株価チャートにフィボナッチを引く無料と有料の方法

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 株価チャートにうまくフィボナッチのラインを引いて分析するにはどうしたらいいのか?、実はコノ疑問、株価のフィボナッチ分析に興味を持った際、一番最初にブチ当たる大きな壁となります。

 FXにはMT4という王道ツールがあり、フィボナッチのラインを引くのにあまり苦労しませんが、実は株価チャートにフィボナッチのラインを引くの一苦労だったりします。え?ネット証券のツールに装備されてるって?
 ハイ、確かに殆どのネット証券のチャートツールにはフィボナッチのラインが引けるようになっていますが、殆どのツールが実用に耐えません。特にFXでMT4使ったことがあれば、ネット証券のツールでフィボナッチを引いてみると、その使い勝手の悪さに二度と使いたいと思わなくなります・・・。

 そんな訳で、これまで試したり見たり聞いたりしてきた、株価チャートでフィボナッチが引ける無料と有料のツールをご紹介。(2016年7月13日更新)

ネット証券のチャートはフィボナッチのラインを引くのには不向き

 株価チャートを使ってフィボナッチ分析をするにはどうしたらいいのか?

 各ネット証券のチャートソフトにも最低限のフィボナッチ描写ツールが搭載されています。しかしながら、どれもこれも使いにくい。管理人、色々なネット証券のチャートで試してみましたが、MT4でフィボナッチの各種ツールに使い慣れていると、ホントお話にならないくらい、使い勝手が悪いです。

 フィボナッチのラインを引かなければ、テクニカル分析等では使えるチャートソフトを有するネット証券も多いのですが、こと”フィボナッチの描写ツール”という一点に絞ると、いずれの会社のツールもイマイチなんです。

 そんな訳で株価をフィボナッチで分析しようとすると、なかなか思い付きではできなかったりします。管理人は今も試行錯誤している部分がありますが、何とかこれなら使えるか、とか、これは便利そう、という株価チャートでフィボナッチが使えるツールをご紹介します。 

PS 2016年6月にマネックス証券が発表したトレードステーションは、非常にフィボナッチ分析がやりやすいツールです。後半部分に詳細を記しました。

無料で使える株価チャートのフィボナッチツール

①GCI TradingのMT4
 以前、別の記事で紹介していますが、GCI Tradingという会社のMT4は12銘柄限定ですが、日本株の分析がMT上で行えます。

関連記事:MT4で日本株をリアルタイムで見る方法、ただし12銘柄限定

 MT4なのでフィボナッチツールもりリトレースメント(イクステンション)、ファン、イクスパンションにギャンツールと一通り揃っています。
 恐らくGCIでせめて日経平均採用銘柄のデータが取れるようになれば、問題解決(データ自体の正確性は別)となりますが、世の中そんなにうまくは出来ておりませぬ。

②Trading View
 海外の相場サイト。下手なチャートソフトより余程高機能です。為替や先物、米国株と海外のチャートはほぼ網羅しています。当サイトでも外国株の分析の際等に利用しています。

15.7.22日経平均株価チャート-月足ガートレー-min
ハーモニック分析までできる優れモノです

 実は以前は為替と先物、外国株のみでしたが、何と日本株のチャートも表示できるようになりました!
(2016年2月現在)

「Trading View」

 日本の株式市場の銘柄コードを入れれば、該当銘柄のチャートが表示されます。無料で日本株のフィボナッチ分析するのであれば、Trading Viewが一押しとなりました。
 

③MT4に株価データを取り込んで表示
 結構手間がかかりますが、この方法で殆どの日本株をMT4に表示可能。狙い撃ちするなら、この方法がベストですが、銘柄を探す、という観点では使えません。

 利用方法は下記サイトが詳しいです。

「個別株のMT4表示方法!株でシステムやインジケーターを活かし儲ける!」

 ちなみに上記サイト、テクニカル好きには楽しくて仕方ないサイトかもしれません。テクニカル好きな方におすすめします。

③野村証券のチャートソフト
 野村証券に口座があると使えるチャートソフトは、最低限のフィボナッチツールが搭載されているようです。ただし、こちらも管理人は使用したことがありません。
 ただしネット証券のチャートのフィボナッチツールより遥かに使い勝手がいい、とは聞いたことがあります。

