サマンサタバサは創業者の寺田氏が退任、営業C/Fから再建の目途が見える

一時はTVなどで取り上げられることの多かったサマンサタバサも直近では赤字に転落し、店舗の閉鎖も相次いでいます。そんな中、2019年2月期決算の発表と同時に、創業社長の寺田氏が全役職から退任することを発表。

赤字が続き経営が厳しい状況が続きましたが、再建に目処が立ち、今後は新しい経営陣の下でサマンサは再スタートを切ります。

新経営陣の下、サマンサは新たな成長を遂げることができるのでしょうか?今後のサマンサ及び株価の行方が注目されます。

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サマンサが創業者の寺田氏の退任を発表

一時は飛ぶ鳥を落とす勢いで、よくTVでも特集されていたサマンサタバサ<7829>ですが、少子高齢化社会の到来の直撃を受け、またアパレル関係特有の水物商売の弱点=流行り廃りに抗えないから、業績が低迷しています。

2018年2月期には営業利益▲16億円に加え、▲36億円もの最終赤字を計上しており、さてどうなることやら、とその行方が注目されていました。

そんな中、4月12日の2019年2月期決算発表において、創業者の寺田氏の退任を発表。寺田氏は総会後に全ての役職から退任する予定であり、完全に引退となります(ただし大株主の座には留まるので、復帰の可能性はゼロではない)。

そして2019年2月期の決算は営業利益6億円、当期純利益▲13億円となり、最終利益は3期連続赤字ながら営業利益は黒字化し、一息ついた状態となりました。

営業キャッシュフローからは再建に目途がたった状態に

企業の決算は特に当期純利益は特別損失の発生等で、損益の実体が見えにくい面があります。営業利益は黒字なら、変なことになっていない可能性は高いのですが、それでも在庫の調整で何とか出来てしまう一面があります。

企業の実態を知るには営業キャッシュフローを見るのが一番です。そんな訳でサマンサの直近の営業キャッシュフローの推移は下記。

2014年2月期 営業C/F 222百万円(営業利益1,825百万円)
2015年2月期 営業C/F 1,415百万円(営業利益3,284百万円)
2016年2月期 営業C/F ▲731百万円(営業利益2,108百万円)
2017年2月期 営業C/F 2,248百万円(営業利益52百万円)
2018年2月期 営業C/F ▲906百万円(営業利益▲1,653百万円)
2019年2月期 営業C/F 389百万円(営業利益664百万円)

正直相当デコボコしてます。特に2018年2月期▲9億円、2016年2月期▲7億円と赤字なのは、やはり苦労をしていた証拠。2017年2月期は逆に+22億円と大きな数字となっていますが、在庫を圧縮して仕入れを減らして、更に法人税の還付があってと、資金をかき集めた状態で参考記録です。

そして2019年2月期は営業キャッシュフロー+3億円とプラス。内容を見ると在庫を増やした上でプラスに転じているので、巡航速度には戻りつつあります。そんな状態であり、苦労していた再建もようやくひと段落と言えます。


・サマンサの2019年2月期の営業キャッシュフロー(2019年2月期決算短信より)

今後のことを考えると気は抜けませんが、2019年2月期の営業キャッシュフローを始めとする各数字を見ると、少なくともICU(集中治療室)から一般病棟には移れる状態となっています。これで最終利益も黒字なら、無事退院だった訳ですが。

再建が大変なのはこれから

創業者の寺田氏はサマンサの最低限の再建の目途を立てた上で全役職から退任することになります。紆余曲折あったサマンサですが、少なくとも会社立て直しの道筋をつけた上で退任であり、最低限の筋を通した形です。

ここから先は新しい経営陣の舵取り次第ですが、流行り廃りのあるアパレル系の業界の会社であり、先行きは暗中模索が予想されます。

ゲームもアパレルも勝てば官軍ですが、実際のところは当たるまでは“やってみないと分からない”業界です。よって今後は再建から成長のステージに至ることができるかは、やってみないと分かりません。。。

企業再建はどちらかといえば、やることは決まっておりやるべきことをこなす能力が求められます。しかし企業の成長は、見えないものをつかむ能力が必要とされ、特にゲームを始めとするコンテンツ業界やアパレル業界は、その傾向が他の業界以上に強くなります。

『プラダを着た悪魔』(映画)を見ると、アパレルの流行も先読みできるのか、と思わないでもないのですが(『プラダを着た悪魔』はサクセスストーリーとして純粋に面白い)、これまでのアパレル企業のIPOの栄枯盛衰からは、ゲーム業界に似てるな、というのが管理人の印象です。

サマンサはかつての輝きを取り戻すことができるのか、新しい経営陣はその腕が試されます。

ちなみに再建の目途はたった状態ですが、純資産合計32億円に対して負債合計109億円と貸借対照表的には決して楽な状態ではありません。よってまずは慎重な事業展開とならざるを得ないので、過去のような打ち上げ花火はないと予想されます。

コナカの社長が筆頭株主に

サマンサ創業者の寺田氏は、全役職からの退任にともない、所有株の半分を紳士服のコナカの湖中社長に譲渡しています。そして湖中社長は寺田氏とともにサマンサの筆頭株主となり、社外役員にも就任します。

単純計算で湖中社長は約30億円近い株式を取得する訳で、お金ってある所にはあるのね・・・、と思う反面、さてコナカとサマンサとの関係はどうなるのでしょうか?

湖中社長が個人で株式を取得しているところがミソで、別にコナカが会社としてサマンサと今後関係が生じなくとも何ら問題はありません。

湖中社長がどのようなお考えでサマンサの株式を取得し、また社外取締役に就任するか分かりませんが、今後の両社の関係が注目されます。

まとめ

サマンサが上場したのは2005年で、新興バブルの頃だったと記憶しています。派手な会社だなー、との第一印象で、またいろいろな事業に手を出して(確かVC投資もやってたような)、やはり当たるとアパレル関係は儲かるもんだな、と再認識させられました。

しかしその後の凋落は数字を見る通りで、今後は創業者が退任し新しい経営陣の下で再度の成長を目指すことになります。

2005年に比べると日本の高齢化社会も加速しており、サマンサの以前のビジネスが国内でそのまま通じる状況にはありません。借り入れ負担が重い中、新経営陣は新たな成長を果たすことができるか。それともこのまま利益は若干出るものの、成長は見込めない忘れ去られた銘柄となってしまうのか。今後のサマンサの行方が注目されます。

・サマンサの株は約30,000円で購入可能です。松井証券なら10万円以下の株式は手数料0円で購入が可能です。サマンサの復活に期待して投資するなら、手数料がかからない松井証券がオススメです。

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