久しぶりにトレード技術のお話。今回はFX編。
FX初心者が討死にせずに生き残るために厳守すべき、たった1つのこと。それは、リスクを資産の2%に抑えること。これさえ守っていれば、ジリ貧になることはあっても、討死にすることはありません。
繰り返します、リスクは資産の2%ですぞ。そして、リスクのコントロール(管理)がしやすいFXサービスとして、最初の第一歩は、SBI FXトレードがオススメできます。
概要
FXと株のトレードの異なる世界
株の世界からFXの世界に興味を持たれる方も多いと思います。管理人もその一人。以前、株とFXの違いについて記事を書いていますが、似ているようで実は結構違うFXと株の世界。
多分、株と同じような感覚でノンビリ構えていると(株でデイトレする方は別)、FXではアッと言う間にやられます。
FXはレバレッジがかかっているので、勝っているときは資金の増え方が早いのですが、逆に負けている時は資金の減り方が早い。
株で投資資金100万円というと、大きい感もありますが、1株100万円以上の株もあるので本気で株式投資するなら100万円くらい必要かな、と思います。一方、FXで100万円の投資資金って実は相当大きいです、初心者の場合は特に。よって株の資金感覚でFXを始めると、最初に負けが続いた時に結構な深傷を負うことも。下手すると再起不能となるケースも。
だからFXの場合は最初は10万円とか20万円からスタートして、慣れてきたら資金を増やすのがベター。ま、当たり前なのですが、人間儲けようとすると、余計なリスクを取る傾向にあります。最初は小さい資金でスタートするのが鉄則です。
FXには株とは違う独特の世界があります
トレード技術より先にリスク管理、取れるリスクは資産の2%と心得るべし
株もFXもトレード技術がないと儲けられない、殆どの方がそう思うでしょう、確かにそれは100%間違いありません。当サイトでチャート分析に利用している「フィボナッチ分析」もトレード技術の範疇に入ります。
けどね、トレード技術と同じくらい、いやそれ以上に大切な事があります。それが、資金管理=リスク管理。
株だとそんなにバタバタ、デイトレっぽくトレードされる方は少ないと思います。だから、資金管理と言っても正直ピンとこない面もありますし、持ち続けるとアベノミクス相場等、神風が吹いて儲かることも実は10年スパンで見ると普通にあります(それがよいかどうかは別ですが、信じるものは救われているケースが多いんですよ、コレが)
一方、FXの場合は24時間トレード可能なこともあり、結構バタバタとトレードされる方が多いです。そんなFX、資金管理=リスク管理無しで、株と同じようにトレードすると、レバレッジがかかっている分、間違いなく資金を大幅に減らしてしまいます。じつはコレ、トレードの中級者以上でも一緒。為替相場は株式市場以上に急に何が起こるか分からない市場なので、中級者以上の方は間違いなく何らかの形でリスク管理を行っています。
そして管理人が実行しているリスク管理は、トレードで失敗する際の損失は資産の2%までに抑える、ということ。
なぜリスクは資産の2%?
このトレードにおけるリスクは2%という数字、トレード界隈では各方面で指摘されている数字です。色々な本やブログ等見ると、だいたい2%、多くても3〜4%、リスク5%となると多すぎ、と指摘されています。
管理人的には、ザックリ言って5連敗して資産10%毀損が負けの限度、と認識しています。タマにであればリスク2.5%まではいいかな、と思いますが、5連敗して精神的に参らないリスクって2%程度ではないかな、と思います。(厳密に計算すると、資産の2%×5連敗すると、資産は▲10%ではありませんが、ザックリと、ということで)
アバウトな説明ですが、5連敗しても自暴自棄にならないリスクは1トレード資産の2%までという説明、管理人は経験を元に自分で編み出しましたが、自分の経験がベースにあるので、とってもシックリきています。
ま、逆にあんた一体、過去何回5連敗したんだよ・・・、ということになるのですが。。。
5連敗する確率
ちなみに5連敗するケース、勝率何%で発生すると思います?若干、確率統計の知恵を拝借して、危険率=間違える可能性を1%(ほとんど間違わない)とした場合、勝率毎の最大連敗可能性は下記。
・勝率50%→7連敗
・勝率60%→6連敗
・勝率65%→5連敗
・勝率70%→4連敗
・勝率80%→3連敗
・勝率90%→2連敗
ちなみにエクセルで上記は簡単に計算できます。
「=CEILING(LOG(1%,(1-勝率),1)」
と入力すれば、危険率1%の際の勝率毎の最大連敗可能性を計算することができます。(勝率部分はそのまま%で入力)
そして計算結果を見てみると、勝率65%で最大連敗可能性が5回。
FXと言わず相場って、上がるか下げるかを当てるだけ、と考えれば確率50%で当たるハズです。それがうまくいかないから、皆苦労する訳で、いかに勝率を上げるかがトレードの肝を握っています。そんな中、勝率65%って中級者前後の腕前とは言えるかと。そんな中級者前後の腕前の勝率でも、確率的には5連敗の可能性があるって、驚きでは?