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有料の株価チャートのフィボナッチツール

①「株羅針盤」
 ヤフー知恵袋で発見しました。管理人も愛用しています。

「株のチャートでMT4のように容易にフィボナッチやピボット等を引けるサイトもしくはツールをご存知のかた是非教えてください。」

 5,800円(税込)ですが、1ヶ月のお試し期間がありますので、モノは試しで使ってみて、購入するorしないの判断ができるところは非常に良心的。テクニカル等の分析機能や売買履歴記録機能も搭載しており、今後長く株式投資と向き合うつもりなら、パソコンにインストールしておいて決して損はないソフトと思います。

 「株羅針盤」の詳しい使用感等は下記記事をどうぞ。

「株羅針盤」のサイト

②インタラクティブ・ブローカーズ証券+NinjaTrader
 ここから先はセミプロ級の使い方となります。

 インタラクティブ・ブローカーズ証券という海外の証券会社に口座を開くと、各市場のリアルタイム市場データが入手可能になります(一部有料)。
 インタラクティブ社は個人トレーダーの間では知る人ぞ知る存在。日本法人もあり、口座開設も簡単です。

 インタラクティブ自体にもチャートソフトがあり、こちらでもフィボナッチ分析できます。
 ただしここまでするなら、NinjaTrader(ニンジャ・トレーダー)というチャートソフト(実トレードしないなら無料で利用可能)に価格データを流せば、MT4に近い形でのフィボナッチ分析が可能になります。

15.7.23NinjaTrader-min
NinjaTraderのチャート画面

 ここまで来るとセミプロ級です。テクニックさえあればデイトレだって対応可能。

③eSignal+NinjaTrader
 前述のインタラクティブの代わりに、価格データをeSignalという業者から買って、NinjaTraderで分析するという方法。
 eSignalは15分遅れのデータとリアルタイムデータの2つのサービスがあり、前者は月45ドル、後者は月145ドルの手数料が必要。

http://www.esignal.com/trading-software/pricing.aspx?tc=

 海外では、チャートと相場の価格データは別物という考え方が主流で、その意味ではチャートも価格データも無料でりようできる日本の株やFXの取引環境は実は大変恵まれています。
 ただし無料が普通故、高性能のツールがあるということは、案外知られていなかったりもします。

 とは言え海外でも②③まで取り組めば、もうセミプロですが。

 管理人、最近FXでNinjaTraderを使い始めました。MT4に慣れていると正直使いにくいのですが、それでもネット証券(株、fxともに)のツールよりは遥かに高機能。
 今は色々と試している段階で、日本株のデータを入手するところまではしていませんが、NinjaTraderの世界もMT4同様に奥深いので、また色々なノウハウが身につきそうです。

 ちなみにNinjaTraderとは異なる、MultiChartというチャートソフトでも上記②③の利用が可能です。ただしMultiChartは30日の無料期間はありますが、基本的に有料となります。(管理人は触ったことありません)

16/7/13追記:マネックス証券のトレードステーションでフィボナッチ分析が可能

 これまでネット証券のツールはフィボナッチ分析するのに使い勝手が今一つでしたが、マネックス証券が2016年6月に発表したトレードステーションは、殆どのフィボナッチ分析が自由度高くできます。

16.7.13トレードステーション-リトレースメントデフォルト-min
トレードステーションはこんな感じの画面となります

 MT4やNinjaTraderと同等の内容ですが(若干上回ってます)、これまで無料で使い勝手良く利用できる日本株のフィボナッチ分析ツールが殆どなかったことを思えば、画期的な内容となっています。

 トレードステーションに口座開設をした管理人、さっそくトレードステーションでのフィボナッチ分析ツールを触ってみて記事にしてみました。詳しくは下記をご覧ください。

まとめ

 FXの世界にはMT4という便利なツールがあり、フィボナッチ分析も日常的にすることができます。一方、株価チャートで同じことをしようとすると、案外苦労する訳ですが、管理人が知っている方法をピックアップしてみました。

 今も時折調べていますが、無料ツールで色々しようと思うと案外手間がかかります。かといって有料は少々ハードルが高い。株価をフィボナッチで分析してみよう、といったような話を殆ど聞かないのは、そんな所にも原因があるのではないかと。
 ただ2016年6月にマネックス証券がトレードステーションを発表して、随分日本株でもフィボナッチ分析がしやすくなりました。

 株価をフィボナッチで分析してみたい、という管理人のようなマニアックな方がおられれば、一度参考にしてみてください。またそこまでマニアックでなくとも、株価チャートの世界も、有料にまで目を向けると新しい世界があるんだ、と多少なりとも新しいチャートの世界を感じていただければ幸いです。

<詳しいフィボナッチの使い方は下記をどうぞ!>

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