マクドナルドの売上グラフ、底は脱したが1年以上低迷が継続中

 鶏肉事件のよりマクドナルドの低迷が止まりません。マクドナルドの店舗に行っても、一時に比べると随分すいているなぁ、と思うことがしばしばあります。
 今もタマにマクドナルドを利用している管理人、マクドナルドの復活を願ってやみませんが、実際のマクドナルドはどんな状況なのか?

 モノは試しに、公表されているマクドナルドの月次セールスレポートを使って、エクセルでグラフを作ってみました。そして見えてきたのは、最悪期を脱したものの、1年以上低迷が継続しもがき苦しんでいるマクドナルドの姿でした。

マクドナルドの月次セールスレポート

 マクドナルドは、こんな状況であっても、毎月売上高の前年同月比の数字を公表しています。業績が低迷すると、月次の数字の公表をやめてしまう会社も多い中で、マクドナルドのこの姿勢は評価すべきかと。

「マクドナルドHDの月次セールスレポート(2013年から3か年掲載)」

 この公表される数字に基づいて、マスコミ各社はマクドナルドの店舗の売上が減ったとか回復したとか説明がなされています。
 そして今更ではありますが、まずは2015年の全店売上高の前年同月比の数字をグラフにしてみました。

15.11.10マクドナルド2015年売上グラフ-min

 おーっ、1月を底にマクドナルドの売上は回復しているじゃないですか。マクドナルドが記者会見で、店舗の売上は回復基調にある、と仰られているのは、そーいうことだったのか。

 そして同じように2014年分を作成したのが下記。

15.11.10マクドナルド2014年売上グラフ-min

 2014年は8月迄は、つるべ落とし、という言葉がピッタリなグラフとなっています。鶏肉事件が発覚したのが2014年7月なので、それを考えれば仕方ないグラフとなっていますが、意外や意外鶏肉事件の発生の6月からグラフは既に下落しています。

 そして最後は鶏肉事件の発生前の2013年のグラフ。

15.11.10マクドナルド2013年売上グラフ-min

 上→横→下というグラフで、マクドナルドは鶏肉事件発生前から、実はそんなに売上は堅調とは言い難い状況だった、と言えます。まぁそれでも、2014年年の急落に比べれば余程ましなグラフとなってはいます。

 そして2013年から2015年までのグラフを繋げてみたのが下記。

15.11.10マクドナルド2013-2015年売上グラフ-min

 2014年のダメさ加減がよーく分かるグラフとなっています。けど2014年は鶏肉事件があったので、これはやむなし。何と2015年8月以降、グラフは鶏肉事件以前の位置にほぼ戻っています。

 これでマクドナルドは一件落着?いやそんなことありませんよね。未だにマクドナルドは大丈夫か?、と話題になっている訳ですから。

マクドナルドの数字を前年比の比率ではなく売上ベースで比較してみる

 マクドナルドから公表されている数字は、前年同月比と言う、前の年の同じ月と比べて売上が増えたかどうか、というもので、売上の絶対数値ではありません。過去の推移を探るのに必要不可欠な数字ではありますが、前年との比較はできても、2年以上の比較、特に長い期間の推移を見るには適してみません。
 じゃあ、2010年の各月の売上を100とした場合、2015年までマクドナルドの全店の絶対的な売上はどんな推移をしているのか。

 これが分かれば、マクドナルドの各月の売上ボリュームが3年でどう変化しているかの傾向が分かります。そしてエクセルで作ってみたのが下記。 

15.11.10マクドナルド売上推移-2012年を100-min

最悪期は脱したが1年以上売上が回復しないマクドナルド

 上記のグラフを見ると、マクドナルドの売上の底は2014年12月~2015年3月。一旦、底割れした形となっていますが、2015年4月以降は何とかそれ以前の水準を回復しています。

 また2014年7月に鶏肉事件で売上が急落して以来、マクドナルドは現在に至るまで、以前の売上が回復できていない姿が浮かび上がってきます。

15.11.10マクドナルド売上推移-2012年を100.2-min
 
 チャート屋的には、80~90の部分がサポート&レジスタンス(サポレジ)、と言った所でしょか。2014年7月を境にサポレジの転換が行われ、今に至るまでマクドナルドはこのサポレジに頭を押さえられている、と説明ができます。

 え?こんな見方は普通はしない?仰る通りですが、株価やチャートを見るのが当サイト、ということでお許しを。

 いずれにしても、現在のマクドナルドは2014年末から2015年初頭の最悪期は脱したものの、2014年7月の鶏肉事件以降1年以上低迷が続いている=状況の改善は見られない、と言えます。

 確かに売上の前月比率を見れば、2015年8月はプラスに転じていますが、売上の絶対数値で見ると、回復とは全く言えない状況。ここの辺り、数字のマジックと言えます。

 このグラフからマクドナルドの回復を言うのであれば、少なくともサポレジ(80~90)を上にブレイクして、それが維持できるようになって初めて「回復」と言える状態となります。
 一瞬回復するだけだと、ローソク足のヒゲと一緒でタマタマということもあります、よって維持が大切となってきます。

 ちなみにこの状態が続いても、マクドナルド倒産、と言った事態はないのでは?まだ財務的には余裕のあるマクドナルド、そうなる前に打てる手はありますので。

けどランチは安いからマクドナルドに行くんだよね

 管理人は忙しい時等、ランチをマクドナルドで済ますこともありますが(忙しい時はよく行ったもんです)、マクドナルドって、安い+早い、からランチに行く訳です。

 先日発表された、マクドナルドのランチセットの値上げ、これはどうなんでしょ。マクドナルドはジャンクフードと分かっていても、ウマイし+安いし、というので食べていましたが、これが「安いし」という、自分の中での言い訳がなくなると、少なくとも管理人は、じゃぁランチはマクドナルドにしておくか、とはならなくなります。

 客単価が上がればそりゃマクドナルドにとって有難い訳ではありますが。今回のランチの値上げ、結構賭けではないかなぁ。ま、結果は上記のグラフに遠からず現れて来ると思います。マクドナルドのランチの値上げの賭けの結果はどうなるんでしょ。

 ただしマクドナルドはファミリー向けのニーズは底堅いものがあるため、再びの環境悪化等の激変がなければ、このままの低迷がズルズルと続くような。個人株主が株を売らない為、良くも悪くもあまり動かないマクドナルドの株価がそれを体現していますので。

まとめ

 先日、某コーヒー屋でコーヒー飲んでいたら(仕事サボって?)、マクドナルドのスーパーバイザーと思しき方が、困ったなぁ、という顔をしながらノートPCとにらめっこしてました。

 マクドナルドも大変だ、というのはニュースで聞いていたし、そんな光景も目にしていたし、店も以前に比べるとお客さんの数減っているしで、分かってはいましたが、今回グラフを作って分かったのは、とりあえず真っ逆さまという状態からは抜け出たものの、鶏肉事件以前の姿に戻れずに1年以上もがき苦しんでいるマクドナルドの姿。

 色々手を変え品を変えとしていますが、1年以上鶏肉事件があった以前の状況に戻らない、というのは正直シンドイ状況と言わざるを得ません。ただし、何だかんだと言いつつ、それでも随分前から通っているマクドナルド、今後の復活を願ってやみません。

 ガンバレ、マクドナルド!

PS ついにマクドナルドのアメリカ本社は日本法人の売却を決意したようです
「日本マクドナルド売却へ、高い株価がネックになる可能性が」

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