マイナス金利の導入が地銀再編の号砲に、次の再編を予想

 日銀のマイナス金利の導入が地方銀行再編の号砲になりつつあります。先日、十八銀行のふくおかFG入りが発表されましたが、新たに千葉銀行と武蔵野銀行が業務提携を発表。にわかに動き始めた感のある地銀再編。まさかマイナス金利導入がその契機になるとは誰も予想していませんでした、金融庁もビックリかも。

 次の地銀再編のターゲットはどこか?やはりマイナス金利の影響が大きく、資産規模が小さい地銀がターゲットとなりそうです。「週間エコノミスト」2016/3/22号掲載の地銀のマイナス金利導入の影響を見て、次の再編先を予想してみました。

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「週間エコノミスト」によるマイナス金利導入による地方銀行の影響度

 「週間エコノミスト」2016/3/22号は、マイナス金利の特集でその中に、各銀行のマイナス金利の業務純益の影響度がリスト化されていました。既にネット銀行の影響については記事を書いています。

 今回は地方銀行版となります。
 ネット銀行はマイナス金利導入の影響度は銀行によりけりでしたが、地方銀行の場合は一概に大きな影響を受けています。中には地銀の異端児、スルガ銀行のようにマイナス金利導入の影響がプラスになってしまう銀行も無くは無いですが、そんな地銀はスルガ銀行のみ。地銀は軒並みマイナスの影響となります。

 そんな中でマイナス金利の影響が、(コア)業務純益に対して21%以上のマイナスの影響を与えると予想されている銀行をピックアップしてみました。

①筑邦銀行(福岡:預金量6,665億円)▲33%
②北九州銀行(福岡:預金量9,448億円)▲33%※
③但馬銀行(兵庫:預金量8,726億円)▲31%
④三重銀行(三重:預金量1兆7,079億円)▲30%
⑤山形銀行(山形:預金量2兆1,335億円)▲24%
⑥東邦銀行(福島:預金量5兆3,025億円)▲24%
⑦清水銀行(静岡:預金量1兆3,911億円)▲24%
⑧十六銀行(岐阜:預金量5兆4,394億円)▲23%
⑨北洋銀行(北海道:預金量7兆6,159億円)▲23%
⑩名古屋銀行(愛知:預金量3兆1,618億円)▲23%
⑪長崎銀行(長崎:預金量2,550億円)▲23%※
⑫百五銀行(三重:預金量4兆6,408億円)▲22%
⑬南都銀行(奈良:預金量4兆8,152億円)▲22%
⑭滋賀銀行(滋賀:預金量4兆3,723億円)▲21%
⑮大東銀行(福島:預金量7,749億円)▲21%

※データは「週間エコノミスト」2016/3/22号より
※北九州銀行は山口銀行グループ、長崎銀行は西日本シティ銀行グループ

マイナス金利導入の影響が最も大きいのでは?、と言われているゆうちょ銀行が影響度▲12%なので、地銀に対するマイナス金利の影響度がいかに大きいかがよく分かります。(ただしゆうちょ銀行は運用一本の銀行なので、そのままストレートに比較はできませんが)

影響度が大きくて資産規模の小さい先は?

 リストアップした上記から、マイナス金利の影響度が大きく+資産規模の小さい地銀は下記となります。

筑邦銀行(福岡:預金量6,665億円)▲33%
但馬銀行(兵庫:預金量8,726億円)▲31%
大東銀行(福島:預金量7,749億円)▲21%

 ちなみに影響度20%まで+預金量1兆円以下とすると、下記の地銀も入ってきます。

神奈川銀行(神奈川:預金量4,203億円)▲20%
東北銀行(岩手:預金量8,086億円)▲20%

 特に銀行は行き着く先は規模がものを言う世界でもあるので、規模が小さい銀行=預金量が少ない銀行が、まずマイナス金利の導入で厳しくなると予想されます。
 その意味では上記5行が今後の地銀再編のターゲットになるのではないか、とまずは予想されます。

どうする佐賀銀行と筑邦銀行

 先日発表された十八銀行のふくおかFG入り。その発表の際に、殆どの関係者が思ったのは、佐賀銀行はどうするのか?

 佐賀銀行は筑邦銀行と一緒になるのでは?、という噂もありますが、上記の数字を見ると確かに・・・、と思う部分ではありますし、筑邦銀行がどこかと一緒になるのであれば、共通のシステムを利用している佐賀銀行、というのは自然な流れ。

 佐賀銀行と筑邦銀行がどんな経営判断を下すのか、非常に興味深い所です。

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東海地区と東北地区の地銀が次の再編の台風の目

 地方銀行の再編、目先は九州の再編が注目されていますが、次は東海地区と東北地区が再編のターゲット、と言われています。それが上記リストからも垣間見えます。

 東海地区で言えば三重銀行(三重)、十六銀行(岐阜)、百五銀行(三重)、名古屋銀行(愛知)と言った預金量1兆円オーバーの銀行が入ってますし、東北地区も大東銀行(福島)、山形銀行(山形)、東邦銀行(福島)、東北銀行(岩手)がラインクイン。

 地銀再編の波が次にやってくるのは東海地区となるのか、それとも東北地区となるのか?預金量の少ない地銀が存在している、東北地区が先のような感がしますが、さてどうなりますか。

16.3.29スタート-min
遂にスタートした地方銀行の再編

まとめ

 就職先としては都市銀行より安定していた地方銀行(特に第一地銀)。そんな地銀もオーバーバンキング(銀行が多すぎる)は以前より言われており、再編の必要性も叫ばれていましたが、マイナス金利導入という日銀のダメ押しで再編がスタートを開始しています。

 果たして次はどこの地銀が提携や経営統合を発表するのか?当面、目が離せない状況が続きそうです。

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