ソニーが介護事業に進出、ソニーマンが介護施設に殺到する?

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 ソニーが有料老人ホーム事業に参入。この4月に自社運営の「ソナーレ祖師ヶ谷大蔵」を開設。

 家電のイメージの強いソニーですが、経営の多角化をしている会社としてもその筋では有名、実は今のソニーの稼ぎ頭は金融事業だったりします。

 そんなソニーが介護事業に進出、人手不足や職員の安い給料という問題を抱えている介護市場に、ソニーは新風を巻き起こすことはできるのか?ひょっとするとソニーの介護施設、かつてのソニーマンが殺到する可能性も。

ソニーが運営する有料老人ホームが4月にオープン

 ソニーは既に介護事業への進出を表明していますが、そのソニーが運営する有料老人ホーム「ソナーレ祖師ヶ谷大蔵」が4月にオープンします。

「介護も革新、ソニーの金融事業」(日経ビジネスオンライン)

 ソニー本体というより、金融子会社のソニーフィナンシャルHDが介護事業を展開する訳ですが、それでもあのソニーグループが介護事業を展開する、ということに変わりはありません。ソニーが介護事業進出、と聞いた時は、結構意外でした、正直。個人的にはどうしても、ソニーと介護のイメージが重ならなかったので。

 とはいえ、団塊の世代の引退で今後益々介護事業、そして介護施設の需要が増えるのは間違いありません。日本では数少ない成長事業とも言える介護事業に、ソニーが参入するのも、企業としては合理的な判断と言えます。

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ソニーの介護事業進出、驚いた方も多いのでは?

大手企業が参入を開始している介護業界

 今回ソニーが新たに有料老人ホーム事業に参入した訳ですが、介護業界、特に有料老人ホーム・かいごつきマンション事業は既に大手企業の参入が開始されています。

①損保ジャパン日本興和HD-介護施設大手メッセージを買収するなど、介護施設事業の拡大に積極的。気がつけば業界2位の存在に。

②パナソニック-ソニーより一歩先に参入。高齢者住宅だけでなく、デイサービスにも手がけています。2019年3月期に介護事業で売上750億円を計画。
③ベネッセコーポレーション-大手企業の介護事業参入の草分け的存在。
④オリックス-不動産事業も手掛けるオリックス。実は不動産業と介護施設は相性が良かったりもします。既に有料老人ホームの運営しています。

 社会福祉法人からスタートした介護事業者。ニチイやメッセージといった中堅企業が活躍した時代から、大企業中心の時代に変化のタイミングを迎えている可能性もあります。

 イヤ、そうは言っても下の世話等、キレイ事だけでは済まない介護業界、大手企業が参入しても、一気に何かが変わる業界ではないと思います。ただし市場自体は拡大するので、政府の規制関係が大きく変わらなければ、現在のプレイヤーがそれぞれすみ分けが進む可能性が高いのでは?

 尚、介護業界については下記書籍が分り易いです。

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介護施設にソニーマンがやって来る?

 その昔、家電販売のバイトを管理人はしていましたが、オジサン世代にはソニーマンと言われる、ソニー信者が一定程度存在しています。
 家電買うならソニー、と決めていて書品説明しなくても、ソニー製品の指名買い。バイトしながら、ソニーのブランド力すげーわ、と思ったものです。
 若い世代には、ソニーの神通力はそれほど通じないようですが、介護施設の利用者はかつてのオジサン世代。

 ソニーの介護施設に指名入居希望者が殺到、なんてことも可能性なきにしもあらず。指名買いならぬ、指名入居が期待できるソニーの介護施設は、業界に全く新しい風が入ってくるかもしれませんね。
 
 ただしソニーの介護施設、やはりそれなりの資産を持った方が対象になりそうではありますが。
 
 いずれにせよ介護施設は不足気味であり、尚且つソニーとしても介護事業の拡大に積極的なので今後もソニー運営の介護施設の数は増えていくと考えられます。

 けど介護事業ではソニーの株価はあまり変わらないような気はします・・・。

「ソニー株価の今後の見通しと予想」

まとめ

 団塊の世代の引退で、今後益々需要が高まる介護施設。先進的な企業イメージを有するソニーの進出は、意外な感もありますが、市場拡大ということを考えれば、合理的な判断と言えます。

 ただしキレイ事だけでは介護業界。大手企業の参入で果たしてどんな形になっていくのか?やはり大手上場企業には無理でした・・・、という可能性だってあります。

 職員不足が続き、今後も再編等がありそうな介護業界、非常に興味深い業界であり注目したいと思っています。

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