そのトレードのやり方で、ちゃんと利益は出ていますか?
トレードの際は、本来事前の検証が必要不可欠です。ただしチャートを見ながら、目視で見て何となく勝てそうだから、とトレードしている方も多いのではないでしょうか?
『ロボット運用のプロが分析してわかった 最強の株式投資法』はトレード手法の検証の大切さと方法論を解説した入門書です。
テクニカル中心にトレードしていたり、トレードステーションを利用しているなら、机の横に置いておきたい一冊となります。
概要
裁量トレーダーもシステムトレードの視点が必要
投資やトレードを単に当たった・外れたの世界から脱するには、裁量トレードでもシステムトレード的思考が必要と考えています。
トレードはメンタルスポーツの面が多いため、ルールに基づいて取引しないと、連敗が続いたり大負けすると、多くの場合で在り金を全部突っ込む等をやらかしてしまいます。だからどんな時でも淡々とルール通りに行えるメンタルが必要。期待値プラスのルールができたら、あとは淡々に何も考えずにトレードすれば最終的にはプラスになるハズです。
そんな考えの今日この頃ですが、以前トレードステーションの口座開設した頃にマネックス証券に頂いた本が『ロボット運用のプロが分析してわかった 最強の株式投資法』。
トレードステーションの利用方法を改めて色々考える機会が最近あって、そういえばと思い出して読み返してみました。その後の自らトレード経験も踏まえて読み返すと、意外や意外初回に読んだ時より遥かに良書と感じたのでご紹まで。
実は畳の上の水連が大切なトレード
どんなトレード手法を取るにしても、最終的に資金が増えなければ全く意味がありません。勝率99%の手法でも、1回の負けで全額すってしまう手法はリスク高くて使うのは厳しいです。
それでは今使っているトレード手法はそもそも勝てる手法かどうなのか、それを考えたことありますか?殆どの方はないのでは?正直、管理人が多用しているフィボナッチ分析も過去の検証は苦手です。(管理人はフィボナッチを相場分析用のツールとして利用しています)
しかしトレードで勝ち切るためには、少なくともシミュレーションの結果を見て勝てる!、といえる手法でないと勝ち切ることは難しいです。
よってどんな手法であっても、畳に上の水連=検証、でプラスになっていないと、マグレ勝ちはあっても、継続的な勝ちは期待できません。しかし期待値がプラスの手法なら、負けが続いても最終的に理論上はプラスになりえます。よって負けが発生しても、淡々とトレードすることが必要です。期待値がプラスの手法、負けが発生しても最終的にプラスになることが分かっているから、メンタル的にもは非常に楽にトレードできます。
トレードの検証の仕方の基礎編をトレードステーションを使って教えてくれる
本書にもトレード手法は何種類かピックアップされています。ただし本書はトレード手法に関して書かれた書籍ではなく、トレード方法の検証のやり方や検証結果の見方を解説した書籍です。
トレード手法は自分で練り上げる必要がありますが、何種類か手法はピックアップされており、それについてトレードステーションで検証を進めていく、というのが書籍の流れです。
裁量トレードに検証は必要ない、という考えの方もいますが、管理人のように裁量トレードにもシステムトレード的な考え方が必要、と考えているなら、その具体的な方法論のホンの触りの部分が書かれています。
基本的にはトレードステーションを使って話が進んでいくので、トレードステーションの口座開設は必要です。
全体的にはサラッと流している内容、深く学ぶには深堀が必要
なるほどトレードステーションの検証はこうやるのか・・・、と思わせる内容も何カ所かあります。ただし全体的に見ると、流れをサラット解説しているような内容です。
よって個別のトレード方法を、ジックリと懇切丁寧に解説している訳ではありません。だから正直物足りなさもあります。ただし裁量トレードにおけるシステムトレード的思考や方法の入門本と考えれば、充分納得できる内容です。
テクニカル分析をモット深く掘り下げてトレード手法を確立したい、というのであれば『マーケットテクニカル秘録』がオススメです。
関連記事:テクニカル分析を学ぶなら「マーケットのテクニカル秘録」がオススメ
トレード手法とトレードステーションという道具は必要不可欠
トレードステーション無しでも手法については検証可能ですが、トレードステーションの利用は大幅な時間の削減に繋がります。
ただし複数種類、取引の紹介とその件所結果の記載がありますが、こちらもサラッと書かれています。よって本書をジックリ読もうとすれば、トレードステーションは必要不可欠です。へー、こんな分析もできるんだ、と驚かされます。
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まとめ
本書はトレードステーションの使い方も一部で解説されていますが、全体的な流れとしてはトレード方法は検証してから導入しましょう、という考え方がバックにあります。
案外何も考えないで、単に売った買ったで投資先の株式を継続的に持って、結果的に身動きが取れなくなる投資家もいます。管理人もかつてはそうでした・・・。
本書のようなテクニカル中心のトレードは嫌だ、という方もおられます。ただしやはり継続的に結果を出すには、期待値プラスのルールを見出して、あとは淡々とトレードを行う。それに尽きます、けど案外知られていません。
トレードや投資について、筋道を立ててテクニカル中心でトレードするなら、一度目を通しておいて損はない書籍です。
特にトレードステーションを利用している、利用予定だ、という方にお勧めします。
他にオススメの投資本
・投資本「デイトレード」はトレード手法以外をカバーする名著だった
・投資本「ゾーン」の感想、トレーダーのレベルが分かるリトマス試験紙かも
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