さくらREITはプロキシーファイト(委任状争奪戦)へ、ホワイトナイトとして三井物産系の投資法人みらいが登場

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スターアジアREITがさくらREITに対して仕掛けている敵対的買収。何もしないと個人投資家の欠席多数で、スターアジアが勝利する可能性が高い状況にありましたが、さくら側のホワイトナイトとしてみらいREITが登場しました。

さくらREITの総会は8月30日に開催予定。決戦まで1か月半以上ありますが、最終的にさくらREITの行方がどのようになるのか、注目されます。

さくらREITへの敵対的買収、総会の開催が8月30日に決定

日本のREIT市場なのに、なぜか外資系REITが戦争状態に突入しているさくらREIT(さくら総合リート投資法人:3473)とスターアジアREIT(スターアジア不動産投資法人:3468)。スターアジア側がさくらに対して敵対的買収を仕掛けたところから全てがスタートしています。

最初の段階については、以前の記事が詳しいので下記をご覧ください。

関連記事:スターアジアのさくらに対するREIT初の敵対的買収が成功する可能性がある、みなし賛成により欠席裁判が有利に働く

その後、財務局が総会の開催を認める判断を下しており、さくらREITの総会は8月30日に開催されることが決定しています。

REITは株式と違い総会において、欠席投資主の議決権は賛成に入れられるため、個人投資主の多い上場REITのさくらREITでは、スターアジア側の買収提案が可決される可能性が高く、関係者の間では非常に注目を浴びています(相当マニアックですが・・・)。

ホワイトナイトとして三井物産系の投資法人みらいが登場

敵対的買収の場合、欠かすことのできない存在がホワイトナイトです。今回もホワイトナイトの登場が予想されていましたが、さくらREIT側のホワイトナイトとして三井物産系の投資法人みらい<3476>が登場しました。

さくらREITのIR(スポンサーによる投資主総会招集通知への議案要領記載請求に関するお知らせ)

簡単に比較すると3つのREITの規模間は下記の状態です。

・さくら(資産規模約600億円、時価総額310億円、利回り5.0%)
・みらい(資産規模約1500億円、時価総額860億円、利回り5.7%)
・スターアジア(資産規模約1100億円、時価総額640億円、利回り5.2%)

さくらREITのホワイトナイトとして登場したみらいREITは資産規模、時価総額の両面からスターアジアREITを若干上回る存在です。

REITは不動産が購入できてナンボの世界なので、最終的に規模が力の源泉となります。ここまで来るとさくらREITはみらいorスターアジアと合併せざるを得ない状況ですが、客観的に見てスターアジアに比べ資産規模の大きいみらいとの合併が、よりさくらREITの将来に対しプラスとなる可能性が高いです。

さくらもうまい相手を連れてきたなー、と思います。客観的に見て合併の相手としてはみらいが優位な状況にあり、スターアジア側が今後新たな提案を行うのか注目されます。

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外野から見ると面白い展開

日本の企業同士が敵対的買収、となると大騒ぎとなりますが、さくらREITの件はREIT且つ海外系REITのお話なので、マニアックな話題に留まっています。

ただし敵対的買収が成功しそうな状況下でホワイトナイトが登場という、日本では殆どお目にかかれない光景が日本市場において現在進行形で進んでいます。外野から見ていて、非常に面白い状況にあります。

REIT市場も中堅REITは新規の資金調達もできず、目先の運用には問題ないものの将来展望が描けない銘柄が散見されます。そんな銘柄は株でいえばPBR1倍を割れてしまっている訳ですが、さくらREITの一件が発端となりREIT市場の再編が進むようになるなら、価格が低迷している中堅REITは再編期待で上昇する可能性が生じます。

さくらREITの総会は8月30日の予定です。まだ色々な動きが出てくると予想されますが、スターアジアREITが仕掛けたさくらREITに対する敵対的買収、最終的にどのような結果となるのかしばらく注目したいと思います。

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