メルセデス・ベンツも排ガス不正?ダイムラーにドイツ検察が捜査へ

 フォルクスワーゲンの排ガス不正問題発覚から、もうすぐ2年が経過しようとしていますが、今度はメルセデス・ベンツのダイムラーに排ガス不正疑惑が浮上しています。既にドイツ検察当局が同社を排ガス不正の疑いで操作している様子。排ガス不正問題の新たなるスタートとなるのでしょうか?

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ダイムラーでも排ガス不正?南ドイツ新聞が報じる

 まだドイツの新聞が報じたレベルなので、実は誤報でした、という可能性もあったりしますが、南ドイツ新聞がダイムラーのディーゼルエンジンで排ガス不正の疑惑が浮上したと報じています。

 2年前にフォルクス・ワーゲン(VW)の排ガス不正が問題になった時、ダイムラーの作っているベンツはどうなんだ?、という話にもなりましたが、その時はダイムラーは白。やはりベンツは高級車だから大丈夫だよね、とホッした方も多かったハズ。さて今回、ダイムラーの排ガス不正はどのような推移を見せるのでしょうか?

南ドイツ新聞が匿名の運輸省関係者の話として報じたところでは、ドイツの自動車規制当局は排ガスを不正に操作するソフトウエアが使用されている可能性があるとみて、ダイムラーの車両を試験する。(ブルームバーグ

 車両試験で白黒決着つけましょ、と言う事になりそうです。けどフォルクス・ワーゲンの時にベンツも車両実験されていた記憶があります。もう1回正式にやってみましょう、ということかもしれませんが。

該当エンジンの搭載車種は「GLK250」、「GL350」他で100万台あまりが影響

 南ドイツ新聞は、ドイツの検察当局の捜査令状を引用しています。

2カ月前に始まった捜査の一環として、ドイツ国内各地のダイムラー施設が5月に警察と検察による捜索を受けた。排ガス規制を巡っては独フォルクスワーゲン(VW)が2015年9月、規制を回避するため違法なソフトウエアを使用していたことを認めた。欧州各国の当局は、エンジンを保護するため一定の温度に達すると排ガス制御が解除される技術について違法性を調べている。(ブルームバーグ

 まだ白黒決まったわけではありませんが、仮に黒となった場合、「GLK250」、「GL350」他で100万台あまりが影響を受ける可能性があります。

 VWは排ガス不正問題で世界で約1000万台が影響があった訳ですが、仮にダイムラーも問題ありとなった場合の規模は約100万台。なーんだVWに比べると1/10の規模じゃないか、と言う事でそんなに影響なさそう?イエイエ、VWほどではないにせよ問題が大きくなる可能性があります。

日本でも販売のベンツAクラス、Bクラスも含まれる

 VWの時は日本への影響は殆どありませんでしたが、ダイムラーが黒判定されると、日本への影響も出てきます。問題となっているエンジンはベンツAクラス、Bクラス、Sクラスにも搭載。

 ベンツのAクラスとかBクラスと言えば、車と言えば国産車、という管理人でも名前を知っている車種。今回は日本でも大騒ぎになる可能性が。詳しくは南ドイツ新聞をグーグル翻訳等でご覧ください。

http://www.sueddeutsche.de/auto/abgasskandal-in-welchen-baureihen-die-beanstandeten-daimler-diesel-stecken-1.3585833

ダイムラーの世界半台数は約300万台

 高級車のイメージがあるダイムラーの製造するベンツ。実際に海外でも高級車として位置づけられており、ダイムラーの収益力の源泉も同じ車を作っても、他社よりも高く販売できる、という点にあります。

 そんなダイムラーの2016年の世界販売数は約300万台。トヨタ、VWが世界販売台数約1000万台なんですが、ダイムラーはその3分の1の規模。

 で年間約300万台の販売規模の自動車メーカーに、約100万台の販売済みの車に何かしら大きなトラブルがあるとすれば、その影響はとてつもなく大きいものになります。

 ただ冷静に考えて、VWは1年間の販売台数と等しい台数に排ガス不正の影響があったのに、とりあえず会社は無事なので、ダイムラーについてもVWと同じような展開をたどるのであれば、企業の存続が危ぶまれる、という所にまでは問題が至らない可能性も高いと考えられますが。

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ディーゼルエンジン時代の終焉か?

 VWの排ガス不正以来、世界的にディーゼルエンジンに対して負のイメージが付いてしまっていますが、今もフィアットがディーゼルエンジンの排ガス不正問題が生じていますし、そして今回は遂にベンツのダイムラーにも疑惑の目が向けられています。

 ヨーロッパは一時、電気自動車時代までのつなぎのエンジンとしてディーゼルエンジンを想定していましたが、どの話は完全に過去のものになりつつあります。ダイムラーが黒判定になると、あのベンツまでもが・・・、と言うとになって、ディーゼルエンジンに終止符が打たれる可能性もあります。

 元々電気自動車時代までの繋ぎをどうするか、という所からディーゼルエンジンもハイブリッド車も来ている訳ですが、既にフランス政府はエンジンを積んでいる自動車に見切りを付けて、強制的に電気自動車の時代にしてしまおうと、マクロン新政権は目論んでいるようです。

 すでに中国ではベンチャー企業が製造した電気自動車が街を走るような次代が到来していますが、ヨーロッパにおいても予想より早く電気自動車の自動が到来する可能性もあります。ダイムラーの排ガス不正疑惑、これが疑惑で無くなった時、電気自動車へのシフトがより加速するのでは?

 ディーゼルかハイブリッドか?、と言われた時代もありましたが、ディーゼルは自滅して、ハイブリッドは日本とアメリカでしか普及しませんでした、という結論になるのかもしれません。(ガソリンが安くなって、アメリカではハイブリッド車が売れなくなっているそうな、うーむ分かりやすいな)


車載用ディーゼルエンジンの時代は終了が近い?

まとめ

 仮にダイムラーまで排ガス不正を行っていた、となると、そもそもディーゼルエンジンでエコなんて無理だったんじゃないか?、と思ってしまいます。

 メルセデス・ベンツという高級車メーカーのダイムラー、VWは大衆車のイメージが世界的にはありますが、ベンツとなるとそういう訳にはいきません。高級車メーカーとしてのブランドが失墜してしまうことにもなるので、仮に本当だとすると、会社の規模がVWより小さいだけに、一気に経営への影響が生じる可能性もります。

 まだドイツ検察当局が捜査している、という段階であり、白か黒か確定してはいませんが、今後問題が大きく報じられる可能性もあります。ダイムラーを巡る排ガス不正問題、今後どんな展開となるのか注目したいと思います。

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