ジャパンディスプレイ(JDI)は一度も設備投資資金が回収できずに中台連合傘下へ

ジャパンディスプレイ(JDI:6740)が中国及び台湾の奇偉業から約400億円、また旧産業革新機構(INCJ)と合わせて約1000億円規模の増資を計画中と報じられています。

JDIのこれまでの数字の推移を見ると、同社は設備投資の金額をIPO後に1度も回収できていない姿が現れます。また中台連合が出資する約800億円の資金では再建には足りない可能性も。

シャープは鴻海傘下に入り一件落着となりましたが、JDIはそうはならない可能性があります。今後のJDIの行方が注目されます。

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ジャパンディスプレイが中台連合からの資金調達を計画

資金的に追い詰められているジャパンディスプレイ(JDI:6740)がどうやら中国と台湾の企業連合から資金調達を行うべく動いているようです。

JDI、1100億円資本増強へ交渉 正念場迎える(日本経済新聞)

もう完全に自力での再建を諦めた状態のJDIですが、半官半民の企業であり役所としては潰すという選択肢はない様子。経営権を中台連合に渡して会社の維持を図るようです。

そして増資に合わせてINCJ(旧産業革新機構)はDES(デッド・エクイティ・スワップ)に応じる方向で検討中。

いま振り返ればシャープはやはり鴻海に買収されて成功だったといえます。もしJDIが買収していたりすると、もっと面倒になっていた可能性は高く、民間の経営の役所が口を挟むもんじゃない、という典型例かと。

けどJDIも来るところまで来たなぁ、という感があります。

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IPO後一度も設備投資額を回収できていないJD

やはり各メーカーのお荷物事業を役所の掛け声の下で集めても、マイナスはマイナスにしかならないのか・・・、という結論になりつつあるJDIですが、一番の問題はこれまでの設備投資の金額を一度も回収できていない部分。下記が上場直前からこれまでのJDIの決算の推移となります。

JDIは営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを除くと、2014年3月のIPO後は、毎期マイナスが継続していました。JDIのような設備産業は継続的な設備投資が求められますが、それでもどこかのタイミングで営業C/F>投資C/Fにならないと会社が立ちいかなくなってしまいますが、JDIがまさにそのお手本を示しています。

勘定合って銭足らず、とは昔の財務会計の本には必ず書いてあった言葉ですが、JDIも営業利益は2018年3月期以外黒字で推移しており、P/Lだけ見ても会社の実体はどうにもならない状態。

しかしP/Lはさておき、キャッシュフローの推移を見るとこれまでの投資分が今後簡単に回収できるとも思えず、仮に中台連合から新たな資金調達がなされても再建できるかどうか、結構微妙ではないかと。

600~800億円のニューマネーでは足りない可能性が

JDIの再建に向け、中台連合からJDIは600~800億円の資金調達を行うようです。600~800億円という金額をキャッシュフローから見ると、営業C/F-投資C/Fの計算式ベースだと約2年分の資金にしかなりません。

ここから先の設備投資は中台連合との協業効果により軽くなります、という話になるとは思いますが、これまでのキャッシュフローの推移を見ると、600~800億円で足りるのか?、という不安は拭えません。

企業の再建って、充分余裕のある資金を用意してから取り掛かるのが要諦ですが、中台連合がどんな再建プランを持っているか分かりませんが、数字だけ見ると再建は結構危ない橋を渡ることになるのでは?

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再建に向け正念場を迎えるJDI

600~800億円の資金でJDIが再建できるかどうか、心もとない面はありますが。しかし何かしないとそのまま倒れてしまう可能性のあるJDIは、取れる資金を取って再建に向かうしかありません。

なかなかシンドイ道をこれからも進むことになりそうなJDIですが、最終的にはどんな形での着地となるのでしょうか。もうここまで来ると、独立系の会社としてヌンウンというシナリオはありません。

シャープは鴻海が買収して、それで一件落着となりましたが、どうもJDIの場合は今回仮に中台連合の資金が入っても一件落着といかない可能性があります。

今後JDIがどのような道を進んでいくのか、興味深く見守ろうと思います。

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