ディーゼルエンジンにマツダの意地を見た、国交省の実験

 VWの不正問題以来、評判檄落ちのディーゼルエンジン。日本でも国土交通省がディーゼル車の路上走行試験を行いましたが、国産車も排気ガスから現行の試験基準の2~10倍の窒素酸化物(NOx)が測定されたようです。

 しかしながらマツダの「CX-5」と「デミオ」の2車種は、走行中でも屋内基準の水準をおおむねクリアしていた様子。規模で大手自動車メーカーの後塵を拝し、過去フォード傘下でリストラの歴史もあるマツダですが、ディーゼルエンジンにマツダの意地を見た気がします。(2016年3月8日更新)

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国土交通省のディーゼル車路上走行試験

 昨年、VWの排ガス不正問題が発生し、日本車は大丈夫か?、的な所から、国土交通省と環境省は12月に「排出ガスサンプリング調査」を実施すると発表していました。
 
 調査対象は、トヨタ自動車「ランドクルーザー プラド」「ハイエース」、日産自動車「エクストレイル」、マツダ「CX-5」「デミオ」、三菱自動車「デリカD:5」の6車種。(外国車としてBMW「320d」、メルセデス・ベンツ「E350」も選定)

国土交通省の発表:車載式排出ガス測定システム(PEMS)を用いた路上走行等における排出ガスサンプリング調査対象車種について

 そしてそのサンプリング調査の結果は、下記のように報じられています。

「ディーゼル車 NOx排出、走行中も規制 屋内基準超えで(毎日新聞)」

 念のために書いておきますと、走行中の規制基準は現在存在していないので、この実験結果をもって排ガス規制違反となはりません。ただし、実験室(屋内)と走行中の数字が全然結果が違う、ということが白日の下にさらされてしまったので、今後規制強化+メーカー側の対応が迫られるのは必定と考えられます。

マツダ「CX-5」「デミオ」は屋内基準の水準を概ねクリア

 
 サンプリング調査を6車種で行った今回の調査、残念な結果に終わってしまった訳ですが、光るのはマツダ「CX-5」「デミオ」。走行試験でも屋内基準の排ガス水準を概ねクリアしていたようです。

走行中でも屋内基準の水準をおおむねクリアしていたマツダの2車種は、NOx削減装置だけでなく、エンジン内の燃料の燃焼段階でNOxを減らす独自技術を使っているという。(毎日新聞)

 と言うことで、仕組みがあっての結果ですが、VWの排ガス不正問題が発生するまで、ディーゼルエンジンを全面に押し出そうとしていたマツダ。その意気込みと技術力は本物だった、ということではないかと。

 国土交通省の調査結果は下記となります。

「排出ガス路上走行試験等結果取りまとめ」

 国交省の発表資料の2ページ目を見ると、「CX-5」と「デミオ」の優秀さがリアルに分かります。

 全部が全部、実際走行したら屋内基準と結果が違いましたとさ、と言うことであればヤッパリ・・・、ということで終わったのでしょうが、今回の調査結果、マツダはディーゼルエンジンを本気でやっていたのね、ということが証明された結果となりました。

マツダのディーゼル車と言えばCX-5

多くの人が気にしていたマツダのディーゼルエンジン

 以前当サイトでVW排ガス不正について記事にしています。

「フォルクスワーゲンの排ガス不正、マツダとトヨタが困りスズキが冷や汗」

 9月の記事ですが、当時どんな検索でこの記事を見られているか見ていたら面白いことに気付きました。

 マツダ+ディーゼルエンジン大丈夫・・・

 当時はまだマツダがディーゼルエンジンを積極的にアピールしている時期だったので、マツダのディーゼルエンジンは大丈夫かよオイ、と思い検索して、当サイトにおいでいただいた方が多数おられました。

 管理人はチャート屋でエンジン技術のことはサッパリなので、コメントしようにもコメントできませんでしたが、今回の国土交通省の調査結果によれば、

 安心して下さい(基準値の排ガスを)はいてますよ

、ということになるのではないかと。

 いずれにしても一番胸をなでおろしたのは、マツダでしょう、間違いなく。

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ガンバレ、マツダ!

 個人的にはマツダって好きな自動車メーカーです。縁あって、その昔マツダ車をよく乗ってましたが、エンジンも悪くないし、走る感覚も悪くない。マツダ車は内装がイマヒトツと言うけれど、高級車じゃなければ内装にこだわりませんので。個人的には箱型のデミオは名車だと思います、マジで。(今のデミオも悪くないですが)

 バブルの頃のしくじりの結果フォード入りしたものの、フォードの事情でフォードの傘下を離れることになって、現在は独立しているマツダ。しかし規模的にはトヨタ、ニッサン、ホンダと比べると劣るので、なかなか競争は大変。
 ここ最近は円安に助けられて業績絶好調ですが、2016年に入り円安はストップしており、更に世界的にも景気がおかしくなり始めているので、今後マツダの真価が問われそうですが、今回の国土交通省の調査結果、マツダにとってはフォローの風になりそうです。

16.3.4マツダ株価-min
日本株全体の下落を受けマツダ株も下落中
※チャートは「株羅針盤」を利用

 ちなみに先日書店で発見した、その名も「マツダ魂」。栄光のロータリーエンジンはじめ、マツダを知るには最適な一冊。その昔、RX-7が大好きな知人がいたので、トッテモ懐かしい気分にもなりました。

まとめ

 自動車業界は国の規制のサジ加減一つで業績が大きく変わってくる業界。今回の国土交通省の調査は、直接的に各自動車メーカーに何かがある訳ではありませんが、実験室での数値と実測値は違うというのが白日の下にさらされてしまいました。その中でマツダは1社気を吐いた訳で、マツダのディーゼルエンジンにかける決意は本物だった、ということが分かります。

 ただしこの調査結果でも、VWの排ガス不正のイメージが強すぎて、マツダのディーゼル車の需要が盛り上がる、という所まではいかないのでは。ただし、マツダは図らずも、国土交通省の調査で企業イメージを大幅にアップさせることには繋がったのではないかと。

 2016年は自動車業界もこれまでのような、円安下で楽な商売は出来なさそうですが、ある意味厳しい時期こそ真価が問われます。ガンバレ、マツダ!今回の調査結果を見て、マツダを応援したくなったのでした。

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3 件のコメント

  • 低圧縮比で、性能面をロスしてもなおこの排気性能、さすがマツダ。ミラーサイクルとか、エンジンのロスを削減するとかやることやってるって見て取れますね。

    • コメントありがとうございます。

      国交省の調査、マツダのディーゼルの本気度は本物と証明された訳で、さすが、と思いました。今回の調査がマツダの業績にもプラスに働くとよいですね。

      今後とも当サイトをよろしくお願いいたします。

      管理人FiboCat

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