テスラの非上場化の実現が難しい簡単な理由

テスラが非上場化する?そんな案件受けるファンドや銀行いるの?、というのが第一印象。のイーロン・マスクCEOがテスラの非上場化を検討しているとコメント。テスラに対する注目が一気に集まるきっかけとなりました。

しかしまだ利益が出ておらず、今後売上を作る必要のあるテスラの非上場化は簡単ではありません。

果たしてテスラの非上場化に資金を出すファンドや銀行が出現し、本当にテスラの非上場化は実現するのか?今後の行方が注目されます。

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テスラのマスクCEOが非上場化を検討とコメント

電気自動車メーカー・テスラのイーロン・マスクCEOが、テスラの非上場化を検討している、とコメント。

夏枯れモードで話題の無い株式市場でチョットした騒ぎとなりました。テスラのマスクCEOと言えば、先日の決算発表でしおらしくしており“らしくない”という記事を書いたばかりです。

関連記事:テスラの四半期赤字が約800億円と最高額に、だけど大人しくなったイーロン・マスクは面白くない

しかし今回は“こうでなくては”的な発言が飛び出てきました。ただね、非上場化とは言うけれどそうは簡単に問屋が卸すとは思えません。

非上場化はキャッシュフローの安定が絶対条件

株式の非上場化は株価が低迷している企業で発表されるケースが多いです。テスラもマスクCEOが現行の株価水準には満足していないようで、株価の観点から非上場化したい、という希望は分からないではありません。

ただし上場会社の非上場化には、条件的な事があります。それはキャッシュフローが安定していること!

非上場化自体はファンドや銀行がお金を出してしまえば、実行するのはそれ程難しくはありません。問題はその後で、当然ファンドや銀行は利益を出してナンボの世界。ファンドの場合を考えれば、非上場化してリストラ等して非上場化前より利益が出るようになった後で、他社にM&Aする・再度上場する、という形で資金の回収を行います。

また銀行であればリスクのある非上場化の資金を融資しているので、高めの金利を受け取ります。

ファンドや銀行から見れば、非上場化の対象となる企業は利益が出ている・リストラ等で利益が出るのが確実な会社でないと、非上場化はリスクが高すぎる案件となります。

翻ってテスラの状況を見ると、四半期で赤字がドンドン膨らんでいる状態。テスラが必要としているのは非上場化の資金ではなく、事業に投資するための資金です。取引先に、過去支払った代金返して・・・、と言っている会社が非上場化に大金使うと聞いたら、先にお金を使う所があるだろ、と思ってしまうでしょう。

安定して利益が出る、とファンド側が思って非上場化のための投資をしても、結局うまくいかずに倒産に終わるケースもあります。よってキャッシュフローが赤字で、まだ投資が必要で利益が出るようになるのはまだ先、という状態のテスラに対し資金を提供するファンド及び銀行が出てくるとは正直思えません。

非上場化はファンドと銀行がセットで資金を提供する場合が多いのですが、仮にファンド側が見つかったとしても(中東系のファンドが出資すると言っているようですが)、融資する銀行が付いてくるとは思えません。キャッシュフローが大赤字のテスラに銀行は簡単に融資できません、それと同じです。

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日本で外食企業の非上場化が多いのはキャッシュフローが安定しているから

ここ10年くらいで日本でも非上場化が根付いた感があります。アベノミクス相場以降、株式市場は堅調に推移している期間が長いので、そんなに非上場化の話は聞かなくなりましたが。

そして日本の非上場化は外食企業が多い印象があります。スシロー、スカイラーク。外食は日銭が回るので倒産リスクが低いのと、ビジネスモデルが確立すればあとはオペレーションをうまく回せば安定的に利益が出やすい傾向にあります。仮に赤字企業であっても、不採算店締めてオペレーション周りをシッカリすれば黒字企業の出来上がり、そんなことが実現可能です。

オペレーションの適正化、コストの削減等、現状の売上をベースに何をすれば利益が出るか、という観点で外食店の場合議論が出来て、やるべき事が決まれば成果が出やすいと言えます。

一方でテスラの場合は、そもそも売上を作る、という所から始める必要があり、それはファンドであっても一朝一夕にできる部分ではありません。ファンドに売上作る機能は基本的に無いので、テスラの場合その観点からも、非上場化は難しいのではないか、と思います。

ちなみにテスラ株は低迷というより上昇しているので、資金の出し手となるファンドにとっては株価下落リスクが相当大きい案件ともなります。


・テスラの株価(月足)
※チャート画像はTradingView

まとめ

議論を巻き起こすことの多いテスラのマスクCEOの発言ですが、今回の非上場化についても、議論を巻き起こすことになりました。

ただし金融的な視点でみると、非上場化は難しいんでないかい、と正直思います。ソフトバンクのファンドが興味持つかも、と報じられていますが、通常の第三者割当増資引き受けならまだしも、非上場化の資金を赤字メーカーのテスラにソフトバンクのファンドが出すメリットが見えません。

テスラの非上場化、果たして単なる打ち上げ花火で終わるのか、今後実現に向けて本当に動きがあるのか、今後注目しようと思います。


M&A関連のライティング承っています。Zuu Online他に寄稿中。
Webライター始めました

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