マクドナルドが上期黒字化、危機モードは脱出

 長らく危機モードが続いていたマクドナルドですが、16/6上期は黒字化を達成。前上期は大幅赤字だったので、とりあえずは危機モードは脱出したようです。「ポケモンGo」の貢献は加味されていない中での上期の数字なので、これでマクドナルドもホッとしているのではないでしょうか?ただし、完全復活への道のりはまだまだ遠そうです。

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日本マクドナルドHDの2016年6月中間期は営業黒字化

 2016年8月9日に、日本マクドナルドHD(以下、マクドナルド)は2016年6月中間期の数字を発表。近年危機的状況の継続していたマクドナルドでしたが、16年6月の数字は、営業利益がわずかではあるものの黒字化し、危機的状況をようやく脱しつつある姿が見えてきました。

<日本マクドナルドHDの16/6中間期数字>
売上高1,048億円
粗利112億円
営業利益0.47億円
経常利益▲1.5億円
税前利益2.0億円
当期純利益1.6億円

 前回書いたマクドナルドの記事の際に作成した、過去のマクドナルドの業績推移は下記。

16.2.10マクドナルド-部門別損益.粗利含む-min

 通期では14/12期、15/12期と2期連続で営業利益で赤字を計上していたマクドナルドですが、中間期で0.47億円とホンのわずかとは言え16/6上期は営業利益は黒字化。まぁ黒字化という程の数字ではないとしても、少なくとも収支トントンにまでは持ってきています。
 15/12期は粗利ベースでほぼ収支トントンという危機的状況でしたが、16/6中間期は粗利は100億円以上の黒字になっており(15/6中間期の粗利は▲57億円)、当期は前期に比べると確実に状況はよくなっている、と言えるのは間違いないかと。

 中間期の営業利益収支トントンで安心しているようでは、かつての外食産業の王者の姿とすれば、何とも寂しいものもありますが、ともあれ一息つける状態になったのは大きいのでは。

「ポケモンGo」の効果は加味されていない上期数字

 「ポケモンGo」の配信開始依頼、マクドナルドはかつての客足が戻ってきた感もありますが(少なくとも管理人がタマに行く店は)、マクドナルドの上期の数字は6月までの数字。「ポケモンgo」が日本で配信が開始されたのが、7月22日なので、マクドナルドの上期数字には「ポケモンGo」の効果は加味されていません。

 マクドナルドはここに至るリストラで、店舗の小型化等により全体の売上を上げる力は減っているとはいえ、来客者数が増えれば売上は上がる、というビジネス。「ポケモンGo」の影響はどの程度か分からないものの、少なくとも売上にはプラスに作用していると考えられます。

 そんな訳で、上期は自力で何とか収支トントンまで持ってきたマクドナルド、下期は「ポケモンGo」の効果も期待できるため、本格回復できるかどうかは分かりませんが、16/12期は通期でも一息ついた状態になる可能性が高いと考えられます。

日本マクドナルドHDの株価推移

  
 ようやく業績的には一息つきつつあるマクドナルド。では日本マクドナルドHDの株価を確認してみます、下記は週足の株価チャートです。

16.8.10日本マクドナルド株価-週足
https://jp.tradingview.com/x/wp2JJ5tx/
※株価チャートはTrading Viewを利用、以下同様

 2014年以降の株価で見ると、業績的にはドン底にありながら、株価は2,500~3,000円のレンジで安定しています(2016年7月にヒゲを付けて上昇しましたが、スグに元の値位置に戻っています)。マクドナルド株は、優待目当てでの個人投資家の買いが入るのと、一度買った株は手放さない、という傾向があるため、その株価は下がりにくい、と言われていますが、まさに週足チャートはその状況を表しています。

 チャート屋的にマクドナルドの株価を見ると、7月に一時とは言え、株価は上振れしておりコレで上昇への道が開かれた、と考えれば今後上昇への期待感が高まる状況。ただしマクドナルド株はジャスダック市場の上場株で、それ程出来高のある銘柄ではない=一時の大口買いで株価が左右されるため、通常のチャート判断は通用しない面があるのでご注意を。

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アメリカのマクドナルドの株価

 丁度よい機会なので、アメリカのマクドナルド本社の同時期の株価も見てみます。同じく週足です。尚、アメリカのマクドナルド本社はニューヨーク証券取引所に上場してます。ティッカーコードはMCDです。

16.8.10アメリカマクドナルド株価-週足
https://jp.tradingview.com/x/oiqN7hOy/

 世界的な健康食ブームでアメリカのマクドナルド本社も苦戦が言われていましたが、ドッコイ株価は日本のマクドナルドと比べると堅調。資本主義の総本山とも言うべきアメリカ、業績が低迷すると株主からリストラ等の圧力が強くかかりますが、マクドナルドも世界的に不採算店から撤退を進め(その結果、日本はマクドナルド本社から見れば、非重点地域になっています)また株主還元策も実施した結果、株価は上昇しています。

 尚、米国マクドナルド株の配当利回りは約2.8%。日本マクドナルドは通常の配当金に加えて、株主優待があるので、実質的な利回りは約3%程度。ちなみに、日本のマクドナルドの実質的な利回りは「9,700÷株価×100」で計算できます。

 日本のマクドナルド株の方が優待+配当考えれば魅力?ただし米国のマクドナルド株の上昇期待も捨てがたい、そんな感じでしょうか。ただし、米国のマクドナルド株は1株120ドル程度で買えますが、日本マクドナルド株は1株約300,000円程度必要になります。

 1株15,000円程度で購入できるアメリカのマクドナルド株に興味を持たれたようなら、アメリカ株の取引の使い勝手が良いマネックス証券で口座開設を検討してみてはいかがでしょうか?

マネックス証券の米国株取引の説明を見てみる

まとめ

 昨年そして一昨年と業績が厳しい時も、管理人は時折マクドナルドは行ってましたが、今年に入ってから客足は戻ってきているように感じていました。上期の業績は、それが数字として証明された形となっています。しかしながら、かつての外食産業の王者マクドナルドという観点では、漸く一息つける状態になった、という段階。「ポケモンGo」というボーナス効果が下期、どの程度現れるかは分かりませんが、本格的な復活という観点ではその真価が問われるのは来期から、と言った所ではないでしょうか?

 マクドナルドはかつてのような輝きを取り戻すことができるのか?上期で一息ついて、下期は「ポケモンGo」の効果でロケットスタート、という前向きなシナリオも考えられますが、果たしてどうなるのか?今後のマクドナルドの行方に注目です。

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