LINEの戦略部門は四半期で▲100億円以上の赤字、しかし戦略部門の売上は横ばいが続く

LINEはLINE Payなどの戦略事業に巨額の投資をしており、戦略部門では四半期で▲100億円以上の赤字を計上しています。しかし一方で戦略部門の売上は約1年概ね横ばいで推移しており、レッドオーシャンでの激しい戦いが続いています。しかしそれでもLINEの株価は夏以降回復傾向にあります。

LINEが投資を続けるLine Payなどの戦略部門が事業として立ち上がるタイミングはいつになるのか、株価の行方とともに今後の進展が注目されます。

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LINEの2019年12月期Q3は▲340億円の最終赤字

LINE<3938>が発表した2019年12月期Q3決算は下記となりました。

売上収益1667億円
営業利益▲275億円
四半期純利益▲340億円

LINEはLINE Payなどの新規事業に積極的な投資を続けており、Q2に続き赤字が継続。広告事業などコア事業は黒字の反面、LINE PayやLINE証券などが属する戦略事業は大幅な赤字を計上しており、結果合計でも赤字となっている状態です。

またセグメント別の損益では戦略事業部門はQ3で▲139億円の赤字。Q1の▲150億円、Q2の▲235億円と来ており、若干赤字幅は縮小していますが、以前多額の投資を続けている姿が浮かびます。


LINEのIR資料より

戦略事業のFintech/AI/コマース部門の四半期売上は20~30億円で横ばい

戦略事業のうち、投資を積極化しているのはFintech/AI/コマース部門となりますが、同部門の四半期売上は20~30億円の間でほぼ横ばいの状態です。

Fintech/AI/コマース部門の赤字額は分かりませんが、戦略部門全体では四半期に▲100億円~▲150億円の赤字を計上しており、相当な金額をLINEは投じているなぁ、というのが率直な感想。ちなみにAbemaTV事業の立ち上げに必死のサイバーエージェント<4751>は、年間200億円をAbemaTV事業に投じており、比較するとLINEの投資金額の巨額(ザックリ計算して3~4倍)さが分かります。

しかしそれでも四半期のFintech/AI/コマース部門の売上は足元1年ほぼ横ばいであり、正直物足りない。当然、将来を見越しての投資ではあるけれど、LINE証券が8月から営業を開始しており、そろそろ少なくとも売上面での数字は欲しい所ではあります。

LINE証券が8月から営業を開始したものの収益化は当面先

LINE証券が2019年8月からサービスを開始しています。LINEとしては少なくともLINE証券の開業のための投資は終了しています。

しかし問題は、今後事業を拡大し軌道に乗せる部分。小額投資の証券会社として野村証券と提携し華々しくスタートしたLINE証券ですが、既に先行する小額投資証券会社の存在に加え、SBIネオモバイル証券がライバルとして参入しており、事業拡大は簡単ではありません。

LINEと野村証券のブランドでレッドオーシャン市場に飛び込んでいった状態であり、他の先行組もそんなに儲かっている話は聞かないので、LINE証券の収益化は当面先と予想されます。

個人的には小額投資するならTポイントを使って現金ゼロで投資が可能なSBIネオモバイル証券の利用がオススメです。管理人の小額投資の実践記録は下記をご覧ください。

関連記事:Tポイントを使ったSBIネオモバイル証券での株式投資実践記

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ポイントバブルはLINE他が採算度外視で投資をしているからこそ

LINEは現在LINE Pay事業の立ち上げに注力しています。LINE Payを利用するとポイントがもらえますが、その原資は当然LINEの懐からでており、LINEは巨額の赤字を出しながらLINE Pay事業の立ち上げに注力しています。

現在の日本はポイントバブルともいうべき状態にあります。PayPayを筆頭に様々な決済事業者が乱立しており、今後の普及と市場シェア向上を求めて投資合戦を続けています。

PayPayも年間▲300億円を超える赤字を計上していますが、現在話題となっているポイント事業者は、単体ではいずこも現状赤字です。よって現在のポイントバブルは、LINEなどの事業者の赤字によって支えられている部分が大です。

果たしていつまで続くのやら・・・、という感はPayPay、LINE、メルカリの赤字を見ていると思わざるを得ません。未上場でバックグラウンドのないOrigamiは体力的に厳しそうではあります。

まとめ、それでもLINEの株価はまずまず堅調

LINE証券にLINE Payと、LINEの戦略事業は現状ライバル企業も儲かっていない状況であり、当面赤字が続くと予想されます。将来的なシェアを取りに行っている訳で、どこかの会社が脱落するまでのチキンレースが続く可能性が大です。

ただしLINEは本業が黒字を計上しており、また体力もある企業であることから、株式市場はLINEの赤字には寛容であり、LINEの株価は足元ではまずまず堅調です。3,000円が固い底として存在しており、夏以降3,000円を底に上昇し現在は4,000円台に乗せています。


・LINEの株価チャート(日足)
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックス証券Tradestation
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マネックス証券TradeStaion

当面LINEの戦略事業は赤字の継続が予想されますが、ホントに事業として戦略事業が立ち上がることになるのか。四半期毎の戦略事業の売上収益の推移及び株価の行方に注目したいと思います。

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