Aimingの決算は大幅な赤字、18年12月期は正念場を迎える

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Aimingが発表の17/12期は経常利益で29億円の大幅な赤字となり2期連続の赤字決算に。当期も赤字が継続すると3期連続赤字となります。

現預金51億円を有しており、体力的にはまだ余裕のある同社ですが、当期は正念場を迎えることになりそうです。株価も最盛期の約1/4となっています。

ゲームのヒットの存在に業績が大きく左右されるゲーム会社、Aimingは再びヒットゲームを世に出し復活を遂げることになるのでしょうか?

3期連続の赤字の可能性があるAiming

スマホゲームの会社Aimingが先日発表した決算は売上高68億円、経常利益▲29億円と大幅な赤字。実はAimingの赤字は2期続いており、当期も赤字となると3期続けての赤字に。下記が過去3期の決算推移となります。

15/12期 売上高12,168百万円、経常利益2,853百万円、当期純利益1,907百万円
16/12期 売上高9,689百万円、経常利益▲349百万円、当期純利益▲551百万円
17/12期 売上高6,829百万円、経常利益▲2,947百万円、当期純利益▲2,972百万円
※18/12期の通期決算数字は開示されておらず

一時はTVCMも放送されていた「ログレス」の大ヒットでIPOまで駆け上ったAimingですが、ゲーム会社の宿命とも言うべき、ゲームの栄枯盛衰にそのまま会社の業績も左右されている状態となっています。

同社の問題は簡単で「ログレス」に次ぐヒットゲームが出ていない事。ゲーム会社の恐ろしい所は、足元の業績が最悪でも、ヒットゲームが出れば一気に業績が回復してしまう所。

3期連続赤字目前のAimingですが、順次新しいゲームは投入しており、一気に業績急回復の可能性はあります。

そこがゲーム会社株の面白い所でもあります(かつてのガンホーのように)。

財務的にはまだ余裕が残る、現預金51億円を保有

次のヒットゲームが出ないと3期連続赤字が現実のものとなるAimingですが、他の企業と異なりまだ財務的には余裕があります。

17/12期は現預金51億円を保有、対する負債額は21億円。単純計算で約30億円を現金として保有していることに。大ヒットを出したゲーム会社(尚且つ同社は15年3月にIPOで資金調達している)は強いわ、と言うことがよくわかる数字ですね。

よって当期及び来期くらいまでは財務的にも問題はなさそう。ただし当然いつまでも次のヒットゲームが出ないとよろしくない訳で、当期のそろそろ復活の狼煙程度は上がらないと、黄色信号が点灯します。

株価は当然下落中

体力的は問題あっても、問題あるのは株価の方。当然のことながら、赤字が続くAimingの株価は下がりっぱなしです。


Aimingの株価(週足)
「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション

最盛期2,000円を超えていた株価は、現在約500円。最盛期の1/4の株価になっています。。。
それでもまだ時価総額170億円を維持しており、単に業績面から見ると結構高い評価を同社は株式市場から受けていることになります。

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VCが依然として大株主のAiming

一通り同社の業績資料を見ていて気付いたのですが、同社の大株主は依然VCが存在。

2位株主のイキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合(14.3%)、3位株主のIMAGE TECHNOLOGY INVESTMENT LIMITED(8.4%)、7位株主のYJ1号投資事業組合(1.9%)はVCであり、その合計株主シェアは24.6%。椎名社長の株主シェア23.6%以上の株主シェアを有しています。

単に売り遅れてしまったのか、何か目的があって継続保有しているのかは分かりませんが、評価としては最盛期の1/4になっている訳で(ただし取得の際、未上場時の株価コストは大幅に安いと考えられるので、十分含み益になっていると考えられます)、売り時を失してしまった感があります。

株主VCの立場からも、同社の捲土重来は期待される所ですし、IPOしても株主=VCから業績回復圧力がかかるのは、ご苦労様・・・、と思わないでもありません。

まとめ

「ログレス」のヒットで一気にIPOまで駆け上ったAimingですが、次のヒットゲームに恵まれず苦戦が続いています。

株価も低迷していますが、まだ企業としての体力が残っているので、当期には反撃の狼煙を見たい所です。

Aimingは投機、復活の第一歩を遂げることができるのか?同社にとっても当期は正念場になると言えそうです。

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