マネックス証券のトレードステーション発表会に行ってきました

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 マネックス証券が満を持して発表したトレードステーション(TradeStaion)。以前、当サイトでもトレードステーションの記事を書いていますが、そんな記事のご縁もあり、マネックス証券が行ったトレードステーションの発表会に参加することができました。

関連記事:トレードステーションが日本にやって来る!

 7月から本格展開が始まるトレードステーション、非常に面白いツールです。今後のトレードのお供にいかがでしょうか?

六本木ヒルズで発表会は開催

 トレードステーションのプレス向け発表会、六本木ヒルズで行われました。管理人、六本木ヒルズはかつて何度も行きましたが、考えてみれば数年ぶりの訪問。

 49階のセミナールームで、発表会は開催されたのであります。ちなみに“プレス”として参加。「株価プレス」です、と言ったらスグに通してもらえました。ブログの名前、分かりやすくしておいて良かった、とホント思いました、笑。

16.6.30六本木ヒルズ-min
トレードステーションの発表会で久しぶりに訪れた六本木ヒルズ

トレードステーションの発表会の内容

 マネックス証券主催のトレードステーションの発表会、下記の内容で開催されました。

1.挨拶
2.トレードステーションの説明
3.外部の方から見たトレードステーションの使い勝手等
4.質疑応答
5.デモを見た後で解散

 夜19時スタートの発表会で、軽食としてサンドイッチ付き。途中、サンドイッチをつまみながらどうぞ、ということで管理人もサンドイッチをぱくつきながら、発表会を聞いていました。(写真撮るの忘れましたが、サンドイッチが本格的で美味かった!)

16.6.30トレステ発表会1-min
発表会のスタート前の図

トレードステーションを展開するマネックス証券の狙い

 トレードステーション自体、既に約30年の歴史のあるトレードツールです。そのトレードステーションを開発したトレードステーション社を、マネックス証券が買収したのが2011年。買収から5年を経て、日本市場にトレードステーションを投入、となります。(日本導入に至るまで5年かかっているということは、その間に相当な困難があったと思われます)

 マネックス証券の狙いは、当然ネット証券界での自社のシェアアップ。近年、ネット証券界もほぼプレイヤーが固まり、シェアもほぼ固まっています。発表会でマネックス証券の方自体が認めていましたが、同社のシェアは漸次減少傾向にあります。

 マネックス証券としては、トレードステーションを導入することで、シェアアップを図る、というのが最大の目的。またトレードステーションを利用すれば、システムトレードも可能になるため、シェアアップに加え、ユーザーの売買回数のアップも図る、ということも目的としています。

 既にアメリカ株の売買では、マネックス証券はトレードステーションを導入しており、その結果、同社の米国株のシェアを大幅に引き上げることに成功した、という実績があるようです。

 実はトレードステーションは、FX界隈で有名なMT4より高度なツールなんです。よって、正直初心者にはとっつきにくい部分もありますが、その辺りはトレードステーションのサービス開始にあたり、サポートにも注力する、とのこと。 MT4でサポートに注力する、という話は聞いたことないですし、トレードのツール類のサポートに注力するという話自体、殆ど聞いたことがないので、マネックス証券がトレードステーションに掛ける意気込みが、分かろうかというものです。

16.6.30トレステ発表会2-min
マネックス証券の方がトレードステーションの狙い等を説明

トレードステーションの特徴

 今回の発表会で聞いた、トレードステーションの特徴を下記にピックアップしてみました。

・利用料は無料
→以前、日本で使おうとしたらソフト代だけで20万円くらいしました、ホントです
・銘柄の絞り込み機能が充実
・注文スピードが速い
→デイトレには決定的に重要
・アルゴ注文も対応
・板情報が充実
・バックテスト機能付き
・スイングトレードにも対応(5代先までの連続注文機能あり)

 非常に多機能なトレードステーションですが、今回の発表会は主に上記の特徴をマネックス証券はアピールしていました。
 個人的には板情報、非常に重宝しそうな感じがします。

※トレードステーションの画面はこんな感じ(音声はついていません)

取引手数料について

 トレードステーションの利用は無料ですが、株の売買の手数料体系が、マネックス証券と全く異なっています。

 取引手数料は、約定金額が1,000万円ごとに3,500円(税抜)、というのがベースとなって、大枠では下記のように決められています。

前月の取引日数-約定金額1,000万円ごとの取引手数料(税抜)
・14日以下-3,500円
・15日以上-3,250円
・全営業日-3,000円

※取引手数料詳細はトレードステーションのサイトをご覧ください

 デイトレーダーとしては馴染みのある手数料体系ですが、普通の個人投資家には若干ハードルが高いかな、とも思える手数料体系となっています。

 ただね、これって売買手数料と考えると、チト高いな・・・、と感じます。しかしながら、これまでトレードステーションを日本で利用しようとすれば20万円近くかかったことや、海外で同様のツールを使おうとすれば情報料だけで月額数千円から一万円単位で費用が掛かってくることを思うと、ツールの使用料と考えれば、妥当な金額設定と管理人は考えます。

 海外のトレードのツール類、ツールは当然のことながら、基本的にデータ取るのだけでも有料です。無料のツールに慣れている日本の投資家には、え???、というのが第一印象となるのは間違いないので、受け入れられるのに時間が掛かるかもですが、この辺りは、マネックス証券も価格設定には、相当頭を悩ましたんだろうなぁ、と思います。

