東芝の不適切会計問題、歴代3社長のクビで幕引きへ

株式会社DMM.com証券(外為ジャパン) スポンサードリンク

 東芝の不適切会計問題、第三者委員会の報告が出ました。着地としては、歴代3社長の首を取って法人としての東芝を守るという着地へ。これでほぼ幕引きへではないかと。

 気が付けば大騒動になっていた、東芝の不適切会計問題。注目の第三者委員会の報告書が提出されました。

 さすがに報告書の全文は見ていませんが、日経新聞に概要が掲載されていましたし、新聞やテレビ等、各方面で内容は報じられています。それらを見た感想など。

東芝の歴代3社長の首をとって幕引き、法人としての東芝は無罪放免

 報告書の概要や報じられている内容を見ると、東芝の歴代3社長の首を差し出す代わりに、法人としての東芝はほぼ無罪放免、という印象。

 不適切会計の指示はしていない、と歴代3社長は仰っていますが、首を差し出す代わりに法人としての東芝は助けてください、ということかと。
 戦国時代に、城主は切腹する代わりに籠城した兵は許してください、というのに似てますね。

 東芝は上場廃止にもなることはなく、と言って不適切会計が無くとも黒字で潰れる心配はないため、実質的には無罪放免でしょう。

関連記事:東芝の不適切会計、上場廃止の可能性は低いと思う理由

東芝に変になって貰っては困る方々がたくさん

 東芝の不適切会計問題、本丸は貸借対照表(B/S)に多大な影響を与えている原発事業と考えていますが、報告書はそこには一切触れず。3社長+社風が責任の所在、としています。

関連記事:東芝の不適切会計問題、貸借対照表(B/S)を見ると理由が分かる?

 日本を代表する大企業である東芝、潰れてもらったり変になって貰っては困る関係先多数存在しています。代表例を挙げると・・・、

・銀行→2014年3月期で4兆円以上の負債
・政府→アベノミクスに冷水を浴びせる訳にはいかない
・経済産業省→東芝は原発の世界展開のパートナー
・マスコミ→大口広告主(ex.TBSの日曜ドラマとか、フジテレビのサザエさん等)
・従業員及びその家族→お父さんやお母さんを路頭に迷わす訳にはいきません

 主力事業がギリギリの状態のシャープだって簡単に変なことにはしていない訳で、更に全体で見れば黒字の東芝、変に追い込むことはしませんね。

 ただし、問題がここまで大きくなってしまったからには何らかの形でケジメが必要ということで、歴代3社長の首を取った=個人の問題で決着をつけた、ということではないかと。
 金融庁への垂れ込みで始まった東芝の不適切会計問題、藪を突いたら蛇が出て来た格好にはなっていますが。

大企業で役員に逆らえないって当たり前だよなぁ

 報告書の概要見ていると、役員に逆らえないって社風、とありましたが、これって当たり前だよなぁ。

 東芝クラスになると役員はもう雲の上の存在。一般の平社員、簡単には逆らえません。だから「半沢直樹」がブームになったりする訳ですが。
 ついでに言えば、そりゃ無理でっせ、と役員に対して勇気を持って反論した強者は、もう社内には残っていないのではないかと。

スポンサードリンク

マスコミになぜ粉飾決算ではなく不適切会計と言っているか質問してみたい

 東芝の記者会見、マスコミの方々が東芝側に色々と質問していましたが、逆にマスコミの方々に、なぜ粉飾決算ではなく不適切会計と表現しているのか?、と質問してみたいものです。

 多少なりとも会計の知識があれば、今回の東芝問題、粉飾決算なのですが・・・。まぁそこには、東芝に変になってもらっては困る、多くの大人の事情が絡んでいそうですが。

 今回の東芝の問題、一般的には不適切会計問題、と報じられているので当サイトも、不適切会計問題としています。

けど経営陣刷新しても重石は変わらない

 社内の役員を総とっかえで新生東芝を目指すそうで、ガバナンスをしっかり効かせた体制を目指す、というのが今後の東芝の経営方針。

 ただね、原発事業及び繰延税金資産という貸借対照表(B/S)上の重石はそのままです。

 さすがに同じことの繰り返しになる、とまでは言いませんが、低空飛行の経営が続くのではないかと。だってドラスティックにするには、重石を外すしかない訳ですし。10年以上かけて少しずつB/Sの重石を外す、ということになるのでしょうか。

 あと個人的には社外役員の役割には非常に懐疑的なため、社外役員の役割強化した所で、確かにブレーキは効きやすくなるかもですが、だからと言って物事が急に前向きに進むとは思えません。外部という逃げられる立場にある人間が死ぬ気で企業に関与するとは思えない、というのが大前提。(このテーマ、結構深いんだよなぁ)

 アクセルを踏み過ぎて今回の事態になったと考えれば、ブレーキは大切。けどブレーキバッカリでは車は進みませんし、アクセルをふかさざるを得なかった原因を何とかしなければ、神風が吹くのを待つかor時間をかけて処理するしかない訳です。幸い全体で見れば黒字の東芝は、時間をかけて処理する、というプランの実行ができるだけ余裕があるのがまだ救いですが。(けど半導体部門までこけると、危ういような)
 

まとめ

 第三者委員会の報告書、そして歴代3社長の辞任でもって、東芝の不適切会計問題はほぼ幕引き、ということになりそうです。

 上場廃止はマズないでしょうし、法人としての東芝に金融庁や東京証券取引所に課徴金等があるようですが、金額的には東芝の経営に影響を与えるほどではありません。

 色々と書いてきた、当サイトの「東芝の不適切会計問題シリーズ」恐らく今回をもって最後になりそうです。
 このシリーズ、随分多くの方に読んでいただいたようです。有難うございます。

 「5月に書いた東芝の株価予想記事」、機会を見て更新しますが、今後は東芝の株価の行方が気になります。

 東芝の不適切会計問題はほぼ着地となりますが、今後も東芝の株価は追いかけて行こうと思います。

「東芝の不適切会計問題」まとめページ作りました!
「東芝の不適切会計問題の記事まとめ」

FivoCat
「株価プレス」のFacebookアカウントをフォローすると、更新情報をタイムラインにお届けします!
スポンサードリンク
スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です