を切れずに自らやめる鈴木会長

 今回の鈴木会長の退任、発端は自ら指名した社長を解任しようとした所。業績絶好調のセブンイレブン、確かに鈴木会長は絶対的な存在ですが、社長は生え抜きの伊坂隆一氏。
 業績絶好調の中での社長交代は、正直余程の理由がないと外部に説明がつきません。(ex.プライベートな理由等)

 端的に言えば、社長は何もしていない、という理由のようですが、これでは外部に説明出来ません。その上で、取締役会に社長交代の議案を出した所、反対多数で否決、じゃあ俺がやめる、ということで今回の鈴木会長の退任劇となっています。

鈴木会長がやめる理由の1つ、ヨーカドーの伊藤名誉会長の理解が得られず

 今回の社長クビの人事案、セブン&アイHDのオーナーとも言える、イトーヨーカドー創業者の伊藤名誉会長からの理解は最後まで得られなかったようです。

 セブン&アイHDは、ヨーカドーの伊藤氏とセブンの鈴木氏の微妙なバランスの上で成り立ってきた会社です。それこそダイエーの中内会長と渡り合ってきた流通業界の生き証人とも言える伊藤氏。近年は基本的に経営は鈴木氏にお任せというスタンスでしたが、この伊藤氏と鈴木氏のバランスこそ、セブン&アイHDの力の源泉。

 これまで鈴木会長に経営を任せていた伊藤氏ですが、今回の人事案には最後の最後まで反対した様子。これをもって一つの時代が終わった、と鈴木会長は思ったのかも。

伊藤雅俊氏95歳、鈴木敏文会長83歳、世代交代のタイミングではある

 伊藤氏と鈴木氏の関係は外部からは伺い知ることは出来ませんが、客観的に一つ言えることは、セブンの鈴木会長は御年83歳。
 そろそろ後任に道を譲っては?、と言われる歳であるのは間違いありません。

 ヨーカドー創業者の伊藤雅俊氏もまだご顕在で御年95歳。

 伊藤氏と鈴木氏の緊張感ある二人三脚で進んできたセブン&アイHDですが、遅かれ早かれ世代交代は迎えざるを得ず、思わぬ形で世代交代が進むことになりそうです。

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変化の最中のコンビニ業界

 今回セブン-イレブンが思わぬ形で鈴木会長の退任という形で変化することになりますが、ファミリーマートとローソンにも変化が。

サークルKサンクスと統合のファミリーマート

 以前記事でも取り上げていますが、ファミリーマートはサークルKサンクスを傘下に持つユニーGHDと経営統合。これで店舗数ではファミリーマートは日本一の存在となりました。

 ただし経営統合で図体がでかくなって失敗した企業は歴史を振り返れば枚挙に暇無い訳で、ファミリーマートが妥当セブンの存在となるか、統合が重荷になってしまうのか、ここからが正念場。

 更にファミリーマートはグループ内にユニーという総合スーパーも抱えることになりました。ヨーカドーもイオンも苦しんでおり、総合スーパーの経営に解が見えない中、ファミマがどうユニーの舵取りをするのか、こちらも注目。(個人的にはユニーは東海地区特化が再生の近道と思います)

三菱商事との連携を深めるローソン

 中堅コンビニを取り込みを仕掛け、業界再編のトップランナーとも言えるローソン。着実にその地歩を固めてきましたが、先日発表された三菱商事出身の竹増貞信副社長が社長に昇格する人事案が話題になっています。

 三菱商事はローソンの約32%の株を保有する、親会社的存在ですが、これまでは極力独力で経営をやってきています。そんな中で発表されれた、三菱商事出身者の社長就任案、今後は経営に三菱商事の関与が強まることが予想されます。

 変化の早いコンビニ業界、経営に三菱商事が深く関与することが吉とでるか凶と出るか。非常に興味深い所です。

コンビニはオーナーが強い、カリスマ無き後の競争条件は一緒

 コンビニの店舗はオーナーが最も強い存在。セブンを始めとするコンビニ会社も、実は何かをしようとするとオーナーにお願いする所から始まります。そんな中、セブンはカリスマ鈴木会長がオーナー一同から絶対的な信頼を得ており、鈴木さんが言うなら・・・、という面が多分にありました。

 今後セブンはサラリーマン社長の下で進むこととなりますが、これは実はコンビニ業界内での競争条件が、セブン・ローソン・ファミマが同じ条件となることになります。セブンは鈴木会長の存在というアドバンテージが今後無くなりますが、そんな中でもこれまで通り業界内で圧倒的な存在感を保ち続けることができるかどうか、一消費者として非常に興味のある所です。

 尚、コンビニ業界を知るには業界研究本としては定番的存在「図解入門業界研究最新コンビニ業界の動向とカラクリがよ~くわかる本」が分り易いです。商売としては非常にユニークな形態のコンビニ、その内容を分かりやすくコンパクトにまとめてあります。

 目下、マクドナルドの経営状態がよろしくありませんが、FC比率が高いマクドナルドが本当に再生できるかどうかというのは、コンビニ業界も注目の的と考えられます。

まとめ

 日本のコンビニを作り上げたセブン鈴木会長の退任は、一つの時代の終焉を象徴する出来事と言えます。少子高齢化が進み、着実に色々なものが変化しているコンビニ業界。カリスマ無き後も、セブンは絶対的な地位を維持できるのか?それとも背中がトッテモ遠かったローソン、ファミマが遂にセブンを射程に捉えることになるのか?

 身近な存在だけに、興味を抱かざるをえないコンビニ業界。今後の行方に注目です。

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