実際は期待値の世界も入って来るので、連敗確率だけでトレード技術の議論は本来できないのですが、ここでは話を先に進めるために期待値の話は横に置いておきます。
少なくとも、勝率50%でも可能性としては7連敗する可能性がある、というのは知識として知っておくと何かと役に立ちます。ね、ルーレットでナンピンして破産する理由、簡単に分かりませんか。勝率50%としても、7連敗が発生する可能性があるんですから。
トレードにおいて、その来るべき連敗に対する防御が、資金管理と言えます。当然、トレード技術を磨いて勝率を上げる努力はすべきですが、その努力の過程で資金不足になっては元も子もありませんから。
賭け事(バクチ)で難平をしてはいけない理由
ちなみに上記のリスト、賭け事(バクチ)にも応用が効きます。もともと確率という学問は、いかにして賭け事で勝つか?、という所からスタートしていますし。
簡単に分かるのは、バクチで難平(負けるたびに掛け金を2倍にする)をしてはいけない、ということ。半丁バクチで勝率50%でも、7連敗の可能性があります。試しに1,000円スタートで7回負けると、取り返すのにいくらかかるか?
・1回目1,000円
・2回目2,000円(累計3,000円)
・3回目4,000円(累計7,000円)
・4回目8,000円(累計15,000円)
・5回目16,000円(累計31,000円)
・6回目32,000円(累計63,000円)
・7回目64,000円(累計127,000円)
・8回目128,000円(累計255,000円)
勝率50%の半丁バクチでも、Max7連敗、難平すると取り返すのに最大255,500円かかる可能性があります。(8回目で勝って取り返した場合)
初回の1,000円取り返すのに、難平すると最大255,000円が必要って、資金効率的に悪すぎます。トレードにおける難平は地獄に向かう第一歩、と管理人は考えていますが、こんな所からも難平の危険性が分かろうかというものです。(難平の危険性については、機会があればまたいずれ)
多くのFX会社の場合、初心者にはリスクを取りすぎる傾向にある
多くのFX会社は、1トレードの最低ロットが10,000通貨単位となっています。FXでは”XXpips取った”という表現をしますが、1pips10,000通貨単位で100円の損益。ドル円で言えば、1銭動くと100円動きます。
何だタッタ100円、10pipsで1,000円。こんなもんだ、と思いがちで、多くの初心者FXトレーダーも10,000通貨単位からトレードを開始しているかと。別にいいんですよ、それで勝てていれば。けど、そうは簡単に勝たせてもらえないのがFXの世界。
え?資金を追加すればいいって?そりゃそうですが、期待値プラスの自信、せめて収支トントンの自信がなければ、同じことの繰り返しになる可能性大。せめて収支トントンにはできる自信ができてからでも、資金を追加しても遅くはないですよ。
気が付けば、とめどなく資金の追加投入に追い込まれたり、10,000通貨でのトレードできる資金がなくなってしまったり。最低投資単位が10,000通貨だと、特に初心者の場合、10,000通貨単位にこだわるとFXでドツボにハマるケースがあります。
リスク2%に抑えつつ討死にを避ける方法
リスクを2%に抑えつつ、連敗しても討死に=証拠金不足に陥らない方法、チャンとありますよ。
10,000通貨単位でズーっとトレードしているから、負け続けると最終的に証拠金不足になるんです。
1トレードに対する通貨単位を負ける都度、減らすことができれば永遠にリスク2%でトレードできます。
これって競馬の馬券の買い方で「追い下げ」という方法です。馬券も資金管理が大切、と馬券裁判で有名になった方の本を読んで、管理人は驚嘆しましたが、FXをはじめ投資の世界もほぼ一緒です。
