ZOZO前澤社長は持ち株の約9割を金融機関に担保提供済み、株価の余裕がなくなりつつある

調べてみるとZOZO<3092>の前澤社長の保有株式の約9割が金融機関に対して担保提供されています。

既にこれまで3度に渡り追加担保の提供も行っている前澤社長にとって、これ以上のZOZOの株価下落は、株式の強制売却等の厳しい事態を招く可能性があります。

今後のZOZOの株価の行方が注目されます。

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ZOZOの株価はピーク時の半分以下の水準に

何かと話題となったZOZO前澤社長ですが、そのZOZOの株価がパッとしません。本業の業績も伸び悩みの中で、株価は昨年7月の4,000円台から見ると現在は2,000円前後であり約半分の水準。

ツイッターで世間を騒がせていた際に、それよりも株価を何とかしろ、という意見が株主から出ていましたが、その点については全くおっしゃる通り。

また12月下旬の急落時に比べれば株価が上昇している銘柄も多い中で、ZOZOの株価は立ち直りの兆しがなかなか見出せません。

前澤社長は持ち株を金融機関に担保に入れている

ZOZOの前澤社長と言えば、美術品のコレクターとしても有名ですし、月への旅行を発表したことでも知られています。

そりゃ上場会社のオーナー社長ならお金があって当たり前、と思ってしまいます。しかし上場会社の社長と言っても、IPO時やその後に持ち株を売らないと、実は手元にそんなにお金は持っていないケースが多いです。

前澤社長の場合、2018年5月に市場外で株式を売却し約230億円を手にしており、他の上場会社社長に比べて圧倒的に資金を持っていると言えます(しかしZOZOが前澤社長の株を買い取った形であり、この売却は正直どうかと思います)。

更に前澤社長は、5月に持ち株の売却を行っただけではなく、10月に持ち株を金融機関に担保に入れて資金調達を行っています。

2018年10月25日
・野村信託銀行 7,500,000株
・三井住友銀行 8,500,000株
・UBS銀行東京支店 45,000,000株
・みずほ銀行 13,500,000株
・りそな銀行 3,150,000株
・Bank Julius Baer & Co. Ltd. 7,000,000株
→合計84,650,000株

尚、前澤社長の持ち株はストックオプション除いて112,226,600株であり、10月25日の時点で持ち株の75.4%を担保提供しています。
2018年10月30日変更報告書

更にその後、3度担保提供がなされています。

2月6日
・野村信託銀行 7,500,000株
・三井住友銀行 10,593,300株
・UBS銀行東京支店 51,000,000株
・みずほ銀行 13,500,000株
・りそな銀行 3,150,000株
・Bank Julius Baer & Co. Ltd. 7,000,000株
→合計92,743,300株(持ち株比率の82.6%)
2019年2月12日変更報告書(2月6日発生分)

2月12日
・野村信託銀行 9,500,000株
・三井住友銀行 10,593,300株
・UBS銀行東京支店 53,664,800株
・みずほ銀行 13,500,000株
・りそな銀行 3,150,000株
・Bank Julius Baer & Co. Ltd. 7,000,000株
→合計97,408,100株(持ち株比率の86.8%)
2019年2月12日変更報告書

2月22日
・野村信託銀行 9,500,000株
・三井住友銀行 10,593,300株
・UBS銀行東京支店 53,664,800株
・みずほ銀行 13,500,000株
・りそな銀行 3,150,000株
・Bank Julius Baer & Co. Ltd. 8,000,000株
→合計98,408,100株(持ち株比率の87.7%)
2019年2月22日変更報告書

合計すると前澤社長の持ち株の約9割が金融機関に担保提供されている計算となります。

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株価が下落しており状況的にはあまりよろしくない・・・

約1年分のZOZOの日足チャートに上記の担保提供のタイミングを入れたものが下記となります。


※「画像出典:マネックス証券/日本株取引ツール トレードステーション」
マネックス証券Tradestation
※関連記事:マネックス証券トレードステーション、2018年の新機能(アルゴリズム注文他)紹介セミナーに参加しました!

2月に2度追加で担保提供しているということは、10月に借りたお金返さずにそのままの状態と想像できます。返せるようなら、先に返して追加担保入れません。

問題なのは株価の先行きなんて誰も分からない中、既に約9割の株が担保に入っている部分。

株価が上昇すれば何ら問題有りませんが、更に株価が下落して2月の安値を更新するとなると、また追加担保を入れる必要が迫られます。

そして追加の担保が入れられないと、株式を債権者が差し押さえ→強制処分、となる可能性が高いです。強制処分=市場売却となった場合、株価に対する負のインパクトは非常に大きいと想像できます。

相場の観点では、追加担保が必要になった時がポジションを切る最後のタイミング、という考えがあります。しかし、前澤社長も相場を張るために株券を担保に差し入れて資金調達した訳ではないでしょうから、損切りするという判断はなかなか取れません。

現物株のみでトレードしていると実感沸きませんが、FXのように証拠金にレバレッジを掛けてトレードしている立場から見ると、要は証拠金ギリギリの所で粘っている状態であり、危ない橋渡ってるな・・・、と思わざるを得ません。

ちなみにギリギリの証拠金で戦って耐えている場合、管理人のケースだと殆ど全部持っていかれます・・・。苦い経験思い出します。。。

上場会社のオーナーだって手元にそんなに現金は持っていないケースが多いので、別に株券を担保に資金調達するケースは珍しくありません。証券会社のプライベートバンキング(PB)部門だって上場会社のオーナーに対し持ち株を担保にした資金調達の提案も普通に行っているので、それ自体は特に何も思いませんが、さすがに持ち株の約9割を担保に入れてしまうのはやり過ぎではないかと。

日産ゴーン元会長の為替問題に似ている

日産のゴーン元会長の逮捕容疑の1つが、個人の資産運用で出た損を日産に付け替えた、というもの(ごく簡単に言えば)。

レバレッジを掛けて投資していた為替が下落して、新生銀行から追加の担保を要求されて個人でそれが手当てできずに、会社そして中東の代理店に資金を立て替えてもらったことが、逮捕容疑の1つとなっています。

前澤社長も今後ZOZOの株価が更に下落すると、更なる追加担保の要求が予想されますが、既に9割を担保に入れており限度があります。

するとゴーン元会長同様、個人の資産ではどうにもならなくなり強制ロスカットor第三者からの資金手当てが必要となる事態が到来します。

ZOZOの株価の行方、興味を抱かざるを得ません。

まとめ

上場会社のオーナーが自ら保有する株式の約9割を担保に入れるのはやり過ぎですが、とは言っても山っ気がなければ上場会社の創業社長なんて務まりません。だから個人的にはこのピンチ、前澤社長がどうしのぐか、非常に興味があります。

株式市場にはカラ売りファンドなんてのもあって、海外ではテスラとガチンコでやり合ってますが(カラ売りファンドがやられてます)、その観点からはカラ売りファンドにマークされるよね・・・、というのがZOZOの前澤社長の株式の担保状況です。

個人的にはアパレル業界は簡単にはZOZO離れできないと思っているのですが、ビジネスとは別の観点で、ZOZOの株価の行方がどうなるのか興味深いです。今後フォローしたいと思います。

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