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管理人的感想

 MT4はもちろん、Ninja Traderというツールまで利用している管理人、トレードステーションは高嶺の花でしたが、今回の発表を聞いて+デモを見せてもらって、こりゃスゴイと、特に思った点を下記に3つあげてみます。

①簡単にバックテストできる

 システムトレーダーにとってバックテストは必須ですが、裁量トレーダーもバックテスト機能は十分使えます。特に初心者を卒業して、テクニカル分析にはまる、中級者に入りつつある段階で。

 MACDやストキャスティクス等、テクニカル指標を使うと無敵のトレーダーになれるんじゃないか、と思うんですよ。ところがそうは問屋は卸しません。
 で、苦労してあーでもない、こーでもない、とすることになるのですが、バックテスト機能を使えば、テクニカルベースで考えた売買ルール、通用するかどうか 、アッと言う間に分かります。まぁ大体ダメなんですけどね。

 裁量でトレードするからバックテストの結果は関係ない、と思う部分もあります。ただね、バックテストで負けまくった売買ルールは、いくら裁量を入れてもそのままでは通用しない・・・、ということが数字及び感覚で分かるようになります。

 これが裁量トレーダー視点で見た、バックテスト機能の最大のメリット。微妙なトレードロジックであれば、裁量で改善の余地はあるでしょうが、駄目なロジックは何をどうしても時間とお金の無駄。トレード手法の探求、無駄な時間を随分と減らすことができます。

②フィボナッチのラインが普通に引ける

 MT4使っていると当たり前過ぎるのですが、トレードステーションはフィボナッチのラインが普通に引けます。以前にも記事にしていますが、日本のネット証券のツール、フィボナッチのラインがチャント普通に引けるツール、殆どありません。

 一方のトレードステーションですが、当たり前のようにフィボナッチのラインを自由に引くことができます。フィボナッチを使って相場分析する管理人としては、日本の証券会社ツールでようやくフィボナッチの分析ができるようになったか・・・、と結構感動モノでした。


③為替チャートも表示可能

 今回発表されたトレードステーション、日本株用の取引ツールです。よって日経先物やFXの取引は対象外。

 しかしながら、為替も通常の株と同様に、チャートの表示が可能。管理人が 驚いたのは、為替のチャートがトレードステーションで表示できる部分。結構マイナーな通過ペアまで用意してあります。それに何より、バックテスト機能やtick足の表示も可能。これって管理人はじめ、FXのトレードしている人間にとって、非常に革新的な機能だったりします。

 まさかトレードステーションでFXのチャート分析ができるとは、思ってもいませんでした。

トレードステーションの欠点

 良い点ばかり書いてきましたが、当然欠点も存在しています。

①初心者には敷居が高いツール
 管理人もまだ使用の前段階ですが、トレードステーション、初心者には非常に敷居が高い存在です。MT4やNinja Traderを使っているマニアックな管理人でも、トレードステーションは敷居が高いな、と感じる存在ですから、普通の株の個人投資家にとっては相当敷居が高い、と感じるでしょう。

 MT4は玩具みたいな所がありますが、MT4と比べるとトレードステーションはホント、セミプロ用のツール。使いこなすのに、相応の努力が必要です。

 この辺りは、しっかりサポートします、との説明がありましたが、当然自助努力が大前提。自分自身であーでもない・こーでもない、とある程度の試行錯誤は必要と考えます。

 けど、使いこなすことができれば、確実に投資家として次のステップを踏み出すことができそうです。

②マネックス証券の口座を閉鎖する必要あり
 トレードステーションの口座を開設すると、既にマネックス証券で口座を持っている方は、既存のマネックス証券の口座を閉鎖する必要があります。
 多少なりともIPO銘柄に絡んでくるマネックス証券。IPO投資を本腰でされている方には、非常に悩ましい決断が迫られることになります。

 どの証券会社でも同じ証券会社で口座は2つ持てないのですが、マネックス証券が提供するトレードステーションもその例には違わない、ということです。

まとめ

 FXの世界から見ると、日本のネット証券のツールはまだまだだなぁ、と思うことが多々あります。

 今回、マネックス証券が発表したトレードステーションは、トレードの本場アメリカではセミプロ御用達のツールになっている程なので、トレードステーションを導入すれば、日本でも世界最先端のトレード及び相場分析環境を手にすることができます。
 その意味では、マネックス証券がトレードステーションを導入することで、これまで1歩も2歩も遅れていた日本の株のトレード環境は、一気に改善され世界水準に近付くことになります。

 正直、若干敷居の高いツールではありますが、日本市場投入にあたりマネックス証券として初心者でも使いやすいよう工夫もされており、またサポートにも注力しているので、真面目にトレードに取り組みたい、というのであれば専業の方はもちろん、兼業の方でも十分利用に値するツールと考えます。

 トレードステーションの導入が、アベノミクス相場以降、悩める投資家の希望の光となることを期待しつつ、管理人もトレードステーションを今後色々と触っていく予定。

 早速口座開設をしたので、今後順次”こんな使い方がありますよ”的な記事も書いていこうと思います。

 トレードステーション、まずはどんなツールか一度ご覧になってみてください。
マネックス証券Tradestationの詳細を見てみる

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