オプトがベンチャーキャピタルファンドを設立、波乱の船出に

 世界の金融市場が大混乱している中ですが、オプトがベンチャーキャピタルファンドの設立を発表。
 足元の金融市場から見れば、波乱の船出となるオプトのベンチャーファンド、波乱の船では吉と出るか凶と出るか?

 金融市場が低迷している時に設立のファンドは好パフォーマンスを上げることが多いのですが、波乱ではあっても低迷とまでは言えない市場環境、オプトとしての腕の見せ所です。

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オプトがベンチャーキャピタルファンドの設立

 インターネットの広告代理店で東証1部上場のオプト(オプトHD:2389)。オプトはベンチャー投資を行っている事業会社としても知られています。そんなオプトがベンチャーキャピタルファンドの設立を発表。

インターネット広告大手オプトホールディングはベンチャー投資ファンドを設立した。三井住友銀行など機関投資家からの出資を合わせ約40億円を集め、近く運用を始める。~40億円のうち三井住友銀行、松井証券、西武信用金庫、中小企業基盤整備機構が30億円を、残りをオプトホールディングが出資した。今後、他の機関投資家にも呼びかけ、年内に運用額を60億円に増やす計画だ。(2015/8/25日本経済新聞)

 資金調達額40億円のベンチャーキャピタルファンド設立となります。
今後追加募集を行って規模を60億円まで拡大の計画。

 足元の金融市場はゴタゴタしていますが、予定通りにファンド設立を行う、ということでしょう。

 40億の内訳を勝手に想像すると、中小企業基盤整備機構が半額の20億円、オプトが10億円、残りの10億円を三井住友銀行、松井証券、西武信用金庫で分け合って出資、と言ったところでしょうか。ちなみに三井住友銀行はオプトのメインバンク。
 
15.8.25乾杯-min
ファンド設立オメデトウゴザイマス!

金融環境が悪化している時のファンドはパフォーマンスが上がりやすい

 実は金融環境が悪化している時のファンドは、パフォーマンスが上がりやすい傾向にあります。ベンチャーファンドもそうですし、株式ファンドも同じ。

 皆が買えない時に買える人が最終的に儲けられる、ということなんです。

 少なくともベンチャーファンドであれば、金融環境悪化となれば、割安で株を買うことができます。となれば成功した時のリターンが大きくなるのは当たり前。更に言えば、景気はいい時と悪い時があるので、景気が悪い=全体の株価が低迷の時に株を仕込んで、景気がいい=全体の株価が上昇している時にIPOで株を売却できれば、売却益を極限化できます。

 足元の金融環境は正直ゴタゴタしていており、悪化とは言える状態。しかしながら、まだ低迷と言える状態ではありません。
 今後、金融市場がこのまま低迷することになれば、このタイミングで設立のベンチャーファンド、絶好の機会でのファンド設立となります。

 ただし、大前提としてベンチャーキャピタルファンドでパフォーマンス出すの相当難度が高いです。今回のファンド、管理報酬どの程度取るか分かりませんが、管理報酬を取りながら、パフォーマンスを出すのって、計算するとなかなか大変。自身初となる単独のベンチャーファンド設立のオプト、腕の見せ所となります。

 ベンチャーファンドの運営の難しさは、以前の下記の記事をご参考下さい。

関連記事:ベンチャーファンドは儲からない?非常に難しい方程式

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若干背伸びしている感のあるオプト

 今回ファンドを設立するオプト、インターネット業界では名前の知れた存在です。株価は下記のような推移。

オプトHDの2年分の株価推移

 業績はこんな感じ。
2015/12期予想 売上高70,000百万円-経常利益900百万円
2014/12期 売上高66,984百万円-経常利益4,067百万円
2013/12期 売上高67,624百万円-経常利益1,105百万円

 2014/12期は投資先の株式上場+株式売却が発生し、経常利益が一気に拡大しています。まさにベンチャー投資の醍醐味を表している決算数字となっています。

 一つ懸念点があるとすれば、オプトの2014/12期の貸借対照表(B/S)見ると、資産約400億円のうち、負債が217億円。その内の借入金81億円、買掛金等84億円。現預金を約100億円持っている会社ではありますが、現預金で負債を全部返せるもんねー、という会社ではありません。

 財務状態は健全な状態ではありますが、とは言え今回のファンドに10億円の手金を出資するオプト。若干背伸びしている感がしなくもないです。その意味では、オプトも今回のファンド設立、結構腹を括っていると考えられます。

オプトの試みの成否や如何に?

 目先の金融市場はゴタゴタしているとはいえ、未上場企業の株価は恐らくまだ高止まりしていると考えられます。

 このまま金融環境が逆回転を始めると、今回のオプトのファンドにとっては絶好の仕込み時にファンド設立、というタイミングになります。当然、ベンチャーファンドなので、パフォーマンスはファンド設立時の環境だけでなく、ファンド運営会社=オプトの腕前にもかかっています。

 どうやら腹を括ってファンド設立を判断したオプト、その試みの成否や如何に?折角設立した新しいファンド、成功するとよいですね。

FivoCat
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