2017年に日本でも本格的なロボアドバイザーサービスが開始されました。その後、様々なロボアドが登場して”ロボアドバイザー”という言葉は知名度を得ましたが、サービスの内容自体はまだそれほど知られている状態ではありません。
ロボアドバイザーでの投資に興味はあるけど、一体何をするのもなのか?、という疑問に答える本が『ロボアドバイザー投資 1年目の教科書』です。
ロボアドバイザーの投資を始めるに当たり、最初に読んでおくとスムーズに取り組むことができる本といえますよ。
ロボアドバイザーを知るための入門書
かつてロボアドバイザーについて、一度チャント調べてみよう、と思い最初に手にとったのが『ロボアドバイザー投資 1年目の教科書』です。
ロボアドバイザーについての基本中の基本が記されている入門書です。ロボアドバイザーとは、という所から始まり、その投資スタイル、取扱の証券会社、オススメの証券会社まで、ほぼ投資の知識ゼロの段階でも読めて、実際にロボアドバイザーで投資を始める所までをカバーしています。
以前マネックス証券のロボアドバイザーのセミナーに参加してこともありますが、ロボアドバイザーについては概ねマネックス証券のセミナーと同様の内容が記されています
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ETFとは・・・、という説明があったりするので、投資中級者以上の方には今更感がなきにしもあらずですが、ロボアドバイザーについて広く浅く解説がなされているため、ロボアドバイザーの入門書としてはコレ一冊で充分、といった内容です。ロボアドバイザーで資産運用や投資を始めて見ようかな、と思うなら、最初に読んでおいて損はない一冊です。
ロボアドバイザーはリバランス機能がポイント
ロボアドバイザーはETFで運用することになりますが、正直な所、ETFで運用するだけなら自分で投資したって構いません。ロボアドバイザーといえども手数料はかかってくる訳で、自分で投資するなら手数料はかかりません。
ポートフォリオ作成機能もありますが、コレも海外株・日本株・債券型等、それっぽく分散投資すれば、ある程度自分でできてしまいます。GPIFのサイトを見て、GPIFのポートフォリオをまねてETFを組み合わせれば立派なポートフォリオの出来上がりです。
ポートフォリオ作成機能の優劣が各社のロボアドバイザーの優劣を決める要因とはなりますが、ロボアドバイザーを利用して投資する最大のメリットは、リバランス機能にある、と管理人は考えています。
投資信託での資産運用の教科書には、リバランスの重要性が必ず書かれています。当初のポートフォリオから資産バランスが崩れてきたら、リバランスしましょう、と。増えた資産の一部を売却して、その分を減っている資産を買い増しする、といったような。ただし正直、リバランスは面倒です・・・。投資信託で資産運用している人の何人がリバランスしているのだろう・・・。
このリバランス部分を自動でやってくれるのがロボアドバイザーの最大のメリットと感じています。リバランスが自動でできるようなら、殆どノータッチで投資信託での資産運用が可能になります。そしてロボアドバイザーではそれが可能になります。
オススメはフォリオロボプロと松井証券
2022年1月時点でオススメするロボアドバイザーは”FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)”と”松井証券”です。
FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)はAIを活用したロボアドです。中長期の利益を狙いながらも、短期の利益もある程度狙う設計です。また1ヵ月に1回リバランスを行うため、見ていて楽しいロボアドです。
若干間に向けの面がありますが、他のロボアドに比べても良好なパフォーマンスをあげておりオススメです。FOLIO ROBO PRO(フォリオロボプロ)について詳しくは下記もご覧下さい。
参考記事:脱つまらないロボアド、『FOLIO ROBO PRO』なら最先端のAI利用ロボアドが他社並みの手数料で利用可能
一方で松井証券は「投信工房」という名称でロボアドバイザー的サービスを提供しています。「投信工房」がAIを使って提案するポートフォリオを自ら売買する、半ロボアドバイザー、というべきサービス(アドバイス型)。
よってETF等の買い付けは自ら行う必要がありますし、面倒なリバランスも確かに内容自体は教えてくれますが、実際に自ら手を動かす必要があります。ただし「投信工房」は利用手数料ゼロです(FOLIO ROBO PROは税込み手数料1.1%)。
自ら買い付けを行う必要がありますが、一括購入注文サービスが付いているため、購入に投資家の手間がかからないような配慮もされています。リバランスの際の売却は自ら行う必要がありますが、リバランスの提案もなされます。
あと100円から追加積立が可能で、積立投資時のリバランス機能も付いています。投資信託は長い目でみてコツコツ積み立てる部分が資産増加の肝の部分でもあるので、その面でも松井証券の「投資工房」はオススメです。
また自ら発注する必要があるので、投資してる!、と実感もできます。コノ部分結構大切じゃないかな、と思います。
まとめ
管理人はトレードして相場をはるのと、資産運用は全く別物と考えています。資産運用はやるべきことをやったら、あとは果報は寝て待て、コレが成功のポイントではないかな、と思います。ロボアドバイザーは最初にやるべきことをやったら、あとは果報は寝て待て、でOKです。途中追加入金する場合、それはそれで対応もしてもらえるので。
ハラハラドキドキしないので、退屈な投資になってしまいますが、それでいいんです。
ロボアドバイザーは有用なサービスですが、興味はあるけどよく分からん・・・、という場合、『ロボアドバイザー投資 1年目の教科書』を読めば、ほぼロボアドバイザーの基礎知識を得ることができます。
既に投資やロボアドバイザーの知識があるようなら、読むまでもない本ではあります。ただしある程度の投資の知識があっても、ロボアドバイザーって何?、という状態なら、いきなりロボアドバイザーサービスに資金突っ込むのは危険ですよ。そのスタンスが資金を失うことに繋がります。
何の金融商品でも同じですが、相手を知ることから始めるのが投資の鉄則です。ロボアドバイザーに興味を抱いたらまずは『ロボアドバイザー投資 1年目の教科書』をご覧になってはいかがでしょうか。ロボアドバイザー投資を始めるのは、その後でも充分間に合いますよ。