どんなに負けが込んでも、1回の負けを総資産の2%までに抑えれば、そりゃトレード技術が伴わなければジリ貧にはなりますが、少なくとも討死にまでは至りません。(至る場合でも、相当な時間がかかります)
そんな訳で、FX初心者はまずは買い下がりのできるFX会社を利用して、リスク2%厳守でトレードを開始。そして期待値プラスのトレードができる状態にまずは持っていくことが大切。
初めの頃は5連敗して、1~2回勝って、その後また5連敗して・・・、ということが普通にあります。こーいう初心者の時に「買い下がり」を利用した資金管理が、討ち死にしないために威力を発揮します。
初心者がFXで終了しないためにはリスク管理が必要
リスクコントロールがしやすいFXサービス、SBI FXトレード
FX初心者がリスクを資産の2%に抑えつつ、トレードをスタートするに当たってオススメしたいのが、SBIFXトレード。
SBIFXトレードの何が良いかと言えばて、1通貨単位でトレードできる=1通貨単位でリスクのコントロールできるところ。トレードの初期は連敗がつきものですが、SBIFXトレードであれば負ける都度、トレードの枚数をリスク2%に抑えることができます。
よって連敗が重なったとしても、「追い下げ」で徐々に1度にやられる資金は抑えられるため、負け続けたとしても討ち死にまでの時間を稼ぐことができます。
まぁ連敗が何度何度も続くというのは、そもそもの手法に問題があるので、トレードを一回やめて手法をもう一回見直したほうが良いのですが、リスク2%の枚数を抑えつつトレードすれば、少なくとも10回負けても討死にする事はありません。
このリスク管理方法、管理人はFXトレードがそれなりに出来るようになってから気付いたのですが、もっと初期に気付いていれば、相当勉強代を抑えることができています。為替市場に高い勉強代払わないためにも、初心者であったりトレード初期の頃は、SBIFXトレードでリスク2%になるよう枚数をコントロールしながらトレードすることを、オススメします。
まとめ
FXトレードは、やりようによっては株よりリスクをコントロールしながらトレードが可能です。
株の場合、1単元株十万円単位の銘柄も普通にあるので、厳密に数字でのリスクコントロールが難しかったりします。株の場合は、塩漬けにして持ち続けていたら最終的には上がって儲かった、ということがあるので(そーいう方法が良いか悪いかは別として)、リスクコントロールなしでも利益が出るケースは、長いスパンで見れば結構あります。
一方のFXは、レバレッジがかかっている分、リスクコントロールをチャント行わないと、アッと言う間に資金不足、何てこともあり得ます。
FXトレード初期の頃は、儲けよう儲けようという気が急くのはよーく分かります。けど、初心者がそんなスグに儲けられる訳はありません。戦っている相手は、銀行やファンド勢と言った、プロの投資家。やはりトレードが上手くなるには、相応の時間が必要。
そんな環境下、トレードが上達するまでの期間は、たとえ資金を減らすことはあっても、討死にしないことが第一。10,000通貨単位のトレード事態は否定しませんが、まずは最初にSBI FXトレードでリスク2%に枚数を抑え、「追い下げ」をしながらトレードしてみませんか?
トレードが上達する期間は人それぞれですが、リスクを資産の2%に抑えたままでトレードを続けることができれば、仮に上達に時間がかかったとしても、何とか生き延びることができます。
FXトレード、最初の第一歩はSBIFXトレードの利用を、リスク管理という観点からオススメ致します。
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